オーピメント
(石黄/雌黄:Orpiment)


組成式:As
硬度:2  比重:3.5
結晶系:単斜晶系  化学グループ:硫化鉱物


日本や中国などで、粉末にされた鉱物が顔料に用いられた話は、
藍銅鉱のページでご紹介しました
孔雀石は緑色を描くのに使用され、
そしてこの石黄はその名の通り、黄色を描くのに使われました
英名も「黄金に染まる」を意味するラテン語(auripigmentum)に由来します

細かく尖った結晶は雲母のように薄くはがれる性質があり、
ちょっとした力で曲げられるほどに柔らかいものです
この小さな結晶がさらに集まって、土のようになることもあります

化学組成が似ているものに鶏冠石という鉱物があります
やはり硫黄が由来の硫化鉱物ですが
、鶏冠石は赤く、石黄は黄色いという区別ができます
中国では石黄を雌黄、鶏冠石を雄黄と呼んでいます

産地 Elbrusskiy Mine , Caucasus , Russia