今日は舞とデートをした。
三度目のデートなのに、未だ舞は慣れてくれなくて、
いつも腰はおろか、肩に手をまわすのも
手を握ることも、簡単には許してくれない。
ついつい抱きしめてしまうと、怒られるし。
あのー、俺たち、本当につきあってるんだよね、お嬢さん?
それに、俺はいつも舞の行きたいところに行こうと思っているのに、
お姫様はいつも「特に行きたいところなどない」と
そっけない物言いをする。
まだまだ完全に甘えてもらえないのかな、とも思うが、
このお嬢さんは本当に物欲というものがないから、
本心からそうなのかもしれない。
彼氏としてはちょっと寂しい気もするけれど。
でもいいか。
俺はそんな舞が好きになったわけだし、
舞の方も、少しずつ、本当に少ーしずつではあるけれど
歩み寄ってくれているようだし。
こう見えても、俺は気が長い方でね。
ともあれ、新市街のブティックで目を据わらせながら
俺の選んだ服を着せ替え人形よろしく身に着ける舞を見ていて
俺はとても楽しい時を過ごさせてもらった。
あまりに楽しかったので、舞の気に入った服をすべて買ってしまった。
舞は半ば呆れ「どうしてそんな無駄遣いをする」と
言いたげな顔をしていたが、
こういうのは無駄遣いとは言わないんだよ、質実剛健なお姫様。
ブティックを出た後、しばらく二人で歩いた。
もちろん舞は買った服をひとそろい身に着けている。
その後、早めの食事をとるために店に入った。
天気予報では雨は降らないはずだったのに、
店を出るといつの間にか厚くなった雲からぽつぽつと雨粒が落ち始めた。
一緒に星を眺めたかったのに、これでは無理か。
あいにく傘を持っていなかったので、
俺は着ていたジャケットを脱いで舞と俺の頭がすっぽりと被さるようにした。
着に入りのジャケットだったことを知って舞は気を使ってきたが、
それくらいどうということもない。
この無理しがちなお嬢さんが体調を崩したりしないならね。
図らずも肩を抱いたりできて、舞も機嫌を損ねなかったし……
急な雨もたまにはいいかもしれない。
瀬戸舞同盟主宰・氷室コタロウさまからの頂き物です。
お忙しい中、描(書)いて下さいましてどうもありがとうございますvv
さてさて、最初お送りいただいたものには舞さんののろけが添えられていたのですが、
そちらの方はご本家の方で公開されておりますので、
こちらでは僭越ながら瀬戸口の譫言をでっち上げてみました。
舞ののろけへは下に通路をつけておきましたので、是非飛んで下さいませ。
←舞さんののろけへGO!