The 21th Nouvlesse/Ark −方舟−
ストーリー ★★☆☆☆ コスプレ ★★☆☆☆ 今週のアイキャッチ イラスト ちだま某
アクション ★☆☆☆☆ 萌え度 ★☆☆☆☆ エクレール/リュミエール
(五段評価)
今回1番心に残ったキャラ シュバリエ
第21話の名台詞
いいこと。ディナーで百万回! ランチなら三百万回よっ! 絶対おごって貰うからね!
第21話“方舟”は4つの視点を交互に分けて同時進行させています。
1.トゥイードゥルディ&トゥイードゥルダム
2.エクレール&リュミエール
3.エクリプス&アームブラスト
4.シュバリエ&アールヴ&ドヴェルグ
ラストに特別編として、惑星アウレーが登場し、エクレールに関わった登場人物達のその後の姿が描かれています。
総作画監督の担当が門之園恵美さんではなかった為か、エクレール達の目や顔の表情が前話までと違っており違和感を感じました。
パンチラシーンは0回。前話でリュミエールが意識を戻してから数日が経過している模様です。
第21話のタイトル、Nouvlesse/Arkですが、Nouvlesseはフランス語の「nouveau
noblesse」(新しい高貴なる階級という意味)の合成語
でノーヴルズを指しています。Arkは方舟という意味で、ノアの方舟を意味しています。神が悪に満ちた世界を絶滅しようとして洪水を起こし
た時、ノアが一族と共に乗って逃れたという舟。このノアのかわりとなるのがノーヴルズ、そして舟はデュカリオンを指しています。
前回の予告を今話にあてはめてみましょう
扉が開く〜
鍵の向こう側にあるものとは? 本話では3つの扉が開かれました。1つは、シュバリエがいる経済相執務室の扉を開けたアールヴ&ドヴェ
ルグ。二人が生きていたことで、再びエクレール達と相まみえる展開が予測されます。2つ、エクレールが開けたGOTT局長室の扉。
エクレールはここでGOTTの組織の全容を知ることになります。3つめは、シュバリエが開けたデュカリオンの扉。彼の真意は?
二度と閉じる事のできない扉が〜
後戻りはできない扉をシュバリエは開けようとうしています。それは、銀河系を支配するノーヴルズに真っ向から逆らうものでした。
運命を握るのは〜
デュカリオン計画はノーヴルズの運命を担うもの。そして完成したデュカリオンは今1人の人物によって動き出そうとしている。ノーヴル
ズの運命と共に。
一本の鍵
第16話で登場した「鍵」を指しています。デュカリオンを起動させるマスターキーでもある。シュバリエがずっと鍵を持ち歩いていたの
は、GOTT長官職を解任されることを予測してのことだったのだろう。
外来受付嬢のニューフェイス | 負けず嫌いなヴァイオラの企てた復讐とは? | レイ、わたしの正体に気がついた? |
前話から引き続いてのストーリーですが、力を失ったリュミエールがその後どうしていたのかが、不明のまま、外来受付嬢の仕事に復帰してい
ました。エクリプスをはじめ、GOTT医療スタッフによる原因究明がおこなわれたはずですが、解決しないままなんでしょうねぇ。前話でリ
ュミエールの意識の中で訴えていた「目を覚ませば、また苦しい事、苦しい世界がまっている」という言葉は、特殊能力をもつことで、再び苦
しい生き方をしなければならないという意味でもあったはず。
今のリュミエールは、ひとりの少女にすぎません。ESメンバーの束縛から解放された生き方もできたはずですが、リュミエールはESメンバ
ーとして、GOTTに籍を置いています。以前とかわらない態度で振る舞うのも、エクレールとのパートナーを解消したくないという彼女の強
い想いがあるからなのではないでしょうか?
