エレキの神様

寺内タケシ著書・テケテケ伝・をケントスで寺内さんの即売で買い求め、目を通して見た、興味深い話が次から次と書かれている、その中にザ・タイガースの命名について書かれている、すぎやまこういちが名付けたタイガースのヒントは寺内氏の「東京のバンドなら“ジャイアンツ”だろうけど、彼らは関西だから“タイガース”でいいんじゃないの」これが伝わり決定された・・・？
いずれにしてもエレキギターと言うポップロック音楽最高の武器を作り出し、先導者として、日本､世界にエレキギターを授けた寺内タケシ、生涯現役でギターを弾いている。

加山雄三主演・エレキの若大将・の中、そば屋の出前もちで、寺内さんを初めて見た、その隆さんいきなり塀を乗り越えて、ギターを弾く・・・凄いシーンだ、深く考えないのが若大将シリーズで、その指の動きは鮮やか過ぎた、若大将のバックで夜空の星を演奏するブルージーンズの寺内さんのギター奏法の巧みさ、メンバーの加瀬邦彦と絡んだ間奏、エレキだ！エレキだ！で・・・興奮した。
そして買ったレコードが、・君といつまでも・とその前の海の若大将の主題歌・恋は赤いバラ・で学校から帰るとポータブル電蓄で何度も聴いた、その2枚のレコードのＢ面の・君が好きだから・夜空の星・は今までに聴いた事の無い曲だった、Ａ面２曲も今までに無い曲ではあったが気になったのはやはりＢ面の二曲だった、レコードの歌詞カードに寺内タケシ編曲、（唄）加山雄三に並べて寺内タケシとブルージンズ（ブルージーンズでなくブルージンズ）と書かれている、Ａ面２曲の森岡賢一郎のドラマチックな編曲とは違い、エレキサウンドがカッコ良くリズムを刻み、間奏は真似の出来ないテクニックでエンディングが叉単純なのかも知れないがカッコ良く作られていた、当時流行っていたベンチャーズサウンドにこの２曲が初めて歌が入る形で発表されたのだと思う、寺内タケシがこの２曲をアレンジしなければ、バックバンドとしてブラスを外さなかったら、日本のポップスは違うものになっていたのかもしれない。
５才からギターを始め、エレキを作り６０年代の日本のポップスをあらゆる面でプロデュースして日本民謡、クラシックをエレキで聴かせ、ありとあらゆる曲をエレキで演じる寺内タケシ、録音された曲は７０００を超える、寺内氏に憧れるミュージシャンは日本、世界に大勢いるが、残念ながら、寺内タケシの音を出せる後継者が見当たらない。

テケテケ伝に書かれている、内田裕也を更生させる話、音楽好きのファンとして答えれば、裕也さんは更生してはいけない事を許された数少ない人間の一人です、寺内氏が伝授したものは裕也さん流に消化され、ロックを極めつづけているのだと思う。
もう一つ、世界的なギタリストが寺内氏のサインをもらいに来た事を、私はテケテケ伝を読むまで、クラプトンだと思っていた、サンタナだった事が分かりいままで得意になって「クラプトンが・・・・・」と言って来ましたが、・サンタナ・でした、御免！反省しています。

２００１・４・３　ＫＥＮＴＯ’Ｓ　リポート！！！

ＰＭ７：１０を少し回って、テリーのテーマでライブがスタート、「みなさん、ようこそいらっしゃいました、寺内タケシとブルージーンズです」の挨拶、バッチリ演奏を約束して雰囲気を高めながらトイレで拍手をもらった話で、笑いを誘い狭いステージならではのメンバー紹介、ギターギターボーカルパーカッションドラム・・・・・・・トシヨリッポイ、ももいろっぽい拍手の練習、寺内タケシの世界へようこそで！３９年前のブルージーンズ、３８年バンド結成、レコーディング、ヒットパレード半年間トップ独創、日本エレキ史はこの曲で始まった・涙のギター・力強い紹介から手拍子で１曲目の涙のギターがリズムギターからテリーのリードギターへ音を出る、寺内タケシのエレキの音である、２曲目ベンチャーズの十番外の殺人、テケテケテケ・・・パイプライン、最高だ！寺内さんのアロハとエレキは夏だ、つづいて３曲目日本のオリジナルテケテケをうならせて、夜空の星、メロディアスに君といつまでも・・・うれしい！
あらためて、一人一人エピソードを交えてメンバー紹介、身長の高いメンバー、英語ペラペラのメンバー・・・息子寺内アキラの小学校３年の秘密を父親が・・・・・頭の良いメンバー・・・自分を紹介して、ベンチャーズ、シャドーズ、ストーンズ、ビートルズの日本登場の話、それらのバンドを前座に使うブルージーンズの話、スプートニックスの自分たちの曲意外弾けなかった話、こう言う話は涙が出るくらいうれしい、そのスプートニックスの霧のカレリア、ザ・サウンズのさすらいのギターをケツカキベンチャーズの話を交えノッテケノッテケのアストロノーツ、太陽の彼方３曲を紹介して、６曲目霧のカレリア、７曲目さすらいのギター、８曲目太陽の彼方、エレキサウンドの涙の定番を本当に寺内タケシのギターで聴いているのが信じられないほどに身体の熱さと鳥肌を感じる、最高である、本当に今日きてよかった、拍手！！！

ケントスの出入り口は１つという話をしてＮＨＫが選ぶ昭和、平成ポップスベスト３、９曲目上を向いて歩こう、１０曲目遠くへ行きたい、１１曲目いい日旅立ちをアキラの伸びのある声で歌い上げる。
もう１曲究極のスタンダードラブソング１２曲目アンチェインド・メロディーをアキラは感情豊かに歌う、終わりをハイトーンで決める！
日本のオールデーズ静岡ナンバー手モミ手拍子で、１３曲目ノーエ節、１４曲目チャッキリ節、暖かい静岡の民謡、良い！！
桜から雪の話になって頑張れ！掛け合いがあってアルゼンチンのナニノネチッコイさわりをギターで表現して１５曲目サービスで難しいアルゼンチンタンゴを情念を導入して演奏、聴き入ってしまう、ハワイで受けた事が良く分かる、少し壊れかけたお客をさすがの受け答えで一喝して、１６曲目タンゴにアレンジした小雨降る道を手拍子を誘い演奏する、こう言う曲でのメロディーからエンディングの早弾きは泣きである。

しみじみ「ギター大好きなんですね！ギター抱いて寝て・・・・・・・」指をまな板に・・・物騒な話をしたけど８３歳まではヤルンダナァーと思わせて、寺内の武勇伝からハイスクールコンサート、数々の賞を気合を入れて力強く叫び、それ以上の迫力で１７曲目クラシック・運命・は演奏された、最高の演奏だ。
アンコール・・・今日来た人たち皆、寺内タケシが好きだ！！！
１８曲目今年の流行語になるであろう・そんなはずじゃなかった・しっかりした歌唱で、寺内の信念と叫びを語り、ギターは弾かなきゃ音が出ない！オッス！！！・・・・・俺の愛する仲間たち、俺の愛する子供たち・・・・・・・

良いものを聴かせてもらった最高のステージ、あ り が と う。