The 10th talk Rebirth/Slave −再生−
ストーリー ★★★★☆ コスプレ ★★★★★ 今週のアイキャッチ イラスト 園田健一
アクション ★★★★☆ 萌え度 ★★☆☆☆ エクレール/カブリス
(五段評価)
今回1番心に残ったキャラ カブリス
第10話の名台詞
生きてるうちに、やるべきことをみんなやりとげた人のところに…お迎えがくるんだよ
第10話は第9話からの続編です。部屋の壁にヒビがはいってましたよね。5話にでて
きた彼女の部屋と見比べてみて雰囲気が全然違いますね。暗く陰気なのは彼女の感情をあらわしています。
今話ではエクレールの前任者達の過去を垣間見ることになるのですが、なんの説明もありませんでしたので精神分析の分野から推測される説明をしてい
きたいと思います。パンチラシーンは計0回 初めてエクレールのパンチラシーンがなかったですね。
タイトルの意味ですが、霊的再生、更生/奴隷、捕われた人と訳します。
−再生−だけならRebirthだけでも通じます。Slaveをつけた事に大きな意味が隠されているはずです。
まず前回の予告の意味を考えてみました
忘却は罪〜
エクレールの無意識に存在する前任者達。エクレールはこれまで彼女達の事を知ることはなかった。前任者のエクレール達は数多くの命を奪い続けて
きた。たとえ今のエクレール自身が人の命を奪わなくても、過去の自分を忘れていてもエクレールが重ねてきた罪は消えないことを意味する
忘却は救い〜
エクレールが今の自分でいられるのは過去の記憶を忘れているから 本当の自分を知らないことの方が何も悩まずに生きていけることもある
2つの顔をもつヤヌスの女神〜
ヤヌス(Janus)とはローマ神話にでてくる戸口と門の守護神。前方と後方を同時にみられるよう双面の像となっていることから双面の神とも呼ばれる
物事の始まりを司る神ともされ二つの顔が反対側を向いたように描かれているので深層心理学でも自分と影との分析でよく題材に使われる
このことからエクレールと前任者は表裏一体、同じ存在であることを意味している
余談であるが、英語のJanuary(1月)はヤヌスの名が語源であり、1月1日にはヤヌスへの祈りがささげられているそうな
見せいてるのは残酷な笑顔
これは前任者の意識が精神面で残酷な女性として存在していることを指している
エクレールは「前任者」のことを「プリホルダー」と言いました。実際に「前任者」という意味にこの単語はありません。「predecessor」という単語を
前任者もしくは先輩という意味で使います。では「プリホルダー」とは? プリとはpre-接頭辞の品詞で(時間的に)「前に」という意味を表します。
「ホルダー」は「holder」という単語で「保有者、持ち主」と訳します。
つまりこの2つをあわせることで「preholder」〜エクレールの体の前の持ち主〜という意味を含ませたのである。「predecessor」では「前任者」という
意味はあるものの、自分とは別の人をさしてしまうのでこの単語をつかわなかったのだと推測する
〜エクレールが見た過去の姿、エクレールという人物とは?〜 |
エクレールの回想シーンが時代順ではない為順番はわからないが、下段左端の人物は星暦137年に存在した人である。現在は星暦328年。GOTTが設立
される28年前の記憶があることにエクレールの秘密があると思います。
エクレールの前任者とはヤヌスに例えられるように彼女の二面性、つまり影の部分でもあります。
深層心理学的に分析したところ、影とはその主体が自分自身について認めることを拒否しているが、それでも常に、直接または間接に自分の上に圧しつけら
れてくるすべてのこと。当初エクレールは自分に語りかけてくる前任者の行為を自分の行為として認めたくなかったですね。
エクレールは、明るくて人の命を尊重する正義感あふれる少女。おしとやかさには欠けますが理不尽なことが大嫌い。純粋で真直ぐな性格です。彼女の意識
から残酷な側面は排除されてますよね、その残酷さが無意識内で前任者の姿として人格化されていったのではないだろうか
エクレールにとって前任者は影であるが、前任者にとってエクレールもまた影なんです。
今話において、エクレールは影の出現によって生きる意味を見出します。影と背中あわせでもそれは自分自身であることに変わりないことを悟った彼女は本
来もっている力を取り戻せたはずです。そして精神的にも強くなりましたね。
今回のタイトルに込められた意味ですが、〜過去に捕われた自分から新たな自分を見出す〜 エクレールの心の成長を意味するものだったのではないでしょ
うか?
