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ペリドット(橄欖石:Peridot)


組成式:MgSiO (マグネシウム・鉄の珪酸塩)
硬度:7  比重:3.2
結晶系:orthorhombic - 斜方晶系  化学グループ:珪酸塩鉱物


古代エジプトでは月明かりもない闇夜に、
悪魔が不運を運んでやってくるといわれていました
次の闇夜を恐れてパニックに陥る民衆
この混乱を鎮めたのが、何事にも動じぬ姿勢を見せた王と、
王が身につけていた悪魔退散の石、ペリドットでした

別名、オリビン(オリーブグリーンの石)、
もしくはクリソライト(ギリシャ語で「金の石」)、
日本においては、かんらん石と呼ばれる8月の誕生石で、
カンラン科の植物がもつ黄緑色に似ていることから命名されました
正式にはマグネシウムかんらん石(Forsterite)といい、
中でも宝石となるくらい美しい結晶をペリドットと呼びます

ペリドットという名称の確たる由来は不明です
ギリシャ語から派生した言葉であるということは判明しているのですが、
その原義が明らかにされていません
恐らく「結晶面を多くもっている」というような意味を指しているのではと推察されます

エジプトのアスワンから東へ300kmの紅海上には、
世界有数の産出地である火山島、セント・ジョン島があります
風化した岩肌が露出する洞窟壁に美しい結晶が見つかるこの島では、
すでに3500年間も採掘が続けられています
310ctもある世界最大の結晶もこの島から見つかっており、
ワシントンのスミソニアン博物館に展示されています

欧米では「イブニングエメラルド」と呼ばれて人気を集めています
これは太陽の光よりも夜の照明の光を受けた方が、
より一層美しく輝くことから付けられた呼び名だと言われています

産地 (左) Nanga Parbat , Pakistan