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ブラジリアナイト
(ブラジル石:Brazilianite)


組成式:NaAl(PO(OH) 
 (アルミニウム・ナトリウム・水酸燐酸塩)
硬度:5.5  比重:3
結晶系:monoclinic - 単斜晶系  化学グループ:燐酸塩鉱物


1945年、
日本が第二次世界大戦の敗戦の真っ只中にいた頃
世界有数の鉱物産地として知られるブラジルのミナス・ジェライスで、
それまで目にしたことのない、黄色透明の美しい結晶が産出されました
それまで多くの鉱物を目にしていた地元の鉱物関係者たちも「くさび石」などと混同し、
「クリソベリル」であるとされたこともありました
その後、アメリカの鉱物学者の手に渡り、新鉱物としての日の目を見ることになります
1818年頃まで銀星石の英名として使われ、
廃名となっていた「Brazilianite」の名を冠することになりました

帯黄緑色が美しいブラジリアナイトは、世界的に知られる稀産鉱物の代表格
現在知られている重要産出地も少なく、
ブラジルのミナス・ジェライス、エスピリト・サント、
アメリカのニューハンプシャーなどでしか産出されていません

産地  (左右共) Telirio Mine , Mendes Pimentel , Minas Gerais , Brazil