The 23th Annihilation/Zero −還元−

ストーリー ★★☆☆☆   コスプレ  ★★★☆☆  今週のアイキャッチ  イラスト 鈴木雅久
アクション   ∞       萌え度   ★★★☆☆  
 エクレール/リュミエール
(五段評価)                               
                        
今回1番心に残ったキャラ エクレール
第23話の名台詞
 
エクレールは、死なない…エクレールの意思は、ここに生きているぞ、アールヴ!
ぢゃっぢゃ〜ん!

第21話より最終章「デュカリオン」編がスタートして第三回目。最強の敵となったアールヴの野望が始まる。
テレビシリーズでは小説版やサウンドレイアー版で登場する犯罪組織ヴァージン・ヴァイラスの存在についてはほとんど触れられていませんで
した。ノーヴルズという敵対勢力もシュバリエ一人によって壊滅状態になり、100年以上かけて費やされたノーヴルズのみの人類補完計画と
いもいうべきプロジェクトもアールブによってあっけなく潰されてしまいました。これまで憎まれ約的存在だったアールヴとの対決でクライマ
ックスになるのでは盛り上がりに欠ける印象ではありますが、地球を守る為に戦うエージェント達のスペースオペラ全開の艦隊戦は見ごたえあ
りました。

第23話のタイトルの意味ですが、Annihilationとは「全滅」、「絶滅」。Zeroとは「ゼロ」「無」を意味し、還元とは「もとにかえること、
また、もとにもどすこと」という意味があります。
無に帰すまで壊滅することそして、もとに戻すという意味はそのままストーリーの流れになっています。
デュカリオンによって人類がゼロから誕生した地球への攻撃が開始される。デュカリオン内で抵抗を続けていたエクレールとリュミエール達は
レセプションシステムチャンバーへと誘いこまれ、ドナシュラーク改と共に粒子に分解され彼女達の存在は虚無に帰されてしまうのですが、ラ
スト直前元の姿に戻って再び登場するという流れでしたね。

エクリプス局長の危機に颯爽と登場 ヴァイオラと交したランチとディナーの約束は?
エクレール、お前を殺すのは俺だ。忘れるなよ リュミエールの死に怒り爆発

前回の予告を今話にあてはめてみましょう

喪われる〜
 アールヴの復讐がはじまり大切なモノが喪われようとしている
総ての始まりと総ての終わりが重なり合う時〜
 人類総ての始まりの星「地球」に向かったデュカリオン。今やアールヴと一体化したデュカリオンは人類をも滅亡させうることができる存在で
 ある
あらゆる物が〜
 地球に向けてビームの雨を降り注ぐアールヴ。それらは金門橋、ビッグベン、凱旋門、赤の広場、天安門広場、東寺・五重塔等の旧世紀の建造
 物や遺跡に向けられていた
。ジオソート弾で一瞬に壊滅させなかったのはノーヴルズ達に地球が壊されていくところを見せつけ精神的苦痛を与
 えようとしたからに違いありません
消え去っていく
 アールヴの野望を阻止しようとしたエクレールとリュミエールでしたが、二人の存在は粒子となって消え去ってしまった

彼女達は戦い続ける…エクレール達が人々の為に戦ってきたように メルクルディにはすべてお見通し

本話の目玉ともいうべき戦艦の戦闘シーン。
ライトニング達が乗るラミューズ級シリーズの特殊攻撃についてみてみましょう。

まず一番最初に攻撃を仕掛けたのは五番艦サイレア(山吹色の戦艦)
レゾナンス・エクスプロージョンとは量子震動砲。今戦でエクリプスが乗るカリオーペが装備する量子砲の発展系。、粒子の固有波動を共振
させることもできる。

ヴァイオラとシザーリオがデュカリオンの胸部の一部のナノミストを分解させたのに対し、この一撃でデュカリオンの全体の1/4のナノミスト
を吹き飛ばす程の威力
二番目に一番艦クレオ(紫紺の戦艦)
ヘッジ・ホッグとは戦体各部に設けられた小型共振粒子砲群のことで、波長を調節して破砕率を変化させることができる。一斉射撃による攻撃
カリオーペに比べて拡散域が広く、巨大なデュカリオンに対しても満遍なく攻撃することができる
続いて二番艦テレシコラ(瑠璃色の戦艦)
クァンタム・ワープとは質量を備えた分身を生み出し選択性量子ジャンプができる装備のこと。質量のある無数の機体の攻撃はガンダムF91の
能力に匹敵すると思われる
そして、三番艦エラト(若緑色の戦艦)
フェイズ・エレベートとは空間位相をずらし、通常空間とは遮断された空間へ海面に沈み込むように姿を消す装備の事でいかなる探知センサー
にも察知できない完全隠密機となる。この能力を使い空間をずらすことで全く別角度から砲撃することも可能となる。
四番艦ユートープ(翠色の戦艦)
ファミールとは「使い魔」を意味し、小型無人機ファミール・ファイターを多数搭載して、広範囲の攻撃を可能とする。それぞれAIで制御され
てデュカリオンの砲台を各個撃破していく。ガンダムにおけるファンネルの名に似ていることからも同質の攻撃方法かと思われたが違うようで
ある(笑)
最後に六番艦ポリュンニア(橙色の戦艦)
リフレクション・フィールドとは、カリオーペの持つ、レセプション・シールドを反射にのみ特化させた装備で、あらゆる攻撃を反射する。
シールドではなくフィールドとあるようにその範囲は巨大な盾となり、自艦だけでなく広範囲の防御も可能となる。
SEED DESTINYに登場する「暁」に類する防御力ですね。

