チョコレート

 なんでもバレンタインデイの頃のチョコレートの売り上げは年間の三分の一を占めるのだ と、一昔前にどこかで読んだことがある、今でもそうなのだろうか?
ともかく今年もちょうどその頃銀座のデパートの売り場を通る事があったけれど大変な人出 であったことは確かである。
  海外旅行のお土産にいろいろなチョコレートをよく頂戴するが、また自身の土産にすることも多い、土産に手頃だと言う理由だけれど、ヨーロッパの街には チョコレートの専門店が 必ずといって良いほどにあるから、そうした店先での品選び も楽しいのである。

 なぜかチョコレート店は必ずおばさんが店番しているようで、ぶらぶら歩きのジュネーブのある通りの店では、小さな生チョコの試食を勧められ、その感激的な美味に買うことにしたが、けっこう生チョコは値段が張るし 、重たい、カサが張らないから良いと慰めながら帰国し、土産を皆とともに口にしたとき期待を裏切らないその味に改めて感激し、皆に褒められて改めてオバサンの顔を思い出したりすること だってある 。  

 別の国の店は旅行案内書に紹介されていたが、とても小さなその店で買ったチョコの包み 紙には帰国後によく見ると「チョコレート」と金色のカタカナが印刷 してあったりして、なんと なくバツがわるい土産になったりする。 この時などは店先でオバサンと楽しく話し味見して、これならと決めて沢山買ったのだが・・・
 

 チョコレート製のキャデラックを頂戴したこともある、そっくりに作られたこげ茶色 の自動車、 本物と同じにアメリカ製のチョコレートだったが、余りに長いあいだ戸棚に 飾っておく訳にも 行かずポンコツよろしく叩き潰したが、さすがに高級車すごい 量の切れ端ができた。

 スイスやオーストリー、ベルギーだとか、北海道など、どう考えてもカカオの原産地ではない のになぜこうも上手に付加価値をつけたのか?
 バレンタイン! 恒例となった2月の行事で  すごい価値をつけたものだと思う。
 そして、いろいろなチョコレートがあるけれど、口に入れ舌に載せると トロッと とろける 小さな粒が好きである。

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