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夏休みを利用して8月13日から18日にかけてオホーツク
海沿岸へカラフトマス(PinkSalmon)を狙いに行った。純粋に釣り目的で北海道に行く
のは初めてのこと。情報はほとんどなし、正に行き当たりバッタリであるが結果や如何に...。 エッセイ風にまとめてみましたので暇な方はご一読願います。 尚、写真の用意が出来次第内容を改定します。 |
少年時代の夢を思い出した大きな少年
自宅の居間に並べられた世界各国を紹介する分厚い数々の書籍の中にその一冊はあった。「カナダ」と背表紙
に書かれた一冊のなかに納められた、サーモンとファイトするアングラーの一枚の写真は、竹竿でフナを釣っ
ていた少年にとって非常に衝撃的であり、その本を発見して以来、毎日のようにそのページを眺めてはため息
をついていた。そして、「釣りキチ三平」のバンクーバーでのキングサーモンの章を読むに至っては、益々憧
れは募るばかりで、高校時代にはマジメにカナダへ移住する事を考えたのが昨日のことのように思い出される。
「キングでなくても良いからとにかくサーモンを釣りたい」という思いに駆られ、オホーツク行きを検討した。
青森に住んでいる今を逃しては一生釣ることが出来ないかもしれない、と思うと居ても経ってもいられず、
「いま行くぞ、すぐ行くぞ」といつものように前後不覚に陥った大きな少年は、東日本海フェリーに電話を入
れた。
旅立ち
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一人では長期間集中して釣るのが出来そうにないので、釣友の後藤君を誘うと予想通り二つ返事で快諾してく
れた。後日、彼はボクの計画に合わせるために上司とケンカしてまで余計に休みを取ってくれたことを
「フィッシングショップAKI」の田澤さんから聞いた。彼も思いは同じらしい。 8月13日2:50大畑発室蘭行きで北海道に渡り、8月18日20:10函館発青森行きで帰って来ること 以外は何も決まっていない。心に決めているのは「ひたすら走って、ひたすらキャストして、そしてひたすら 走って帰ってくること」のみである。「なんとかなる」が信条のボクは本当に子供である。 札幌の「武美西岡店」で10時の開店を30分程待ち、情報とルアーを仕入れることにした。ここでは「武美 釣りマニュアル」なるものを対象魚別に用意してあり、カラフトマス初心者のボク達にはとても参考になった。 おまけに、店員の方には親切にヒットルアーをご指導いただき、勧められたルアーは今回の釣行での最大魚の ヒットルアーとなった。前情報が良いので多少不安になりつつ、とりあえず雄武町を目指し広大な大地をひた すら北上した。 |
雄武町・雄武川河口
| 13日の15時に現地入りし、当面のベースキャンプを日の出岬キャンプ場と定め、早速町内の流れ込みを
チェックしに出かけた。大きめの川は幌内川と雄武川の二つであるが、前者は河口周辺が禁漁のため雄武川で
スタートする事にした。すでに数人のアングラーが各自のスタイルでキャストをしている。スタイルはルアー、
フライ、そして地元特有のタコベイト又はイカ短冊を付けたウキ釣りの3パターンである。しばらくキャスト
を繰り返したが誰にもヒットしないので、地元のジイサマに状況を聞くと「8月に入って9本釣った」とのこ
と。長旅の疲れもあって今日のところはベースキャンプに戻ることにした。 翌朝は気合い十分、4:30にポイントに行ってみたら、なんと既に30人程の先行者がいる。「おっ、これ は釣れているな」と思いつつ1時間キャストするが誰にもヒットしないうえに、魚影すら確認できない。不安 は的中してしまった。昨日のジイサマの話では「毎日釣行して8月で9本」だった。つまり、13日で9本と いうことであり、群で大挙してやってくるカラフトマスにしては状況は良くないということである。そう思っ た瞬間、ココロは知床へ飛んでいた。「さあ行こう、とりあえずメシを食ってからすぐ行こう」という合意に 達し、雄武川を後にした。ちなみにこの川は昨年に河口域が解禁された場所であり、本当は有望な場所である ことを、帰り際に出会ったオジサンに聞いた。この旭川ナンバーのオジサンとは知床で毎日顔を会わせること となった。この人の話によると、ポイントはズバリ「オシンコシンの滝周辺」と「幌別川河口周辺」、特に 後者が有望とのこと。 |
