誰が町長に“処分の適地”とささやいたのか?!

                              2005年1月14日

     鹿児島県笠沙町長と核燃に質問状提出

 わたしは核燃との情報公開取消訴訟に勝って、1980年代に核燃が全国的に調査した高レベル放射性廃棄物の処分地選定についての報告書が開示されることになりました。

 ところが笠沙町長は6,7年前に町内の「宇治群島」が処分場の適地だと「国」
から聞かされていとた語っています。
 核燃の報告書には、鹿児島県内に10ヶ所の処分候補地があります。
 町長は10ヶ所の中の1つが町内の「宇治群島」だと明言しています。
 一方、国は公式にどこが処分場に適しているなとど説明したことはありません。

 町長の発言どおりだとしたら、表向きは原環機構が公募していますが、裏ではずっと前から処分場立地の仕掛けが画策され、2005年1月になって表面化したことになります。 笠沙町は氷山の一角で、全国各地にいくつもの「笠沙町」があることでしょう。

 町長には誰から聞いたのか確認するために、核燃には報告書の管理や使い方などを確認するために2005年1月11日、質問状を出しました。

◆以下、町長の「宇治群島」適地発言を抜き出します。

1.
 処分場計画をめぐっては、旧動力炉・核燃料開発事業団(現・核燃料サイクル開発機構)が1980年代にまとめた適地選定で、鹿児島県内10カ所が候補に挙がっていた。中尾町長は「うち1カ所は宇治群島」と明らかにした上で、「当時の地質調査で建設に適した岩盤であることが分かり、誘致を検討していた」と説明した。
         (南日本新聞  2005年1月5日1面)
2.
以前、国から(宇治群島が)有望な地下岩盤だと打診された経緯がある。その時はお断りした。以来、財源確保として念頭にあり研究してきた。合併論議が始まる前からで、思いつきではない
         (南日本新聞  2005年1月5日29面)

3. 
最終処分場については6,7年前、国から宇治群島が最適との話があったという。
         (朝日新聞 鹿児島県内版 2005年1月6日)

 笠沙町長への質問状 

 核燃への質問状

 鹿児島県の10ヶ所を候補地とした、核燃の委託調査報告書
 「九州南西部地域における広域調査対象地域選定のための航空写真および
  ランドサット画像判読・解析」
(1987年6月)抜粋

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  国・原環機構は?