まさかエクレールがっ… | 生と死の挟間でエクレールは何を思う | 正反対の二人…彼女が選ぶのは? |
今回登場したウェイトレスのカプリス。彼女の名前の由来ですが、
フランス語で“気まぐれ”
イタリア語で“自由な…”“きままな…”
といった意味があります。
彼女の性格を表しているようですね。何かの神話か物語に出てくる人物かと思ったのですが分かりませんでした。
彼女にとってエクレールとはGOTTの受付嬢仲間でもESメンバー仲間でもありません。エクレールの仕事の顔は知らないでしょうが、リュミエールやリ
ッキィ、アームブラスト達が知らない彼女を知っている存在といえます。
単なるお店の常連さんという関係ではないことは、カプリスがエクレールを心配し気遣う態度からも分かりますね。エクレールが自分の居場所として帰って
これる場所があることがどれだけ大事なことか。ここでカプリスと職場でのグチや世間話等をしていそうです。
ラストに彼女がエクレールに向けた笑顔。“ここはいつでもあなたが帰ってきていい場所よ”そんな意味にもとれました。
軽食店フルーヴの看板娘 エクレールを慕う心優しい友人…彼女も実はESメンバーっていう事はないか(笑) |
次回第11話は −蝉脱− ついにエクレールの真の力が解放される!
もしエクレールが本当に世界を革命する力があると言うなら、私がこの手で奪ってやるさ……世界を革命するために!
(有栖川樹璃風にね)
今話の気になるセリフ集(ストーリーに合わせて掲載いたしております)エクレールの前任者は前エクレールと表示してます |
キャラクター | セリフ | 解説&コメント |
カプリス | いつもだったら遅刻だ〜って飛び込んでくるのに 雨でも降らなきゃいいけど | エクレールの行きつけの店みたい 幾度となくエクレールの話相手になっている内に気が合うようになったのですねきっと |
エクレール | まただ | 前話の伏線を引き継いでいます |
エクリプス | また突っ込みすぎないでね いつものクセじゃすまないわよ | かつてはエクレール&リュミエール&エクリプスの3人コンビで任務についていたようです |
前エクレール | 置いていくわよ、エクリプス | エクリプスと対等の立場にいることが分かります…エクリプス、リュミエールが後方支援。エクレールが前方突撃。エクリプスの能力とは… |
前エクレール | わが国家惑星連合が惑星共和国連合と戦争状態に突入し…はや3ヶ月…… | 星暦137年 地球を中心とした『国家惑星連邦』と外圏惑星の集合体『惑星共和国連合』の間で交易経済摩擦が発生。第一次限定戦争が勃発した。現在は星暦328年。なぜ191年前の記憶がエクレールの中にあるのか? まだGOTTが設立されていないことからエクレールの基になった人物だと推測する |
前エクレール | 出しなさいっ!だしてよっ! あいつらを野晴らしにしておいたらまた何億もの人が死ぬことになるのよっ どうしてっ! どうしてっ! | 幽閉されたエクレール 組織の命令を無視しようとして独房にいれられたのでしょうね |
前リュミエール | 命令の時間よ…撃てないの? | 前任者のリュミエール 厳しそうな人ですね |
前エクレール | 撃たないわよ……私は…自分の意志でね…… | あきらかな命令違反 戦争とは関係ない何億もの人の命を奪いたくない意志の表れです |
エクレール | アイネイアース !? じゃあこれはGOTTのっ… | GOTTが設立されたのは星暦165年 惑星ドーフが殲滅兵器によって壊滅しこれによって第二次限定戦争が終結。統一集合体『宇宙惑星連合』が成立した背景がある。 目の前で爆発した惑星は惑星ドーフなのでは? そしてエクレールは自分がみる出来事がかつてのESメンバーの記憶であることを確信する |
エクレール | いいかげんに… | 自分の意志とは無関係に過去の記憶が浮び上がってきているようです 赤ん坊をあやすエクレール 第5話で唄っていた子守唄はこの時の記憶のものですね |
エクレール | いや〜あ〜っ!! | 自分自身の死顔をみるエクレール しかもあきらかに殺されたもの 前任者の1人の末路だったわけですね |
カプリス | なによっ もう来ないってことっ! | 今まで料金を払わずにツケを重ねてきたエクレールもすごいですが、ツケを全部払うことで今までの関係を全て清算するのではと予感したカプリスもなかなかです。 リュミエールと同じくらい彼女のこと好きなんだろうな |
