青空のすき焼き

 5月、一年中で一番陽気の良い季節の一つ、野山の草木は新しい 芽生えに彩られ淡い緑や、ほんのりとしたパステルカラーの風景は 人々の明るい気持ちを湧き立たせずには置かない。
乗物や道路が混雑しすぎるのは残念だが、それでも明るい陽射しが降り注げば 誰でも一寸した散歩くらいはしてみたいところだろう。

 ためしに、河原などの車が乗り入れられるような場所を覗いてみると、今流行りの RV車が多数駐車しており、シートや大規模なテーブルセットなどを持ちこんで 賑やかなバーベキュー・パーティーを開いている。
楽しげな子供達の脳裏には、とても素晴らしい想い出として焼き付けられることだろう。

 しかし、RV車がなくっても、大きなコンロが用意できなくてもコッフェルと固形燃料が1個と、食事をするのに必要な軽い食器を用意すれば、背負うザックに好みの食材を入れてもたいした重さにはならない。

さぁ、気持ち良い陽春の空気を胸一杯に満たしに出かけよう。

 

 見晴らしの良い山頂でも良い、河原の砂利にシートを敷いて座っても良い ピクニック客で一杯の公園の芝生広場でも出来る。
まずご飯を炊こう、出かける前に洗っておいた米をコッフェルに入れ ポリタンクに用意した水を加えて、固形燃料に火をつけて鍋を載せる。
鍋が熱くなってピチピチと鳴り出したらもう出来あがり、ご飯は炊けている。

 次に一番大きなコッフェルの鍋を火に載せて脂身を入れる、今日は「すき焼き」の 材料を用意した。牛肉、ねぎ、白菜、椎茸などを入れてから、砂糖、醤油、日本酒を 注いで調味しよう。とたんに良い香りが立ち上って食欲がそそられる。 良い香りは辺りに漂って、少し 羨ましげな視線を周囲から感じるかも知れない。

 そこで、冷えた缶ビールを「シュパッ」と開けるのだ。 この手順なら子供連れの親子4人くらいならお茶も沸かし、鍋を湯で洗うくらいまで 1個の固形燃料で済ますことが出来るだろう。

 晴れた青空ではきっとリズミカルな雲雀のさえずりが響いていると思う。

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