映画「8人の女たち」…女って、、、^ ^;
H15.1.7
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フランス映画「8人の女たち」
(平成15年1月3日 岐阜「シアター・ペルル」)

脚本・監督
フランソワ・オゾン

配役
ギャビー(主人の妻): カトリーヌ・ドヌーブ
マミー(ギャビーの母): ダニエル・ダリュー
オーギュスティーヌ(ギャビーの妹): イザベラ・ユペール
ビレット(主人の妹): ファニー・アルダン
ルイーズ(メイド): エマニュエル・ベアール
シュゾン(長女): ヴァルジニー・ルドワイヤン
カトリーヌ(次女): リデュヴィーヌ・サニエ
マダム・シャネル(家政婦): ファルミール・リシャール

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フランスを代表する8人の女優の競演!!
・・・と言っても、フランス映画通じゃない私が知っているのは
ダリュー、ドヌーブ、ベアール、アルダンの4人だけで…あとの4人は初めて聞く名前。
パンフレットによると、ユペールは2001年のカンヌ映画祭で最優秀主演女優賞を獲得した
現代フランス映画界きっての実力派女優らしいけど…。(認識不足で、ごめんなさい)

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話は1950年代フランス、雪のある朝、ロンドンに留学していた長女が
駅まで車で迎えに来てくれた母と一緒に帰ってくるところから始まる。
車椅子のおばあちゃん、黒人の家政婦が暖かく迎え、新しいメイドも登場
一緒に暮らしている母の妹も嫌味を言いながらガウン姿で起きてくる。
(↑ツンツン目がねをかけたギスギスの典型的オールド○スタイプ)
最後に17歳のピチピチ・リセエンヌの次女がパジャマ姿で姉をお出迎え。

ここで、いきなり妻と長女と次女による歌と踊りが始まった。
「パパは流行おくれ」・・・おっ、とってもコミカルな振り付けで楽しい曲だぞ!
フランス・ポップスて言うんですかね〜 主に歌っているのは次女だけど、後ろで…
うわぁ ドヌーブも歌ってるよ〜!! 踊ってるよ〜!!
「シェルブールの雨傘」を思い出しちゃったけど・・・
あの頃に較べると、とってもふくよかになって・・・というかぁ、大女優の貫禄? www

さて、新しく雇ったメイドが主人の部屋に朝食を運んで行くと・・・
「ギャーーーーッ!! 旦那様が・・・ナイフで刺されて死んでいる!!」
それを聞いた一同は動転…
次女が部屋に飛び込んで行き、死体を確認するとドアに鍵をかけてしまいます。
推理小説好きな彼女の閃きで、警察が来るまで現場はそのまま保存することに…。
が、警察に連絡しようとしても電話線は切られているし、車も配線を切られている・・・
さあ、犯人はいったい誰なんでしょう?
飼い犬が吠えなかったから外からの侵入者ではない?
犯人はこの中の誰か?

家族同士が疑いあってるところに8人目の女、主人の妹・ビレット登場!
謎の主から、兄が殺されたという電話を受け、
雪の中を得意(笑)のヒッチハイクでやってきたのです。
これでオールキャスト、8人が勢揃い!
アガサ・クリスティの推理小説を彷彿とさせるミステリーの始まり始まり

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と言いたいところですが、
推理小説好きな私には、この時にすでにビビビーーッときちゃいましたね。(笑)
ある意味で予感は当たっていたのですが・・・
この映画はミステリーを解く面白さよりも、
次々に露わになっていく登場人物同士の関係、主人との関係・・・
そして仮面の下に潜む意外な一面が暴かれていく面白さに
見ていて思わず口がアングリ…というのもあれば、何だかホッとしたり。。。
非日常的状況下で明らかになる人間の本性を見せつけられたようで
唸るというか・・悲しいというか・・・不思議な映画でした。

登場人物の人間性や心理状態を表すファッションがまた見事!
往年のハリウッド映画へのオマージュと言われる作品だけあって
登場人物を魅力的に見せる惚れ惚れするようなデザインと色。

17歳次女が着ていた空色のパジャマなんて
シャツとズボンの長さの絶妙なバランス、ウェストを絞った形、くるみボタン、
袖、襟、ポケット、ズボンを共布にしたデザイン、
どれをとっても可愛くて・・・欲しいな〜って思いました。(←オイオイ、歳を考えろよ!)

対照的に大人の女の魅力がプンプンするビレットの衣装にも参りました。
まず登場シーンのファッション・・・
エルメス調プリントの白地のスカーフを女優巻き(ですよね?)にし、
ウェストをベルトでキュッと絞ったグラマラスな黒コート姿に…クラクラ。(笑)
中に着た横でボタン留めにして身体にピッタリ添わせた赤ワンピース姿には…さらにクラクラ。。。
ドタバタの時にそのワンピースのボタンが幾つかはずれて・・・
赤と黒のレースの下着が・・・・www  (←アレも、欲ちぃよ〜!! 笑)
もちろん、あの下着を見せるのも演出なんですよね。
アルダン自身の雰囲気といい、タバコを吸う姿といい
まさに、エヴァ・ガードナーですよ!! (憧れちゃうな〜♪)

メイドのルイーズは
一応黒いワンピースに白い胸当て、白いエプロン・・・
修道女のように潔癖そうなんだけど・・・
何で、メイドの靴が、踵の高い編み上げブーツなの?(笑)
それに、下にコルセットをしているんじゃないかと思うくらい
ウェストが細くて強調された胸! & 量感たっぷりのスカート!
白い胸当てをとり、ブロンドの纏め髪をほどいた時の色っぽさと言ったらモウ・・・
黒という色の二面性を見たような感じですね。

ふふふ、ファッションの大好きな方や
往年のハリウッド映画女優の大好きな方には垂涎ものですわよ、この映画!

それに、それぞれの歌と踊りが、これまた面白い!
解説によると、振り付けは誰でもできるように簡単に・・・
という監督さんのご指示だったとか・・・な〜るほどっ!
セットも衣装も観客と一線を画す非日常的なものだけど
歌は馴染みの曲(たぶん^^;)で、踊りは観客が真似したくなる・・・
エンタテインメントのツボですかね。

一見平穏無事で穏やかな家庭・・・
しかし次々に明らかになっていくみんなの本音・・・
知れば知るほど悲しくなってしまった私でした。
所詮、人間なんてそんな生き物ものなのだろうか・・・
本当の気持ちは心の中に押し殺して・・そうやって誰もが生きている?

はぅ、それにしても我ながら「女」はしたたかだと思っちゃう。
でもオゾン監督はそんな「女」の本性を愛してるのかもしれないっすね。
そう言えば、ある映画にこんなセリフがあった…
「女は強いものよ・・・・それは男の弱さがそうさせるの」

最後にダリューお婆ちゃんが・・・「幸せな愛はない」・・・を歌います。
あ〜ん、そんなの切なすぎるよ〜!
えっ、これで終わりなの?
アチャ〜! これでは多感な17歳の少女の人生…
これからいったいどうなっちゃうのか心配っすよ!

■□■

この映画、何だか人間を斜め45度から観てるのかな〜?
ううん、もしかしてそれが正面なのかもしれないけど・・・
これがフランス映画のエスプリ?
それでも、私としては最後に・・・救いが欲しかったな。
例え作品の質が落ちるとしても・・・
・・・な〜んちゃって、チャンチャン♪・・・
てね♪(笑)

<蛇足>
実はメイドの前の女主人として故ロミー・シュナイダーが写真で登場
9人目の女?

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