ウランを含んだ残土は 「安全」ありきの測定会

   当事者による放射線測定

                                        2005年10月19日
                       放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜
                                      

・日時 2005年10月20日(木) 13:30より16:30頃まで
・場所  瑞浪市明世町山野内 超深地層研究所管理棟に集合
・主催  瑞浪市
・測定者 飯田孝夫名古屋大学大学院教授※
    (鳥取のウラン残土土地明け渡し訴訟で、被告・原子力機構のための意見書を書いている。
    原子力機構との共同研究もしている。第三者ではなく当事者だ。この人選は、最初に「安全」との結
    論ありきの人選だ。)
        
 原子力機構(旧核燃)はウランがあるのを隠して研究所を移転させた。用地内の事前ボーリング調査でウラン鉱床の存在を知りつつ、隠して掘削し、残土を堆積してから公表した。ウランを含んだ残土は用地奥に積み上げ、研究が終ったら、残土を立坑に埋め戻す、それまでの間は覆土して管理すると言っている。
 
 市民団体は10月5日、岐阜県に要望書を出た。

 ★目的:ウランを含む残土の実態を確認し、管理の方法を考える基礎データとする。

 ★要点は
・ウランを含む残土の測定を複数の第三者で行うこと

・市民団体の推薦する研究者を測定者に加えること

・原子力機構の測定場所と測定値を公開すること
 要望の結果、放射線の測定場所や測定数値をホームページで公開するようになった。
 そして測定が10月20日に行われる。

◆◆測定会の問題点◆◆
1.要望の主旨を踏みつけた人選
  原子力機構と密接な関係を持つ人で第三者ではない。
  岐阜県は市民団体からの推薦をわざわざ聞きながら無視した。

2.ウランを含む残土の実態を隠す花崗岩の堆積、測定は無意味
  要望はウランを含む掘削土の放射線測定である。ところが原子力機構はウランを含む掘削土の
  上に、花崗岩掘削土を約10m分覆土した。この測定は無意味。 

3.岐阜県が主体になることを求めた。
  研究所を主体的に受け入れた、岐阜県が測定を主催し、監視すべきだ。

<飯田孝夫教授のフェロシルトに関する乱暴な発言>
  飯田氏は岐阜県フェロシルト検討委員でフェロシルトの内部被曝など土埃を吸い込むのと同じで問題ない。
 覆土したければすればよいが、しなくても問題ない。ラドンは55秒で消滅する。厚さ5センチ程度覆土があれば、 問題ない。
 <ウラン283のラドン3.8日は無視。フェロシルト数万トンにウラン35ppm、トリウム100ppmの場合の含有量も無視した。>

 原子力機構からの回答  2005/9/26 

 要望書     2005年10月5日提出

 要望書補足  3005/10/10提出

 研究坑道掘削工事に伴う環境管理測定状況について
 http://www.jaea.go.jp/04/tono/anzen/miu_anzen/00.html

 瑞浪超深地層研究所掘削土に関わる第三者の専門家による公開測定について
  http://www.jaea.go.jp/04/tono/press/051018/051018.html

 原子力安全問題ゼミ
 小出 裕章氏 鳥取ウラン残土 土地明け渡し訴訟 意見書
 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/zemiindex.html

 ウラン残土訴訟を支える会
 http://uranzando.jpn.org/uranzando/

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