番外編3 かあさんと一緒にお風呂(平成13年3月)

 ううっ、ぶるぶる。。。いつまでも寒いね。。。早く暖かくならないかな〜。・・・したらベランダに出ても寒くないのに。。。でも大丈夫、ボクら猫属は本能的に過ごしやすい場所をかぎ分けることができるんだ。夏は涼しい所、冬は暖かい所。。。冬はなんと言ってもホットカーペットだね! あれほど気持ちの良いものはない。熱くなったら身体の向きを変えたり仰向けになったり・・・、次はストーブの前かな。。。でも最近ここは、かあさんに横取りされるからな。。。w。 次に気持ちよいのがお風呂の蓋の上“湯たんぽ”のような自然な温かさだ。・・・・おっと、ボクは“湯たんぼ”なんて知らないよ、かあさんが“湯たんぽ”のようだねって言ってたんだ。かあさんが子供の頃は冬、寝るときは“湯たんぽ”を抱えて寝てたんだってね。

 そうだ、父さんがこんな事言ってた・・・大学生時代に下宿していた家には猫好きのお婆さんがいて、その家の猫だけでなく、近所の猫もご飯を貰いに来ていたんだって。父さんの部屋はL字型の廊下の突き当たりで、よく走ってきた猫が勢い余って父さんの部屋のドアにドーーン!ってぶちあたっていたんだってさ。そんな猫屋敷のボスがよく風呂の蓋の上で寝てたらしい。お風呂に入ろうと浴室に入ったらその猫が蓋の上で気持ちよさそうに寝ていて困った・・・とか。。。

 ボクがお風呂の蓋の上で寝てると、時々かあさんがお風呂に入りにくるんだ。そんな時、かあさんはボクを追い出したりはしない。ボクが寝ている風呂の蓋を片方だけ残してくれて、一緒に入るんだ。ボクが小さい頃は逆に、かあさんが風呂に入っているとボクも入れて!とドアの所で叫んで、入れて貰った。・・・・・そうそう、一緒に入ると言っても、ボクはお湯には入らないよ。かあさんが身体を洗ったりしてるのを眺めているんだ。たまに、かあさんがお湯の中からボクにちょっかいを出してボクを挑発することがある。ボクは素直だから(←うんにゃ、単純って言うんだ)その挑発に乗って、お湯の中に前足をドボンッと突っ込んだりする。するとかあさんは「へっへっへ・・・」と喜んでいるんだ。どっちが単純なんだか・・・? そそ、冬は温まるからって、かあさんは入浴剤を入れるんだけど、この間、こともあろうにボクの大嫌いな柑橘系の<ゆず>の香ってやつを入れてしまったから、その匂いが浴室にたちこめてしまって往生しましたわ。ボクは目を細めてシパシパしてた。かあさんは「おっと、ごめんよ〜。アンタの嫌いな匂いだったね」と言ってたけど、もっと早く気づいてよね、かあさん。

 皆さん、猫は柑橘系が苦手です。庭に猫よけに置いてあるという水入りのペットボトル・・・あんなものは役にたちません。しつこいですが、猫よけには柑橘系です! もうボクの傍でミカンの皮なんてむかれた日にゃあ、その汁が霧のように飛んできて辛抱たまりましぇん!

 しかし、しかし、しかし・・・・皆さん、お風呂といえど侮ってはいけません。漫画家の池田@代子女史の愛猫はお風呂で溺れて亡くなったのだそうです。だから、かあさんもボクが風呂の蓋の上で寝ているときはとても心配しています。ドアを開けて置いて(当たり前ジャン!)、時々、覗きにきます。だってボクが乗ると風呂の蓋がその体重でたわんでしまうんだもん・・・・w。

(文字通り、風呂の蓋の上で寝ているボクです。チョットー、写真撮るからって電気をつけないでよぉ。安眠妨害だ!)