光に透かしてみる角度によって様々な色に変化する鉱物は多いですが、
その「多色性」を最もハッキリと見せる鉱物と言えば、
まずはこのアンダリュサイトが挙げられます
スペインのアンダルシア(Andalusia)地方にちなんで命名されたこの石は、
和名にある紅色だけでなく、黄緑色、赤、黄色などの色を示します
その名のとおり、大きな結晶になるにつれて柱状ね成長していきますが、
同時に半透明で宝石質の結晶にはなりにくいと言われています
稀に不透明で十字型の長柱状の結晶を形成することがあり、
柱に対して直角に切断すると、暗色のクロス模様が姿を現します
これはキャストライトと呼ばれる紅柱石の変種で、
炭素質の内包物に起因して十字模様を形成するとされています
アンダリュサイトはブラジルやスリランカ、カナダ、スベインなど、
キャストライトはオーストラリア、ボリビア、チリ、フランスなどで産出されます
産地 (上段)Fazenda Moreno Itinga , Minas Gerais , Brazil
(下)Cordoba , Spain
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