画面解像度1024×768で御覧下さい
成14年10月19日公開日初日、ワーナー・マイカル板橋で観てきました。
劇場版は原作“Piaキャロットへようこそ!!3”に登場するヒロイン達のキャラクター設定をそのまま使った全く新しいオリジナルストー
リーです。タイトルはさやかの恋物語なのですが、ともみの恋物語でもあります。自分の想いに決着をつけ、たくましく成長したの
はともみでした。

同じ境遇でヘルプにやってくる2人のシーンで始まり、それぞれの旅たちでラストを迎えるストーリー展開。結末は違えど、ともみ
はさやかのもうひとつの姿ではなかったのでしょうか。 お互い片想いの人に振り向いてもらう為に距離をとったこと。伝わらない
気持ちと伝えたい気持ちが自分の殻に閉じこもったまま行き場を失っていたこと。そんな2人がお互いの迷い苦しむ気持ちを理解
し合えたからこそ、殻を破って走り出す決意ができたのだと思います。
そして、その2人を支えたのが劇場版オリジナルキャラの桑島みゆき。キャラクターが原作に忠実である以上、ヒロイン同士が干
渉できる行動は制限されます。彼女が唯一Piaキャロットのヒロイン達全員に関われる人物でした。
彼女から見るPiaキャロットの姿が本作品には必要不可欠でしたし、個々のヒロイン達の魅力を新たに認識させる効果をだしました。
ED後、さやかの微笑む笑顔をラストシーンにすることでさやかの恋物語はハッピーエンドとして締め括りましたが、ラストでの明彦
の無理やりともいえる登場や、結局2人は最初から相思相愛だったで終わってしまう点に物足りなさを感じました。
ただ、そのことを補うだけのストーリー展開が周りのヒロイン達にありましたので総合評価は高くみています。

本作品で注目するシーンはミス美崎海岸コンテストでPiaキャロウェイトレスズ6人が歌う“渚のウェイトレス”。
劇場版サウンドトラックでは、主題歌とあわせてぜひ収録していただきたい曲です。
ストーリーの中では、
ラブひなでお馴染みの露天風呂シーンが2回あるのですが、それにも勝るサービスカットが満載! 
かなりフェチ度は高いです。
6人の歌を聞きながら、それぞれの水着姿(アングルの視点がポイニント)、ぱろぱろの制服姿、フローラルミント姿でのさやかのパ
ンチラ、各パーソナルデータ(スリーサイズは皆推定でしたが…)がみられる豪華シーンです。

劇場版Piaキャロットへようこそ!! は好きなヒロインによって見方が変わると思います。私のお気に入りは夏姫さんです。劇場版では
従業員を慕う優しい感じのお姉さんというイメージでした。セリフも少なく、彼女につてい語られるエピソードは何もなかったのですが、
仕事の面では朱美を支え、まとめ役としてリーダーシップをとる責任感の強い女性でしたし、恋愛面でも相手に甘えることなく対等
な立場でお付き合いしていると思わせる発言をしていました。
と、このように劇場版からでも新たな物語が次々と飛び出してきそう
ですね。皆様一人一人の胸の中に新たなPiaキャロット物語を感じた作品ではないでしょうか。