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斜里町・幌別川周辺
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約250kmの大移動の途中、主立った河川を見て回ったが禁漁区が多いうえに解禁されている河口域での釣
果もパッとしない様子、やはり知床・ウトロしかない。なぜなら、カラフトマスはベーリング海から西を目指
してやってくるため、最初にアングラーに出会うのはウトロなのである。当然スレていないハズ。オシンコシ
ンの滝下よりも、幌別川河口の方がアングラーが多いのが如実にその事実を物語っている。それにしてもハン
パな数ではない、もちろんアングラーのことである。駐車帯はすべて車で埋め尽くされ、歩道に乗り上げてい
る車両も無数である。おまけに、流れ込み周辺は1m間隔でヒトが立っている。ここで件のオジサンに再会し、
河口よりも定置網の東側の方が釣れる確率が高いと教えられ、初心者は素直に助言に従い、アングラーが少な
い定置網の遥か東側へ入った。 17時からキャストを開始し、約1時間後の18:05にドラマは突然やってきた。ゆっくりと表層をリトリ ーブしていたRedriver14gに何者かが食いついた。20m程の沖合で「ギラリ」と銀鱗が輝く、間 違いなくヤツだ!慎重にやりとりし無事ネットインしたのは、52cm のメスのカラフトマス、英名ピンクサーモンであった。まさかこんなに早く出会えるとは思っても居なかった。 少年時代の夢がとうとう成就された一瞬であった。この記念すべきサーモンはボク達の体の一部となり、翌日以降の過酷な釣行の体力源と気力源 になった。祝杯を上げながらの作戦会議での結論は、比較的空いている今日と同じ場所周辺で残りの3日間を 過ごすこと、1日に朝夕の2回釣行し間に昼寝を入れることの2つだった。真夏の岩登りを1日2回もするの かと思うとゾッとするが、せっかくここまでやってきたのだからと釣果を優先しつつ、長期戦を乗り越える作 戦である。 翌15日はまだ暗いうちからポイントに向かったが、既に河口を中心にアングラーがひしめき合っている。 昨日のポイントと思しき場所にも人影があり、さらに数十メートル東側の多少ワンドになった場所を選んで 準備を始めた。ウェーダーを履いて岩登りをしたため、ドッと汗が噴き出してきた。快適に釣りをするために ウェーダーを脱ぎ捨て、素足で岩に立ち4時からキャストを開始した。ツキがあるときはこんなモノなのだろ う、20分後には最初のヒット、またしてもRedriver17gであった。昨日より多少大きい54cm のメスだった。その後、YO−ZURIのAltima18gにルアーチェンジした直後に2度目のヒット、 惜しくもバラシたもののすぐさま3度目のヒット。今度はガッチリフックングし、左右に走り回られ素足のま ま岩を飛び跳ね足場を替えながらも難なくランディングしたのは58cmの見事なセッパリのオスだった。 ここに至って20年来の夢は既に叶えられたと実感した。 |
旅の終わり
| その後の2日もそれぞれ52cm、47cmをゲットし結果的に知床に来てからは毎日カラフトマスを手中
にすることができた。昨年の同時期はまさに入れ食い状態だったらしいので、今年は群の回遊が遅れている
のだろう。しかし、そんな状況の中で5尾のカラフトマスをランディングできたのはまさに幸運と言えよう。
これも現地で親切にご指導いただいた方々のお陰と感謝している。初心者の我々に北海道の恵をくださった
カムイに感謝しつつ青森へ向けて神の地、知床をあとにした。 |
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タックルとヒットルアーの紹介
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