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2006年4月10日(月) 

間違えて間違えて生きてきた。振り返れば間違いばかりで埋め尽くされてるなぁ私の人生、と少し切なくなる。
同じ事ばかり繰り返して、やっぱり同じ場所で挫折する。そして同じ所で持ちこたえて、結局同じ場所へ辿り着く。
年と共に欲は減る反面、残ってしまった欲への力は増す一方で、こういうのこそを「信念」と呼ぶのかなと今は思う。
いつも諦めた途端に突き動かされてしまう。結局諦めきれず、懲りずに同じ場所から始め出す。
なりたい自分を諦めきれない。出来の悪い恋人みたいに。結局私は私が好きで、どこかで私を信じているんだ。
それが出来なくなった時に、初めて自分を褒めてやろうと思う。
「おまえ格好いいよね」とか。「結局全部、正解への判断だったよね」とか。

今年で30になる私は、若い子と若くない人との間でスポンジになります。
たくさん含んで揉まれて膨らむ泡はいつかは消えるだろうけど、きっと綺麗で素敵だろうと期待してる。

2006年4月11日(火) 

いつも目が追うフォーカスは暗闇ばかりだ。表面にばかり光は当たって決して内に染みてこない。
暗闇の中心が私に告げる言葉 「やっぱりお前は駄目なヤツだ」「ホラ出来ない」「だから言っただろ」「ばぁか」
雨ばかりが続く。せっかく咲いた京都の花は散る。地面は踏み潰されたピンクが無残で滅入る。哲学が欲しい。

ずっと前に読んだジュビリーってサイトのさななんが書いた「山の神様」のお話が読みたい。
どんな話だっけ。裏の山に悪ガキがいて、兄弟が苛められたから蛙を破裂させるんだっけ。
少し時間がたって、大好きな裏の山の火事がその悪ガキの仕業だってわかってソイツの違う物を破裂させて。
母親に殴られて。また時がたって。忘れた頃に裏の山の近くに住む友人の家に行って。色々思い出す。
「先に部屋に行ってて」って通された部屋の窓から茶色いおじさんが飛び降りるのを見て彼女は思う。
「山の神様、死んでなかったんだ」
確かそんな話だったと思う。気持ち悪いノスタルジィが印象的で夢にまで見た素敵な物語。

暗いのに闇でないソレにいつも憧れている。
坦々と生きて淡々と味わう。私の焦点もいつかそんな風になれるだろうか。
客観視できるまでに味わえる、異質なぬくもり。

Akiary v.0.51