如月 裟璃奈
(きさらぎさりな)


剣聖(けんせい)。「規格外者」にして雪那の師匠。日本各地を回り多くの流派を学ぶが自分にあった流派がなかなか見つからず、しっくりこないまま各地で名だたる剣士を倒しているうちに全国に名が知れ渡り、女性ながらにして「剣聖」と呼ばれるようになる。もちろん彼女に教えを請う者たちが殺到したが、自分自身の流派を持っていないため断り続け、弟子は一人として持たなかった。国からも是非陸軍に剣術指南者として迎え入れたいと再三の要望があったが断り続ける。日本は当時戦争の最中で神経質になっており、反逆の可能性がある者は全て処分していた。そのため裟璃奈が断り続ける理由は敵国のスパイであるからという決定を下し、彼女一人を処分するために軍を向けるが相手にならないほど彼女は強かった。結果、軍は戦時中にもかかわらず戦力の三分の一の投入を行い、裟璃奈は生きる延びるために戦場へ。鬼神のごとき強さで投入された軍を壊滅させるが同時に彼女も力尽きる。その後、流派を持たない未練によってガイアの穴を通過、「規格外者(ノンスタンダー)」となる。後に50年掛けて自分の流派「無明閃月流(むみょうせんげつりゅう)」を作り上げるに至る。目的を果たした彼女は力がなくなる前に継承者を捜すのだが、その旅の最中で生き倒れになっている雪那を発見(当時5歳)。助けた後、事情を聞いた裟璃奈はこの子に自分の全てを託すことを決意。生きることは奪うだけではないと雪那に教え、彼が12歳になるまで育てる。継承後は消えるだけだと決めていたが、雪那が裟璃奈の元を離れる時、「結構な年でしょ、師匠。次に会うときは結婚でもしておいたらどうです?物好き捕まえて」と言われ、ブチ切れる。それ以来は雪那よりも先に相手を見つけて子供を作ってやる、と意気込んでいるため消滅しなかった。意外とノリがいいヒトで、彼女の性格が明るくなければ今の雪那はない。剣王(けんおう)結界「舞桜(まいざくら)」保持者にして聖宝具「天牙繚乱(てんがりょうらん)」所持者。……結婚願望熱烈。が、現在未だにフリー。