ハム 岐阜県を流れて伊勢湾に入る長良川は最近まで源流から河口までダムや堰と
いうものがなく、
その為に川は自然のままに残されて貴重だと言われていた。
今では大反対を押し切って河口堰が完成してしまったので少し状況は変わって
しまったかも知れない。
堰を創り流れを遮る事は岐阜の鵜飼で有名な鮎にしろ、さつきマス、サクラはえ
(はや)といった
流れを上下する魚達にとっては種の死活問題だからである。
しかも この流域にはこれといった工業地帯がないために河口の近くまで川の
水は澄み、それは
また川を遡ると流域の各地に素晴らしい名水が数々あること
からも判る。
山間を流れ下る川だから、見晴らしが良いというような景色には恵まれていない
が、それでも夏には
「郡上踊り」でも有名な郡上八幡や、山奥になってしまう源流
付近からは霊峰 白山の美しい姿など
の観光も楽しめる。
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さて郡上八幡でも相当な山奥だが、そこから右手に折れて飛騨の高山へ行く国道を少し行くと「明方村(みょうがたむら)」という山村に入る。
この先の峠を一つ越すと美濃から飛騨の国へとは入ろうかと言う所だが、ここには名物のハムがある。 |
たぶん、山村の村起しに知恵者が始めたものと思うが、さだかにその起源は
知らない。
その物を知ったのは、岐阜で繁華な柳ヶ瀬のバーで貴重品の様に酒の肴として
出てきてからである。
小振りの塩味の効いたハムだが、その味はなんとも言えずにハムらしい深みの
ある味だったと記憶している。
これはパンなどに挟むより、こうして食べたほうが美味しいと思う。
『明方ハム』と言ったが機会があったら また口にしたいと思う。
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