親記事投稿者【みきままさん】 2000/07/11(火)
第10話、講義初めていいですか?
夏休みも間近、早く終わらせないと、みんなバカンスに出かけてしまい、
最終回の講義に遅刻者が続出するのは避けたいと思いますので、
4話に続き私が担当させていただきます。
来るべき最終回に向けて、この回は登場人物それぞれの心の揺れ動きを中心に
物語が進められていきます。
1.ユーリ
理得を守るために、本心を隠し、嘘を突き通そうとする。
その苦悩は、冒頭の煙草を吸いながらベッドに横たわるシーンで表されています。
また、嘘は、理得だけでなく仲間達にも突き通すと言う事で、
さらに孤独なユーリの状態を描いています。
2.理得
ユーリへの思いを封印しようとする。
9話のラストでユーリの言葉に騙されてたわけですが、結果的にこの事が
この10話のラストの「もう騙されない」というセリフに続く事になります。
3.佐伯
今まで冷静に対処してきた佐伯が、パーティ会場で理得に吐く「あなたに失望した!」
と言うセリフは、もちろんユーリの存在を教えなかった事への怒りもあるでしょうが、
それよりも未だ変わらなかった理得のユーリへの思いを知る事となった、
佐伯の行き場のない胸のうちを表しています。
4.ナオミ
手当てするユーリから、限りない優しさを感じつつ、
自分の思いが伝わらない事への思いをここで強く認識し、
それが二人への憎しみへと変わる処です。
5.まりあ
理得のユーリへの思いを聞かされ、「まだ信じているんでしょ。好きにすれば」
とアドバイスするセリフは自分自身の成次に対する思いが込められています。
6.成次
ナオミにそそのかされながらも、襲われたまりあを必死に救った事をきっかけに、
次週に期待を持たせる展開になっています。
以上が、各登場人物の心の流れですが、これらの状況(伏線)を作った上で、
10話の感動のラスト、そして衝撃の最終回へと続いていきます。
★誰もが涙した感動的な10話のラストシーン
愛する人を守るために、最期まで嘘を突き通そうとするユーリ。
そして、それを見抜きながらも引きとめる事は出来ない理得。
「俺は平気で人を殺せる男だ」
「何を見て一人で戦っているの」「死ぬつもりなの」
「俺を憎め。幸せになるんだ」
この場面は、この作品でも屈指に残る名台詞のシーンです。
理得の言葉に答えようとはせず、そして本心をも伝えず、
理得の幸せだけを祈り再び別れを告げるユーリ。
しかし、これだけで終わらせないのがこの回のすごい所です。
ユーリの死か、理得の死かという究極の選択を迫る事で、
最終回へ向けての最大のヤマ場へと展開していきます。
さあ、皆さんはこの感動の10話をどうお感じになりましたか?
続く最終回は、この感動がさめないうちに、どなたかお願いします。
以上、みきままが担当させていただきました。
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