まよなか



       ふるいゆりかごのように
       かわいたきしみのおとに
       やすらげば、いいのに

       さみしさにだかれて
       まよなかに
       いのっているのかも
       しれない

       よるのたいきは
       こどくのけはいとなって
       そっと
       はだからしみてくる

       そのはだをかくすために
       だきあうことをできないぼくらは
       ちいさく ちいさく うずくまって
       ねむるのだった