草原の話1




   枯れた大地を歩く
   たてがみが風になびく
   朝焼けに紅く染まる


   今日
   妻を捨てた
   子を姉弟を
   そして友を捨てた


   体を蝕む醜いむしが
   愛する彼らを侵さぬように