月代 雪華
(つきしろゆか)


雪那の妹。13歳。彼女が4歳(雪那は5歳)の時に母親が目の前で死亡。その原因はあまりに強い魔力を引き継いでしまった雪那が自分の中で膨れ上がる力を制御できずに、たまたま心配して顔を覗き込んだ母親に向かって爆発させてしまったためなのだが、彼女からすれば兄が母を殺したようにしか見えなかった。産んだ時点で子供がとてつもない力を持つことは予想していたのだが、普通の子供として育てることにこだわった母親は力の制御方法を教えなかったのである。死ぬ直前になって自分にツケが回ってきたことを理解した母親は雪華に「絶対に怨んじゃ駄目よ。あなたと雪那はこの世でたった二人の兄妹なんだから。そんなことしたら私が泣くからね」と言うのだが、母を殺したように見えた兄の事しか頭になかった雪華はそのことを覚えていない。その後は父親も殺害され、雪那はあまりのショックにたった5歳ながら責任を感じ家出、行方不明になるのだがその行動も雪華には現実から兄が逃げたようにしか見えなかった。雪華は母の親友であり、事態を察知して確認しに来た「規格外者(ノンスタンダー)」のリリス・ハウゼンに引き取られる。その後12歳にして天才と呼べる実力を持った魔術師になった雪華は、兄を探してリリスの元を離れる。聖宝具「カーネリアンヘブン」所持者にして右眼に「紅天の魔眼」所持。