形成と構造@(結晶系について)



結晶学では、鉱物が形成する結晶の姿を7つに分類しています
等軸(立方)晶系、正方晶系、六方晶系、三方晶系、
斜方晶系、単斜晶系、三斜晶系
それぞれの系は異なった結晶軸を持っていて、その交差する軸角も異なります


〜等軸晶系〜
3本の結晶軸がすべて同じ長さを持ち、互いにそれぞれ直角に交わっています
典型的な結晶形は、立方体、正八面体、斜方十二面体、五角十二面体、
偏菱形二十四面体、四十八面体です


〜正方晶系〜
3本の結晶軸がすべて直角に交わり、
そのうち2本の軸が同一平面上にあって同じ長さをもちますが、
主軸はそれよりも長い、もしくは短くなっています
典型的な結晶形は、正方柱、正方錐、偏方八面体、正方複錐体、正方両錐体です


〜六方晶系〜
4本のうちの3本の軸が同一平面上にあって、
同じ長さを持ち互いに120度で交わっています
さらにその3本の軸は1本の主軸とそれぞれ直交しています
典型的な結晶形は、六方柱、六方両錐体、複六方両錐体などです


〜三方晶系〜
軸と軸角は前記の六方晶系に似ています
そのため、両系を総称して単に六方晶系とされることが多いのです
相違点は一組の対称度
六方晶系の場合、柱部の横断面の形が6辺ですが、
三方晶系の場合は3辺となっています
典型的な結晶形は、三方柱、三方錐、菱面体、偏三角面体などです


〜斜方晶系〜
3本の長さが異なる軸がそれぞれ直角に交差しています
典型的な結晶形は、第一斜方柱、斜方柱、斜方錐、斜方両錐体などです


〜単斜晶系〜
3本の長さが異なる軸があり、うち2本は互いに直角を成し、
3本目は傾いています
典型的な結晶形は、単斜柱、第二単斜柱です


〜三斜晶系〜
3本の長さが異なる軸があり、それぞれ斜めに交わっています
典型的な結晶形は、卓面体、単面体です