アクアマリン
(緑柱石/藍玉:Aquamarine)


組成式:BeAlSi18 (ベリリウム、アルミニウム珪酸塩)
硬度:7.5  比重:2.6
結晶系:hexagonal - 六方晶系  化学グループ:珪酸塩鉱物

ラテン語の言葉「海の水」を語源とする、有名な宝石の一つです
実はエメラルドやヘリオドールなどと同族で、
微量に含まれる成分の違いで色が変わった、緑柱石一家の仲間なのです

海底に住む妖精の宝物が、
浜辺に打ち上げられて宝石となったという伝説もある、この石
別名「人魚石」とも呼ばれ、その昔、漁夫の護身符や海の旅のお守り、
幸福を呼ぶ宝珠として身につけられていたとも伝えられています

また、太陽の光の下でも室内でもそのクリアな輝きに変わりがないことから、
古代ローマでは永遠の若さの象徴として珍重されていました

産地は五大陸に広く分布していますが、
その中でも有数の産地といえばブラジルのミナス・ジェライスやバイア、
エスペリート・サントなどでしょう
ミナス・ジェライスでは1910年に110.5kgという世界最大の原石が産出されています

緑柱石の仲間の中ではエメラルドに次いで高価ですが、
エメラルドが内包物を必ずと言っていいほど含んでいるのに対し、
アクアマリンは不純物をほとんど含まない点で、
多くの固定ファンを集めています

産地 Fhasso Valley Mine , Pakistan