赤飯 嬉しいこと、祝い事などがあると「お赤飯を炊こう」と言うことになる。
わが母は朔日には赤飯を炊くことが多かった。炊く米はもち米のこともそうでない事もあったけれど、
前の晩には丸盆の上で小豆の中に混じるごみ等を取り除き、それから水に漬けると実入りの少ない
粒は浮き上がりよい粒だけが沈む。豆は乾物屋さんで何合と言う単位で買ってきたものだと思う。
翌朝炊き上がった赤飯は先ず神棚と仏壇へ供える、仏壇は低いけれど神棚へは脚立の上に
のらなければ届かず供えることが出来ない、この役目は子供達だった。
正月は小豆粥が15日だったと思う。
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最近あまり赤飯にお目にかかることが少ないのは 嬉しいことや祝い事がないからではないが、個展の折など昼食用にデパ地下で「おこわ」を買うことがあり、同じおこわでも「栗おこわ」や他のおこわよりお祝い気分があって何故か嬉しくなってしまう。
先日のグループ展の折も自家製の赤飯の差し入れがあって嬉しく、美味しく一口頂いた。
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所帯を持った頃はまだ住宅難だった、当時 住宅公団の団地は次々に出来ていたけれど抽選に
当って初めて入居できる難関だった。だから落選回数が多いほど当選確率を高くしてくれるオマケ
があった位だ。
転勤族でもあったが 結婚後留守番名目で恩人宅を借りていた頃で、何時かはに備え落選回数を
溜め込んでいた頃の話だった、新宿近くに大きな分譲マンションが建つと言う記事をたまたま新聞
で見た。住宅供給公社、14階建て超便利地の物件は希望者の一戸ごとの応募、そして抽選だった。
落選慣れしてしていたから拘る事もなく早速応募用紙を取り寄せて希望の部屋番号を記入して
郵送しておいたが、その後手元に届いた小生の申し込み番号は958番だった、・・・と言うことは
約1000倍の競争率なのだな〜ァ、と思った。
当選番号の発表は当時住んでいた神奈川県版の新聞には載らない、会社に着いてから東京版
新聞の小さな記事を探した 「・・・号、958」とある、狐につままれたような気がした。
2階下の同型室が最高倍率で1499倍だったとテレビニュースが伝えていた、まさに赤飯ものだと
思うけれど、・・・・・実のところは我が家ではどうだったのかは定かに覚えていない。
万一の時、はしご車のはしごも届くだろうと思いながら簡単に8階の部屋に応募したが東南に
面した角部屋は冬でも暖房無しで16℃以下にはならない住み心地の良い部屋だった。
この頃南の窓からは新宿副都心の何本目かの超高層ビルが建ち上がる様子を見ることが出来た。
その後 宝くじはマニアと言うほどではないが時折は買っていた、そして何時しか年末ジャンボ
だけに投資していたものも、近年ではそれも買うのを忘れるようになった。あの時のように落選
回数を溜め込むほどの熱がないといけないのかも知れない、宝くじに限らず、ともかく籤運と言う
ものにはまったく自信がない。
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