彼女達ラミューズ艦隊の出現により、不利な状況にあったデュカリオンとの戦闘を一変させました。アンオウ、ヴァイオラ、トゥイードゥルデ
ィ達を再び動かしたのも彼女達の意思が皆に伝わったからだと思います。
エクレールの意思はここに生きていると叫んだライトニングの魂。そこには地球防衛艦隊、ESメンバー、人造人間達の血統、階級、人種を超
え、皆が同じ思いので戦場に臨んでいることを示していました。

登場シーンはお約束! そして気品溢れる女性はまさか… それぞれのポーズが性格を表しています(笑)

第15話においてもGOTT本局ビルでも絶体絶命の危機を迎え消息不明となった二人。粒子に分解された位では死にません(笑)
ヒーローモノのお約束としては新しい力を手に入れスーパーモードとなって復活するところですが、注目すべきはリュミエールの姿。
第9話、第20話において過去、成人体でいたことが確認されていますが、これが本来の彼女の姿なのでしょうか。
第20話にてトゥイードゥルディがリュミエールのもつ情報量について「私に累乗倍するデータ…」と言っていましたが、身体とも未熟なまま
の姿では扱い切れなかった力があるのかもしれませんね

オールキャスト全員集合でいよいよ最終回へ
アールヴとの戦いで何をみるのか そして、切り開かれた未来とは 

次回第24話は −終焉−  ラストらしいタイトルですね。ひとつの終わりは新たな物語へのスタートでもあります。
             皆様はどのように最終話をみるのでしょうね
             最終話をみないと、エクレールにかわっておしよきよっ(セーラームーン風にね)

