アルマンディン・ガーネット
(鉄ばん柘榴石:Almandine-Garnet)


組成式:Fe2+Al(SiO  (鉄、アルミニウム珪酸塩)
硬度:7  比重:4.3
結晶系:cubic - 立方晶系  化学グループ:珪酸塩鉱物

旧約聖書の中で、12部族の象徴として描かれる12の宝石
それはそのまま現在まで語り継がれ、
毎月の誕生石となって人々の記憶に残されています
第1部族の象徴、1月の誕生石はこのガーネットです

このアルマンディン・ガーネット、
初めて集合体を発見した人は赤い結晶が岩の割れ目にびっしりとついていた様子を、
まるでザクロの果実のようだと称したそうです
そこから、種子の意味をもつ言葉「ガラナイツ」が語源となってガーネットと命名され、
日本名も柘榴石とされたといいます
ちなみに「アルマンダイン」の名は小アジアの町の名に由来しています

日本では古く、万葉集の頃からその存在が知られていましたが、
宝石として飾られることはありませんでした
砕かれて粉末となったガーネットは「金剛砂」と呼ばれる優れた研磨剤だったのです
しかし、この高価な研磨剤のおかげで、
宝石にも引けをとらない工芸品が生まれたのですが・・・

光の屈折率もすばらしく、ノアの箱舟で灯明として用いられたとも言われています
風化にも非常に強く、母石が風化してできる砂の中に
多量にたまっているのが発見されることがあります

産地 (左上)茨城県 真壁市 山ノ尾
(右下) Missoula , Montana , U.S.A