手作りハム 5月も 終わり近く明日は晴天と天気予報も太鼓判を
押していたので午前5時前には
家を出た、早朝とてドライブも順調で7時過ぎには
那須近辺に到着したが、
残念ながら
前夜の予報ほどの天気ではなく肝心
の那須連峰は頂を黒雲のベールに隠していた。
けれどもつつじの名所・八幡では山つつじが満開の花を披露していた、早咲きの
三つ葉つつじはやヽ過ぎていたが、どうだんはマダ蕾と言ったところである、いまや
盛は朱色の花の山つつじ、数万株が花盛りで花のトンネルを潜りながら園地の木の
桟橋をゆっくりと巡りながら楽しむことができた。
気温の上がるにつれて山頂を覆っていた雲は風に流され やがて少しづつ頂を見せ
展望台のベンチに腰を掛け峨々たる山容をスケッチすることが出来た。 |
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老夫婦がやって来た、キッチリと山登りの服装をしていて「那須は何時来ても綺麗だ」と
口をそろえて話す、自分達は近くに住んでいると言っていたが・・・楽しげな二人の姿は
印象的だった。
下界に比べて気温は10度ほども低く さくらもこれから花をほころばせようかと言うところ、
登山道を少し歩くと残雪の雪道となり 小生は装備不十分を反省して引き返えさぜるを
得なかったが、
それでも那須連山の早春風景を満喫して山を下ったのである。
昼時「手作りハム」の広告に誘われてその店に立ち寄る、ランチは
オープン
サンド、
ワンプレートにはハム、ベーコン、ソーセージなど温かく、そしてサラダ、
手軽な量だが
コーヒー付だから630円は高くはない、ランチの出来上がる
までに店先に並んだ商品の
中から ハムや、ウインナーソーセージなど家への土産にと買い求めた、
もちろんランチ
は期待を裏切るものではなかった。
山を離れてとある橋を渡ると道路標識にポケットパークとある、いったんは前を通り
過ぎたが なぜか後ろ
髪を引かれる思いで橋の袂の公園へ引き返した。
公園には既にこれから昼食にかかろうかと四阿に陣取った熟年男性4人の先客があり、
聞けば絵画教室の友人同士が連れ立ってのスケッチ旅行という、制作中の
水彩画の手を
休めての昼食だった。
高い橋の上
から眺める川筋の景色も素晴らしく、遠くには頂を雲に隠した那須連峰の
絵心をくすぐる光景がある、小生も早速この景色をスケッチをしたのである。
その場の画家達は今夜は那須に一泊とのこと楽しそうに作品に向っていた。
そのうち別の熟年夫婦がやって来て興味深そうにそれぞれの作品を順に見ていたが、
やがて
名刺を差し出して自己紹介・・・それによると ご夫婦も水彩画を描き、在職時は
東京、千葉と住まいは変わったが最近仕事を終わり この那須に絵を描きに訪れる人達
のための手軽なB&Bを始めようと思い立ったのだと言う。
那須を描こうとやって来てもポイントを探す人には案内したりもできるし、出来た
作品を
見せてもらって 自分たちも共に楽しませてもらいたいと思っていると言う。
とても感じの良いご夫婦の素晴らしいB&B計画にはとても同感できるものがあった、みな
手作りのようである。
今日の何気ない出会いに、ほのぼのとしたものを感じながら帰路についたのである。
(2005)
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