今話の気になるセリフ集(ストーリーに合わせて掲載いたしております)
キャラクター セリフ 解説&コメント
アールヴ 最後の幕をあけてやる GOTTを裏切り、ノーヴルズを裏切り、そして母を撃ってまで彼女が求めたもの。自身の身を変えてまで手に入れた力で望みを叶えようとしています 
エクリール どんなに身体を変えても魂が変わらない限り同じことの繰り返しよ エクレールは自分の過去をアールヴに重ねています。強大な力を手にしたアールヴですが復讐の為だけにその力を使っても身を滅ぼすだけ。そのことを分かってもらいたかったのでしょうね
リュミエール 今の私にできることは、これくらいですわ 特殊能力《バペット》の力を失い、足手まといになると分かっていてもエクレールについてきた彼女。初めから防御でサボートするつもりで所持していたに違いありません
アールヴ これが「始まりの星」…「原罪の星」地球か… 原器惑星ともいわれる地球。ノーヴルズの精神ともいうべき母なる星。人類の原点でもあり、不可侵惑星として環境を壊すことなく残されている。地球の存在はノーヴルズの存在と同じものであり、アールブは地球を破壊することで彼等の息の根を止めようとする
リュミエール ワイヤードアームの定員は、一人ずつですわ ドナシュラークの両腕。肘から分離して有線式の遠隔操作を可能とする。リュミエールはドヴェルグを乗せて自分はエクレールと残ることを選んだ。ドヴェルグがいなくてもリュミエールなら共に残っていたでしょうね
アールヴ 私の吸収能力《アブゾーブ》と同質のものだ 《アブゾーブ》あらゆる力を吸収、反射することが可能な能力。レセプションシステムチャンバーもあらゆる力を、収束して取り込み己のエネルギーに転換させる事ができる。機械や人体も粒子レベルに分解されエネルギーに転換することができるようです
リュミエール エク…エクレール…… エクレールの側に近づこうとしたリュミエール。彼女が伝えたかったものは…。必死の覚悟をうかがわす表情でした
エクレール うわああああっ フォースシールドを張って分解を阻止していましたが、吸収スピードに追いつけなかったようです。エクレールの本来の能力《パワー》はゲージ粒子のエネルギー交換を自在に操作できる能力。その力は自分の肉体から発する「気」等ではなく、別次元に満ちる無限のエネルギーを現世界で使える力に変容させることができるというものです
アールヴ これで奴ら二人の能力も吸収できたことになる。まぁ、もはやそんな必要もないがな アールヴのこの判断が思わぬ結果となることに…。彼女はエクレールとリュミエールがどんな能力者だったのか、完全に知らなかったようです
エクリプス 戦いは弱みを見せたら負けよ GOTT局長の彼女が前線で戦うことはこれまでありませんでした。かつてGクラスの能力者でしたが過去の古傷ゆえに能力を失ったとされ、管理職に転向していたのです。(ウルトラマンレオを見守るウルトラマンセブンの心境に)圧倒的不利な状況にありながらアールヴと対等に渡り合ってる辺り、歴戦の勇者の貫禄を漂わせています
デクストラ モノディメンジョンストリングの切れ味はどうだ デクステラの《エニウェア》空間絶対座標の感知と操作とシニストラの《ウェネヴァ》時間絶対座標の感知と操作との能力を重合させることで、あらゆる物質を切り裂く一次元の刃を生み出すことができる 
ヴァイオラ その霧があるかぎり不死身ってわけ? なら、エクちゃんたちの仇を討つのは、私達の出番ってことよね アールヴは《モノディメンジョンストリング》で切り裂かれた腕をナノミストを使ってつなぎあわせようとしてました。エクレールとリュミエールが消滅した事は連絡済みのようですが、明るく振舞っていたのは気持ちの整理がついて、戦う覚悟を決めたからでしょうね。ヴァイオラとシザーリオの専用艦フォニーチは第7話で初登場してますが、この艦から放たれたビームはヴァイオラの《カラミティ》分子間力干渉能力とシザーリオの《ドライヴァ》分子間力への干渉能力、二つの能力で重合して出来る分子レベルでの物体の分解と結合能力をビームに変換して一点照射したもの。よってデュカリオンのナノミストシールドを即時に分解させたということです 
アンオウ おいおい、ずいぶん肥えたなアールヴ。少しダイエットしたほうがいいぜ アンオウの口の悪さはここでも健在です。デュカリオンの巨艦サイズは重いだろうから、粉々にして軽くしてやるぞと、いうことでしょうね。放たれた実体弾は爆縮魚雷。超重力崩壊を起こし、破壊していく効果があります
ヴァイオラ お姉さま、今のは… これまでヴァイオラが名付ける呼び名はちゃん付けが多かったのですが、トゥイードゥルディだけは別格だったようです。トゥイードゥルディもリュミエールに頬ずりしていましたこともありましたし(第8話参照)、ヴァイオラとも禁断の関係ということに……(笑)
トゥイードゥルディ 毒も使いようによっては薬になるわ。彼女たちを殺した者を、私は許しません 第14話で使用され、ドナシュラークとヴィルヴェルヴィントのプログラムを書き換えた代物。トゥイードゥルディはこのプログラムを書き換え、デュカリオンの格機能を停止させ、自己修復が出来ないようにしました。最愛のプチ・スール(妹的存在)であるリュミエールを失った彼女の怒りは頂点に  
ライトニング エクレールは、死なない…エクレールの意思は、ここに生きているぞ、アールヴ! 第19話でエクレール達と別れたライトニング達が一斉集結! エクレールの意思でもあり、自身達の母でもあるアールヴの怨念をともらう為にも彼女達は戦う決意をしたに違いありません
トゥイードゥルダム はい、姉さん 公私混同を避ける為特務中は「姉さん」と呼ぶことを禁止していたはずですが、お姉ちゃんっ子は治らないままみたいです
ライトニング 私があなたの目になりますわ リュミエールの意思を受け継いだライトニング。パートナーとの絆も受け継がれています。ライトニングとは一心同体。共に助け合って困難を乗り越えていく姿が感動的ですね
アームブラスト 私達は監査官です。あなたをエスコートできただけで十分でしょう エクレール達を愛していると何度も公言してきたアームブラスト。エクレール達を心配している筈なのですが、監査官としての立場で戦場に赴いてきました。今、彼がエクレール達の為にできることは全てを見届け、伝えること。そう自分に言い聞かせているようにも聞こえます
アールヴ 見せてやろう。レセプション・システムチャンバーの本来の使い方を! あらゆる宇宙線、電磁波、あらゆる外的な力を取り込むことが可能なシステム。航行の際の補給に使われるのが本来の使い方。恒星である太陽光のエネルギーも吸収可能な為、戦闘によって消費されたエネルギーの補給は無限にできることになる
エクレール ぢゃっぢゃ〜ん! 消滅したはずのドラシュラーク改、リュミエールと共に登場! エクレールの隣には成人体の姿のリュミエールがっ!! 復活の鍵は彼女にありそうですね。そして18話と同じく真打登場で今話が終わりました。いよいよ次回で最終話に……