ちとせ飴 11月15日は七五三の宮参りで、神様の前に子供の健やかな成長を感謝し、
その将来を願うのが習わしである。 もっとも親にしてみれば3才、5才はまだまだチヤホヤする親の云う事を良く 聞いてくれるからそれなりだろうが、一人前に和服を着せられた7才ともなると、 憎まれ口の一つも叩く年頃になるから、その想い出にも親の思惑と子供の記憶 には少し食い違う事があるかもしれない。
そして心配する親の心に比較すれば時の経つのは早いもので、アッという間に 上の学校へ進み、成人して社会人となり、やがて目の前に突然一人の若者が 現われる。 そして何とも晴れやかにウエディング・ケーキの前に二人並んで立つのを、 これまた感慨ひとしおな両親が見守る風景となってしまう。 千歳飴からウエディング・ケーキまでの間の事などが走馬灯の様に思い巡る事 だろうか。
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