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ラテン語の「流れる(fluere)」が語源とされる、カルシウムとフッ素を含む鉱石です
火などで熱したり、紫外線をあてると光を発することから、
日本名では蛍石、別名「フルオスパー」と呼ばれています
色彩が帯状や斑状に分布していることがあり、
放射線照射によって変化させることが出来ます
熱による蛍光は「熱ルミネッセンス」と呼ばれる現象で、
熱エネルギーが蛍石の中で光エネルギーに変換されるために
起こるとされています
また、一部の鉱石に紫外線をあてると蛍光する現象も、
蛍石から発見された現象でした
この希土類化合物を電子的に発光させる仕組みをヒントとして、
テレビのブラウン管が作られました
産地としては西ドイツのボルゼンドルフやオバーファルツ、
イギリスのカンバーランドやダービシャーなどが有名で、
特にダービシャーからは青い縞を持つ蛍石「ブルージョン」が産出されます
産地 (左上)Okarusu Mine , Otavi Highlands , Namibia
(右下)Rogerley Mine , Frosterley , County Durham , the United Kingdom
(左下)Elmwood Mine , Smith Country , Tenessee , America
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