第20話で登場したアームブラストの恋人とも思える人物。彼女の正体はメルクルディでした。第12話にて、アームブラストが宇宙惑星連合
のESメンバーであることが分かっていましたね。彼のパートナーが誰なのか? 共に行動するパートナーがエクレール&リュミエールであっ
た為に一切の情報が不明のままになっていました。第8話にて、エクレールがエクリプスに緊急逮捕権の執行申請を通信したにもかかわらず、
エクリプスが申請自体を無視した行動が、即座にアームブラストに知れわたったのも、いつもエクリプスの側にメルクルディがいたからだった
ことで納得できました。彼女がアームブラストと同じESメンバーであるなら、彼女の特務は宇宙惑星連合・連合管理委員会からGOTTへの
潜入捜査。ただ、エクリプスはアームブラストに「貴男のパートナーを通じて、充分お支払いした…」と語っていることから、メルクルディが
連合管理委員会からのスパイであることは既に見抜いていましたことになります。その上で、エクリプスは情報を流していたんですね。
どんな事をしてでも、復讐はやりとげる!! |
メルクルディの本名が何なのか説明はないままですが、サウンドレイヤー5巻にて“ファイルスブリッツ”という名前であることが明かされて
います。SクラスESメンバーで、能力は《インサイド》。一点でも共有する空間があれば、あらゆる場所に入り込むことが可能。目標の場所
を視認もしくは場所を既知していれば任意に出入りできる能力です。彼女が潜入捜査のプロなのもこの能力があってのことなんでしょうね。
本話で、彼女が正面玄関を通らずにGOTT本局へ入れたのもこの能力をつかったからに違いありません。
完成したデュカリオンをめぐってストーリーは終盤にもつれこみました。雷の背景に沈黙を続けるエクレール、リュミエール、エクリプス、ア
ームブラスト達をラストシーンにしたことで、より緊迫感を抱いたまま次話へとつなげましたね。消えたデュカリオンと、能力が回復しないま
まのリュミエール。アールヴ達の動きがポイントです。
次回第22話は −巨神− 動き出したデュカリオン。エクレールが! ドヴェルグが……そして母の愛が今!?
あの人は帰って来る、だってたいせつな人だから(ホシノ・ルリ風にね)
今話の気になるセリフ集(ストーリーに合わせて掲載いたしております) |
キャラクター | セリフ | 解説&コメント |
トゥイードゥルダム | 全長6万3568キロメートル。アトラス型島宇宙間航行宇宙船『デュカリオン』… | 第14話の冒頭で主任が話していた「例の建造中のアトラス型」の正体がデュカリオンだったのですね。ただ、地球の直径が約1万2756 km 、天王星の直径で約5万1118 km。デュカリオンの大きさって地球の約5倍!? 実はTVオンエア版の説明は誤りで全長6358kmと公式資料で訂正されました |
トゥイードゥルディ | ノーヴルズは人じゃないわ…地球人よ | 地球人と人とは違う存在…。トゥイードゥルディの生まれはリュミエールと同じノーヴルズの一族ですが、ノーヴルズの傲慢な純血主義のために弟以外全て失った過去があるだけに、辛辣な態度です |
エクレール | 雷…私の名前と同じエクレールね | エクレールはフランス語で「Eclair」と書き、稲妻を意味します |
エクレール | 暇ね〜 | 外来受付嬢の仕事に復帰しているエクレールとリュミエール。前話ではまだ修復作業をしていましたが、無事完成いています |
リュミエール | そうでもありませんわ。「能力」をなくした私では、受付も案内も資料なしにはできませんもの | リュミエールの「能力」とは《パペット》。接続するあらゆる電子機器を操ることができる能力です。前話のラストで目を覚ましたリュミエールですが。最適化の代償として自身の能力を失ってしまいました。その後あらゆる治療がされたことでしょうが、今だ回復していません。それでも彼女が平常心でいられるのはパートナーのエクレールを心配させない為でもあるのでしょうね |
ヴァイオラ | やっぱり疲れるわね。今度から傘かナノシールドにしましょう? | シザーリオと手を繋いでいたということは、シザーリオの《ドライヴァ》ヴァイオラの《カラミティ》を発動させて二人の周りに降り注ぐ雨を分子レベルで消滅させていたようです。普通に傘を使わないところがヴァイオラらしいですね(笑) |
ヴァイオラ | いいこと。ディナーで百万回! ランチなら三百万回よっ! 絶対おごって貰うからねっ! | 第15話でリュミエールと対決したヴァイオラとシザーリオ。得意の戦法を逆手にとられ、リュミエールに1本取られたことが悔しかったのでしょうねぇ |
ヴァイオラ | 言っとくけど本気よ、100万回! | 毎日ディナーをおごっても、100万回だと2739年はかかりますが…リュミエール、この先姿をかえてもヴァイオラからは逃げられませんね。ずっと友達でいたいという態度の裏返しでもあります |
エクリプス | ええ。あの二人は眼です | 完成したデュカリオンをその眼で確かめるためにトゥイードゥルディ、トゥイードゥルダムを向かわせた。その行動に隠された目的とは? |
アームブラスト | では、わたしは耳ですか。情報量は高いですよ | 表向きの目では見えない裏の情砲をつかんでいるということですね。宇宙惑星連合・連合管理委員会のESメンバーとしてではない彼の行動もエクリプスは承知しているようです |
