Mignonne, allons voir si la Rose
恋人よバラを見に行きましょう 

Guillaume Costeley (c.1530年-1606年) の「音楽」より
詩は Pier de Ronsard (1524年-1585年)

Mignonne, allons voir si la Rose,              
Qui ce matin avalt declose,
Sa robe de pourpre au soleil,
A point perdu cette vepree,
Les plis de sa robe pourpree,
Et son teint au votre pareil,

Las! voyez comme en peu d'espace,
Mignonne, elle a dessus la place,
Las! ses beautes laisse choir,
O! vraiment maratre nature,
Puisq'une telle fleur ne dure
Que du matin jusques au soir,  
           
Doncques si me croyez, mignonne,
Tandis que votre age fleuronne,
En sa plus verte nouveaute,
Cueillez, cueillez votre jeunesse:
Comme a cette fleur, la vieillesse
Fera ternir votre beaute.
 
   恋人よ バラを見に行きましょう
   朝はやく咲いた あのバラを
   陽射しを受けて 緋色に輝くその衣は
   宵闇の今となっては 失われてしまいました。
   その衣の緋色のヒダを
   あなたに似たその色合いを。

   ああ! ごらんなさい なんとわずかな間に
   恋人よ バラは その場にて
   ああ! その美しさを失なってしまいました。
   おお! まこと自然とは邪悪なもの
   このように 花は
   朝から夕べまでの命に過ぎぬのですから。

   それゆえ恋人よ 私を信じ
   あなたが花と咲き誇る間に
   いっそう瑞々しい間に
   どうか あなたの若さを お摘みなさい
   この花のように 老いは
   あなたの美しさを曇らせるのですから。

       日本語訳: ち−さん & み〜

             注)無断転載をお断りします

フランス・ルネサンスを代表するロンサールの 脚韻が見事な美しい詩。
その詩の情緒に相応しい曲をコストレーがつけています。
最初は3声のポリフォニー(ベースなし)で始まりますが
Las! からはベースも加わったホモフォニーに。。。
(ナイショ: M団が全国大会でグランプリを受賞した時の思い出の曲)

ちなみに、同じ詩につけられた作者不詳の単旋律の曲もあり、
エマ・カークビーと波多野睦美さんがそれぞれ唱っていらっしゃいます。(CDあり)
今回MIDIはつけていません。後日・・・