第18話 『旅立ち』〜レビンの章





-どこに運んどるんや?
というか、体が痛いわ・・・。
ん?どうやら俺らは連れ出されたようやな-

レビンらを乗せたジープのような乗り物は
港の方にある病院に向かっていた。
運転をしているのは長髪の黒髪の男である。

『おい。ここはどこや?』

黒髪の男は後ろを振り返らず、それに答える。

『お気づきになったんですね。
只今あなた達を総合病院に運搬している途中ですよ。
そういえば、あなた達はアクセスポイントを持ってましたから
このあとで特別賞を渡すことになります。
おめでとうございます』

あなた達という言葉で体をなんとか起こすと
そこにはラウド達が横たわっていた。

『ラージアユニオンと呼ばれる
あんたら世界政府の勲章やろ。どうせ』

そう言うと元に戻った。

『L/Uは世界的にも優秀な組織の勲章ですよ。
それにそれだけでなく
【ピース】に入隊できる資格も自動的に与えられます』

『ピースやと?
こんなところでスカウトとは
抜け目がないとゆうか、人手不足やのか?』

少々皮肉を込めて言葉を返した。
しかし運転手は気にする様子もなく
その後は何も返さなかった。

しばらく走ると
レビンらを乗せた乗り物は病院に着いた。

『到着しましたよ。
後であなたのところに勲章を届しますので
他の3名さんにも渡してくださいね』

そう言うと救命士などがレビンたちを運んでいった。

-これを使えば何度でもこのイベントに来れるというわけかいな?-


レビンは外のメンバーよりも
早く退院することが出来た。
潜在的なスキルの影響もあるらしい。
そして退院する数日前に
先日黒髪の男から言われていた
勲章が政府御用達の小包で送られてきた。

一応レビンはそれを開封して
中身を確認するとそれをもって部屋を出た。
自分の部屋を挟んでラウドとレビンが入院しているようだ。
レビンは迷いもせずに202号室に入る。

『ん?あれ?レビンじゃんか?
もしかしてもう退院したのか?』

相変わらずな奴だとレビンは感じていたが
首を縦に振る程度にとどめた。

『って、メガネ替えたんか?』

確かにピスカ山でのラヴとの戦いでメガネは壊れていた。
ラウドはまた関係のないところに会話をもっていく。
だが、レビンはも少しだけだがその雰囲気に慣れてきていた。

『どうでもいいやろ』

というと窓にある机に何かを置いていく。

『何だそれ?』

ラウドはほとんど体を動かせないので
机にあるものが見れない。

『これは例のアクセスポイントの特別賞っていうやつや。
といっても世界政府が作った勲章みたいな物やけどな』

勲章か。
ラウドは考えたが
ラウドの欲しいものはそんな物ではない。

『持ってきてくれて、ありがとな。
ところでさ、レビンはこの後どうするんだ?』

ラウドが俺を必要とすればそれはそれで都合がいい。
レビンは自分の都合でそう考えていた。

『そやな、お前は七秘宝を探しとるんやろ?
それならノイズに行くことになるな』

レビンがあっさり答えたので
ラウドはちょっと意外だった。

『ふーん。ノイズか。
というより、まだついて来てくれるんか?』

当然の質問だな。
とレビンは思うと少し笑った。

『ある意味目的が似ているからな。
・・・。
とりあえず俺は先に行っとるわ。
ノイズの港にある町で合流しようや』

目的が同じ?
もしかしてレビンも七秘宝を探してるのか?
ラウドには当然のように期待が湧いてくる。

『・・・やけどあまり期待するなや。
前も言ったが、俺はお前を利用しとるだけやからな』

そう言うとレビンは部屋を出た。
レビンにとってはこの利用という言葉で
変な仲間意識をもたれないように考えていた。
別に仲間を作ることを嫌がってるわけではない。

ただ、怖いだけだった。