王様は神様の下僕
  誰一人死なないまま
  国は滅びた

  枯れた城に未だ住む
  もう年老いた
  王様は

  信じるもののいない
  憐れな神様を
  唯一人
  見つめ続ける

  再び国が栄えることを
  望んでいるわけではない

  神を嘲笑うばかりの民は
  嫌いでは無かった
 
 
千年王宮