カプリス | エクレールのバカッ! 2度と来んなっ | エクレールが何かが原因で苦しんでいることが分かるのに、自分には何も言ってくれなかったことが悔しかったのでしょうね カプリスの本心でないことが分かります |
エクレール | 普通の人向けの薬じゃ意味ないか… | 自分が人間ではないことをあらためて認識したのでしょうね 自分という者が分からなくなっている状態です |
エクレール | 「前任者」…preholder…私以前にエクレールってコードネームで呼ばれていた人達 | 第4話の伏線がここで明らかになりました エクレールの記憶の中に登場するエクレール達 最低でも6人以上はいたことになりますね |
エクレール | そんなことわかっているわよっ お前は……私自身だって… | 姿は変わってもエクレールという自分は変わらない 同じ人物であるということ 自我に潜む別人格の存在を認めたことになります |
前エクレール | お前の手は…血まみれだ… | 精神の中で自我に語りかけ、意識にある自分の手に触れることもできることからこのエクレールの人格が1番強いことが分かります |
メルクルディ | 私です | 局長にも秘密にしていると思われるメルクルディの行動 一体相手は誰なのか? 後話への伏線です |
リュミエール | 申し訳ありませんが私達急がなければなりませんの | 当初武器の交換手続きを断られたことになりますね “Quint”と書かれたプレートを掲げ数字の4と5を描いていたことからQUINTS CUSTOMの45口径を専用に扱っていると思われる |
クイント主人 | 誰かを護るんなら45口径、自分のこめかみにあてがうなら9mmでも勿体ない | エクレールが自分の死に場所を求めていると感じとったのでしょうね 死ぬ為に武器を渡すんじゃないことをエクレールに言いたかったのだと思います |
アンオウ | へっ 連中とさかにきてらっ | アンオウ&エイオウの登場です 案外女装もかわいいかも アンオウの言葉づかい独特ですね |
エイオウ | 女装なんかして挑発しすぎだ | ラジオドラマ主人公リッキィによればアンオウは女装好きの口変態少年、エイオウは甘い物好きの朴念仁だそうです |
リュミエール | お気持ちは分かりますがその言葉づかいはおよしになった方がよろしいですわ | エイオウの言葉づかいが乱暴なことをたしなめています |
アンオウ | くそったれ〜っ! | 男の子はジェントルに…(笑) |
エクレール | さようなら… | まさかっここで殉職! このセリフの意味は……過去の自分に対しての決別か |
前エクレール | わたしからは…逃げられないと言ったろ | 前任者のエクレール エクレールが血塗られた運命から逃れる為に死を選んだと思ったのですね |
エクレール | そう思う? | エクレールが使った銃は45口径でした これは誰かを護る為に使ったことを意味します つまり自分自身の為でもあるわけです ここで初めて前任者の存在と対等に向き合うことができるようになりました |
エクレール | 生きてるうちに、やるべきことをみんなやりとげた人のところに…お迎えがくるんだよ | 「あなたはまだ生きているのよ! だったらしっかり生きて! それから死になさい!」かつてあの人が言ったセリフを思い出しました(新世紀エヴァンゲリオン第25話より) |
エクレール | 今の人生は私のもの やるべきことをやって…あの人のように満足してからじゃないとね | これがエクレールが出した答えなんですね もう過去の自分にとりこまれることはないでしょう |
エクレール | ええ…見張ってて頂戴 | 自分の中にいる前任者紀の存在を認めたエクレール 彼女の精神力ガ大きく成長したことを意味します 同時に彼女の中で眠っていた力も引き出せることになりますね |
リュミエール | これ……もう要りません? でしたら…私が捨てておきますけど | 今のエクレールには鎮静剤なんてもう必要ない エクレールのことをずっと心配していたリュミエールの気持ちが伝わります |
カプリス | いらっしゃい | 彼女もまたエクレールを慕う一人なのですね エクレールが帰ってきてくれて本当に嬉しそう |