アスパラガス 細長い缶詰のふたを切ると ぎっしりと白いアスパラガスが詰まっている、水に浮いて
いるようでもあり、しかし缶から上手に取り出さないと まるで土筆のような形をした柔ら
かい頭のほうが形崩れしてしまう
北海道の羊蹄山麓が故郷で加工し缶に詰められたものがアスパラガスであるとズゥッと
思っていた ウラナリ、野菜のくせに緑色でないのは不思議だと思っていたが、やっぱりわざと土を
深々とかぶせて作っているという事だった
何時の頃からか緑色のアスパラガスが我が家の食卓に載るようになった いろいろな野菜類も農業技術の進歩で、欲しいものが欲しい時に手に入り食卓に登場
するようになったから、今では「季節外れにこんな物が手に入って、有難く頂きます」
などと言う感情すら希薄になってしまった
道路網の整備や航空便の発達も大きい、
加えて流通の仕組みも大いに替り、経費なども 旅行一つを考えてみても、「この季節にあそこに行き、旬のあれを頂く、そのとき山々 には あの花が一杯咲いていれば、ご馳走だネェ・・・」などと楽しい だが今ではあそこの、あれはいつでもスーパーマーケットのケースに並んでいて、居な がら にして味わうことが出来てしまう。 景色や咲いた花はないけれど、あれは何時でも食卓にある ようになった 旬にはそれ自体の時期だけではなく、風景や咲いた花、そして気温や空気の匂いさえも 重要な味わいの素となるのではなかろうか。 グリーンアスパラガス、 ある時まさに旬の頃に北海道に滞在したことがあって、店先に 並ぶみずみずしい緑を 自分達だけで楽しむのが惜しく知人達への贈り物としたのである。 柔らかい旬のグリーアスパラが育った故郷は、うねうねと丘を縫うように道の続く「パッチ ワーク丘}・・・畑のそれぞれがいろいろな種類の作物で彩られている、美瑛の丘の畑、 昨日ドライブをして見た景色のなか、北国の遅い春の太陽を受けて育ったのである。 <美瑛町ホームページから>http://www.town.biei.hokkaido.jp・
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