もう誰もいない
  こんなにも広い街なのに
  どのビルにのぼったところで
  空には近づけない

  灯が消えて
  交換された様に
  今は遠い空で燃える

  何がやってくるのか
  僕らはしらない
  いなくなった人たちは
  それを知っていたのか

  大通りを抜ける風に
  飛ばされる僕達は
  あの日まで
  此の街の子供だった


懐郷病