エクリプス | 貴男のパートナーを通じて、充分お支払いしたと思いますが? | アームブラストにパートナーがいることも知っていたエクリプス。第20話でアームブラストを抱きしめていた人物のを指しています。エクリプスとも既に面識がある人物ということになりますね |
アームブラスト | 表向きとは違います。やはり、デュカリオンはその名の通り「方舟」でした | ノーヴルズによって造り出されたデュカリオンの目的は、惑星のテラフォーミングを行うだけではない。方舟に例えたということは、選ばれた種族“ノーヴルズ”を救う為の船ということになります |
エクリプス | 彼1人の功績よ。私たちの手の及ばないところでね | GOTTの活動の頂点の立つ人物。エクレール達がEシフトとして活動していた背景には様々な裏取引があったに違いありません |
シュバリエ | きみたちか…。606回線を通じてではなく、直接とはね | 606回戦については第17話で長官からアールヴ達への連絡として使われていました。ESメンバーである彼女らが、直接長官に会いに行く事はありえないことなんでしょうね |
シュバリエ | しかし、以外だったよ。君たちが生きていたこと。そして、君たちの雇い主が私だけではなかったことがね | 第19話で、エクリプスに放ったビームを跳ね返され消滅したはずのアールヴとドヴェルグが生きていました。ただし、GOTTのESメンバーとしてではなく、連合評議会枢軸委員会の使者として新たな任についております |
アールヴ | ふん。誰かに使われるのは嫌いなんだが、処世術ってやつでね | ノーヴルズを憎む彼女がノーヴルズの手先となる。自分の意思には矛盾していることですが、戦力を失った彼女達が自分の身を護る為にはノーヴルズを後ろ盾にするしかなかったのですね |
エクリプス | 人生の大半はそれと知っていてもどうにも出来ない事ばかりよ、そうでしょ? | エクリプスの能力《クヴァント》は量子を自在に操る。量子ジャンプや量子再構築を可能とするその能力故に。未来の事象が浮かんでみえることができる彼女は、これまで起こりうる可能性のある未来を見つづけてきたはずである。だが、予測した未来が分かったとしても、どうにもできなかった彼女の苦悩の人生が表現されています |
エクレール | だ、だからさ。早く身体を本調子にしなくちゃね | 自分の能力が使えなくなったリュミエールだが、いつも笑顔で応えてくれる。エクレールもどうすることも出来ない事は分かっているのだけに、リュミエールを元気づけようとしています |
ドヴェルグ | 私たちはメッセンジャーだ、鍵を渡せ | いらだつアールヴをおさえるかのようなドヴェルグの行動。長官の前に赴いたのは連合評議会からのメッセージを直接本人に伝える事と念を押し、事を荒立てないようにしています |
シュバリエ | ここからの景色も見おさめか… | GOTT長官職と惑星連合経済相を解任された彼が、この部屋にくることはもうないという意味なのか…それとも… |
メルクルディ | お久しぶり、レイ、リュウ | レイはエクレール、リュウはリュミエールの愛称です。ただし、この名前で呼ぶのはエクリプスの秘書を務めていたメルクルディだけ。第15話で、アームブラストが共に本局ビルから脱出した人物はメルクルディだったのですね |
メルクルディ | ごめんね、レイ。いろいろ…あってね…… | エクレールはメルクルディの正体を知らない。メルクルディ、今まで自分のことを秘密にしていたことエクレールに対して申し訳なくおもっているのでしょうか? 元気がありません |
リュミエール | 私が? それともあのメルクルディさんが? | リュミエール、メルクルディの姿を見た時から表情が硬かったです。無事の再会を喜ぶべきなのに、何故彼女がここに現れたのか? その意味をじっと考えているようです |
リュミエール | 一般来訪者あつかいになるはずの彼女が、私たちのいた受付前を通らないで、あそこに姿をあらわすなんて…訳ありだと思いません? | 彼女は気付いていたんですね、メルクルディがGOTT以外の組織の人間なのだと。彼女がエクレール達に伝えたことづけが誰のものなのか? リュミエールの嬉しい表情は、これから会う人物が誰なのかはっきりと分かったからに違いありません |
エクレール | な〜るほど | 局長室にいたのはアームブラストでした。エクレール、メルクルディが彼と通じて自分達をこの部屋に導いたことを悟りました。メルクルディが本局ビルに自在にはいれるのも、彼女がアームブラストと同じESメンバーであるなら可能なことですね |
リュミエール | よくお読みなさいエクレール! これはすべて局長ではなく、長官の采配によってなされているものですわ | GOTTの活動の全てを知ったエクレールは自分達の活動がノーヴルズの支配体制を強めていたものに過ぎないことを知って怒りをあらわにしました。リュミエール、エクレールがエクリプスを誤解しないよう荒立った気持ちを抑えさせようとしました |
ティモシー | エクレールさん、この星はもう大丈夫。立派な独立国家としてやっていけますよ | 第7話で登場した財団の後継者。エクレールが第11話で惑星アウレーをノーヴルズの支配から解放した立役者となったことを知ったのでしょうね。アームブラストが危惧していた冬の時代も乗り切れそうです |