魚の干物

 旧友を訪ねて小旅行に出掛けた。
食べ物に関して云えば この度は日本の中の米国と言ったところの 海軍基地の将校クラブに招待されてディナーをご馳走になった、メイン・ディッシュは120
OZのフィレ・ステーキである。

 ところで、周りのテーブルで週末の夜を過ごす連中は家族連れがほとんどで、 むろん私服 で寛いだ様子ではあったけれど、この人たちの顔は実戦で 鍛えられたものなのだナと思うと、 平和ボケした目からは改めて少し違って見えた。

 

 余談ながら、折しもわが艦隊も港に入港していた事もあって、町中に大勢が繰り出して溢れていたわが自衛隊の諸君のそれに比べると、彼らには少なからぬ緊張感があったのでは・・・と感じたのはひがみだったろうか。

 ステーキ・ディナーの最後にはデザートのアイスクリームが普通のサイズだったので ホッと したくらいで、大味ではあったがタップリした量ではあった。

 翌日は、わが国のゴルフ場で一番西にあるのではなかろうかと言うくらい、 本土の西の はずれにあるコースでプレイをした。だがこのゴルフ場は 今や弾けてしまったバブルでは 象徴的な経営者であった某氏が始めたもので、 よくも都を遠く離れたここまでも・・・と改めて 考えさせられた。
設備の其処かしこに ほころびが目に付いたのは気のせいだったろうか。

 東京への土産には魚の干物を選ぶことにした。
サヨリを開いた干物、これは以前 口にして忘れがたい旨さを覚えていたからだが、 その想い は今度も完全に充たされた。
  そしてもうひとつ15cm位までの鰈の干物はカラカラに干からびているけれど、 店主の奨めた 通りに トースターでチョット焦げ目のつく程度にあぶると 頭の先から尾の端までカリカリとして 素晴らしく美味しかった。

 まさに素材の味が素朴に生きていると思った。

<湾岸戦争後のお話>

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