創世の輪



   その硬い皮膚に覆われた脚に
   寄りかかって
   私より幾千も大きなあなたと
   迫り来る 波を見つめている

   もうすぐ あの美しい水塊が
   私とあなたと醜い生物達の全てを
   何処かへと浚ってゆくのでしょう
   でも、それはあなたが悲観する様なことではないの

   愛しいあなた
   腹が減ったのなら
   私の躯をどうぞお食べ