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§1:初代の頃(1975〜1989)〜アメリカンリラックス

●なぜジョージアか●
 とりあえず”
ジョージア(GEORGIA)”で、辞書を引いてみます。

 1. ジョージア(女性の名前) 
  →図1
 2. ジョージア州(米国南東部)↓図2
 3. グルジア(共和国)   ↓図3
   
図2、3:GEORGIA
図2 と 図3

 インターネットで検索すれば、これに「缶コーヒー」が加わるものの、ヒットするものはだいたい同じでしょう。
 3番などは綴りが一緒なので結構驚かされますが、ここでの正解といいますか、わたしたちの求めている「
缶コーヒーの『ジョージア』の語源」になっているのは2番です。
 
 アメリカのジョージア州は、すぐ下にフロリダがある南部の州で、日本で言うと位置的に四国か九州ですから(←かなり強引ですが)、逆に言えば、
アメリカで『徳島』という缶コーヒーが売っているみたいなもので、ちょっとおかしく感じますね。
 ただここでのポイントは、”
ジョージア州都はアトランタだ”ということで、アトランタでは1996(平成8)年にオリンピックがありましたからご存じの方もいるでしょうが、ここにはコカ・コーラの本社があるため、そこから『ジョージア』という名前に決まったわけです。


●ジョージアの誕生●
 そんな名前の由来のあるジョージアですが、発売開始は
1975(昭和50)年6月で、北九州から順次全国に売られるようになりました。下はその頃の缶の画像です。(↓写真1

写真1:コーヒー飲料 写真1

 日本のコカ・コーラ社というのは、どこでも同じなようで実は地域ごとに分かれていて、それを「ボトラー」と呼ぶのですが(仙台コカ・コーラ社、近畿コカ・コーラ社など→
【ちょっといい話#02】
を参照)、ジョージアに関しては、その地方ボトラーが独自に売り出したものだったらしいです。
 ジョージアは、日本で最初の缶コーヒーと言われている「UCCコーヒー」(1970(昭和45)年)や、「ポッカコーヒー」(1972(昭和47)年) と比べるとかなりの後発の部類に入りますが、これは日本コカ・コーラ社内のアメリカ人が、当時日本でしか普及していなかった「缶コーヒー」という商品に疑 問を抱いていたからだと言われています。
 
 ジョージアが出てからしばらくの間(1980年代初めまで)は、1種類だけ、今で言う「オリジナル」のみの販売でした。「ジョージア」という名前につい てはいろいろあったのか、商品名が登録商標として認められるまで10年以上かかり、その間は「登録商標出願中」とパッケージに書かれています。
 ちなみ当時の缶は下側に飲み口がありました。(
↓写真2、3
自販機のパネルです 写真2   左より86、83、84年製。この後全て中身は抜きました 写真3


●マックスコーヒー・マイコーヒー●
 はじめは地方から、それも独自のルートで誕生したジョージアですので、他の地域のコカ・コーラのボトラーでも、自分で缶コーヒーを販売する所もありました。利根エリアの「マックスコーヒー」がそれで、ジョージアと同じ1975(昭和50)年6月の発売です。あとでまた出てくるので憶えておきましょう。

 ちなみにマックスコーヒーとペアで括られることも多い、富士エリアの「マイコーヒー」ですが、ジョージア誕生より1年早い1974(昭和49)年の発売です。
 富士コカ・コーラ社の主要株主は明治屋ですから、おそらく富士エリアでも缶コーヒーを扱う際、明治屋の製品「マイコーヒー」を用いることになったのでしょう。とにかくこの2つは、「合体デザイン」の話(【ジョージアの歴史:§2】)の時に再登場します。


●多彩な顔ぶれに●
 ジョージアは先ほども言ったように、アメリカの州の名前がもとになっていますから、
基本は「アメリカンコーヒー」です。ジョージア州アトランタと言えば、南北戦争や映画『風と共に去りぬ』で有名ですので、缶のデザインにもその辺りのイメージが取り入れられたのではないでしょうか。
 一方1980年代に入り、缶コーヒー市場の拡大に伴って、豆の量を増やした「高級感」を売りにしたもの、また更に「ミルク感」を増したものなど、様々な種類のものが登場してきます。
 ジョージアも負けじと「カフェ・オ・レ」、「ブレンドコーヒー」、「テイスティコーヒー」など次々と新商品を投入します。今に続くジョージアの基礎はここで初めてできたと言えるでしょう。事実、
1986(昭和61)年にジョージアは缶コーヒーの売り上げNo.1になります。すぐ下の画像は1980年代前半の販促用チラシの一部です。(↓写真4) 
「さわやかお値段表」より 写真4

 ちなみにこの頃のCMソングは「ジョージア飲んだらさわやか(アメリカ?)フィーリング」、宣伝文句では「アメリカン リラックス」というのがあり↓写真5)、どちらもアメリカ人を起用した異国感あふれるものです。また、当時の自販機用パネルはこんな感じです。(↓写真6〜8
みんな持ってます 写真5    ’97.11:岩手県で撮影 写真6

撮ってすぐに火事で焼失(銭湯の自販機) 写真7    ’98.8:香川県観音寺市 写真8


●変わり種がどんどん●
 1985(昭和60)年頃より、ラインナップの増加の一方で「
ミルクティー」、「ココア」、「烏龍茶」、「お茶」など、非コーヒー飲料がジョージアの名で売られる時期もありました。(↓写真9:ただし画像は少し後のもの:ジョージアクラブ ココアドリンク(1992(平成4)年製))
 しかし、『
ジョージアはコーヒー』というイメージは覆せず、他のブランド名に変更になるなどしてどれも長くは続きませんでした。
           ジョージアクラブ ココアドリンク
写真9

 そして1989(昭和63年)年、ジョージアの登場より14年たってのモデルチェンジが行われます。



(補記:1975年6月より少し前に、通称「ジョージア(コーヒードリンク)」と言われる、デザインがやや異なるものがごく一部の地域で売られています。 このホームページではそれをいわば「零代目」とみなし、今回取り上げている「ジョージア<コーヒー飲料>」を「初代」とします。)


 歴史:§2へ進みます

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思いっきり
いい加減な
イメージ

図1

図1:GEORGIA