三千院

 


大原の地一帯は、千年以上の昔から天台声明(仏教音楽)の修行の地として信仰を集めたところです。

三千院は梶井門跡とも呼ばれ、天台宗五箇室門跡のひとつです。門跡寺院とは、皇子皇族が御住職になられた寺のことを言います。開基は最澄(伝教大師)で、のち貞観2年(860)に承雲和尚が伽藍を整えて三千院円融房と称しました。元永年間(1118〜1120)に堀河天皇の第2皇子最雲法親王が入寺してから門跡寺院となりました。

三千院の源ともいえる簡素な御堂で、平安時代の寛和2年(986)に恵心僧都が父母の菩提のために姉安養尼とともに建立したと伝えられています。単層入母屋造柿葺で、阿弥陀如来坐像を中心に、向かって右に観世音菩薩、左に勢至菩薩を安置しています。

 


拝観料: 550円

拝観時間: 8:30〜16:00

交通: 市バス17系統・18系統 大原下車、徒歩10分


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