アポフィライト(魚眼石:Apophyllite)


組成式:KCaSi20(F,OH)・8H
硬度:5  比重:2.4
結晶系:tetragonal - 正方晶系  化学グループ:珪酸塩鉱物


任意の方向からみると白く濁った輝きを見せるこの石は、
その様が魚の目に似ていることから、魚眼石と名付けられました
欧米ではズバリ「Fisheye Stone」と呼ばれています

厳密には弗素の含有が多い弗素魚眼石と、
水酸基が多く含まれた水酸魚眼石に分類されます
鉱脈やスカルン(↓)から産出されるものは弗素が多く、
火山岩のすき間から沸石などと共に見つかるものは水酸基を多く含む傾向があります

スカルン:マグマと石灰岩などが接触すると互いの元素の移動が起こり、
そこに新たに鉱物が生成されます
石灰岩が大理石化するというのが典型例
通常はこの作用(接触交代変成作用)のことを指してスカルンと言いますが、
作用が起こったと思われる一帯を指して呼ぶことがあります

産地 Jalgaon , Maharashtra , India