鞠絵SS「4月4日」
鞠絵SS第1弾

4月4日・・・
それは私の生まれた日・・・
私がこの世界に生を受けた日・・・

「鞠絵ちゃんお誕生日おめでとう!!」
「おねぇたま、おめでとう〜」
朝から大勢の人たちが私のもとに来てくれてとても嬉しいです。
でも・・・
あの方がいない・・・
「兄上様・・・」
一度だって兄上様が私のお誕生日を忘れたことは無いのに・・・
そう、あの時だって・・・
あれは確か5年前の誕生日の日・・・

「え!?兄上様がお風邪を!?」
私の誕生日の日に兄上様がお風邪をひいて
寝こんでいると聞かされました。
「そうですか・・・」
(兄上様がいない誕生日なんて・・・)
私は少し悲しくなりました。

もう、夜も遅くなって私が諦めかけたときです。
兄上様は来てくれたのです。
お家を抜け出して
私のために・・・息を切らして・・・
「鞠絵・・・誕生日おめでとう・・・」
その一言を言うために
その後、兄上様は倒れてしまい、大騒ぎになってしまいましたが
それでも私は嬉しかった・・・
兄上様が来てくださった事が・・・

「あの時みたいに・・・」
私はそう呟いていました。
もう時間は11時50分・・・
私の誕生日も後10分しかありません・・・
「兄上様は私のこと・・・嫌いになっちゃったのでしょうか・・・」
そう思うと涙がこみあげてきます。
「兄上様・・・」
『ガチャ!』
突然ドアが開きました。
私がビックリしてドアの方を見るとそこには・・・
「鞠絵、遅くなってごめん・・・」
兄上様が立っていたのです。
「兄上様!!」
私は嬉しさのあまり兄上様に飛びついてしまいました。
「ごめん、鞠絵。これを探してたら遅くなっちゃったんだ」
兄上様は私に可愛いリボンの付いた袋を渡してくれました。
「あけてごらん」
中には、私が前から欲しがっていた恋愛小説が入っていました。
「鞠絵、これ欲しがってただろ」
そういって兄上様わにっこりと微笑んでくれました。
そして私の頭をなでて一言・・・
「鞠絵、お誕生日・・・おめでとう」
「ありがとうございます、兄上様・・・」
私の頬を一筋の涙が流れました。
そして、私は兄上様に聞こえないようにそっと
「私にとって一番のプレゼントは、
兄上様の優しい笑顔です・・・」
と、言いました。
「え?鞠絵、何か言ったかい?」
私は笑顔でこう、いいます
「うふふ・・・何も言ってませんよ」
と・・・
(神様今日は最高の誕生日です。)

私達を祝福するように、12時を告げる鐘が鳴り響いていました・・・
(Fin)


あとがき→鞠絵お誕生日記念SS何とか書き終えました。
今回は兄の視点ではなくて鞠絵の視点で書いてみましたがどうでしょうか?
鞠絵の口調なんかを考えて書いていくのが難しかったです(汗)
鞠絵お誕生日SS皆さんに楽しんで頂けたら幸いです。
一応、文中の11時は夜の11時(23時)のことです。(汗)

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