海賊版資料

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刀について
 ・以下の掲載文は 某所 でのDOS様の書き込みを参考にしております。
 DOS様には改めて御礼申し上げます。

     ONEPIECEの
巻十一p138巻十三p84巻十五p27巻二十二p144をそれぞれ見て下さい。

 刀の色が「黒」「中間の色」「白」の3色に分かれているのがわかると思います。

「黒の部分」=鎬地(しのぎじ)
「黒の部分と中間色の部分の境目」=
鎬筋(しのぎすじ)
「中間色の部分」=
地(じ)
「中間色と白の部分の境目」=
刃境(はざかい)
「白の部分」=
刃(は)

 このうち、
刃境と呼ばれる部分にできる波のようなうねり(と一般にはイメージされるもの)が、いわゆる刃文(はもん)です。

 
刃文は刀の焼き入れという作業によって、強く焼成された部分(刃)とそうでない部分(地)の境界線として現れます。
 
刃文は燃料となる木材の質、乾燥度や鋼の質、成分、そして刀の焼成温度、焼成時間、温度のムラ、そして制作者の腕で千変万化し、本人といえども同じ刃文を生み出すことはできないとまで言われています。
 作中で
直刃乱刃・小丁字皆焼と呼ばれているものは、この刃文の種類と考えていいでしょう。

直刃(すぐは)
 刃文がうねらず地と刃がまっすぐわかたれているもので、意図的に作るには高度な技術を要します。

小丁字(こちょうじ)
 
丁字の乱れの小さいものです。丁字は植物の種の事で、心電図のような細かいうねりのある刃文です。

皆焼(ひたつら)
 刀全体が焼成されてしまい、刀全体にうねうねと
刃文がのたくったり泡みたいな模様が全身に現れたりする、
 ちょっぴりキショイ
刃文です(きれいなのもあるかも知れませんが私は見たことありません)
 なので
巻十五p27花州刃文は明らかな間違いです。むしろアレこそ丁字乱れというヤツですね。

 何でそんなミス(意図的?)が作中であったのかということを考えてみます。
 そもそも
皆焼を知っている人がその刃文の模様を知らないとも思えませんから、おそらく刃文について詳しい説明を避けたんでしょうね。
 説明を挟むとマニアックになりすぎてしまうし、あのコマの大きさでは先述した
皆焼の美しさを表現できなかったからでしょう。
 で、おそらく「かっこいいイメージ」で
皆焼の名前をつけて、刃文については「みんな知らないもの」として普通に描いちゃったんでしょうね。



【おまけ】〜
刃文と刀の造りからゾロの刀を考えてみます。

雪走
 ゾロが「軽い」と感想を持ったので
肉薄(刃が薄く、鋭い)な刀と推測できます。
 また、「
乱刃刃文は(実戦では)脆い」と言われ、肉薄なことも相まって「切れ味は鋭いが折れやすい」刀
 と言えるでしょう。
 観賞用、あるいは二・三本目以降としてはいい刀です。

三代鬼徹
 
刃文巻十一p138を見る限り、湾(のたれ)濤乱(とうらん)っぽいです。
 いわゆる
大乱れって奴。普段は切れ味鋭いが、乱刃だけに意外に脆い一面が隠れています。
 実戦に十分耐える刀ですが安定感に欠けるため、二本目の愛刀としてピッタリでしょう。

和道一文字
 雪走に比べると重く、つまり
肉厚(刃が厚く、丈夫)、また直刃は折れにくい刃文として知られています。
 作者の腕前から切れ味も保証付きで「折れず、曲がらず、よく切れる」を体現した最高の一振りと言えるでしょう。
 まさに一本目に相応しいです。