首輪の少女を拾った

今日は雨だった、傘を差しててもびしょ濡れにな
るくらいの、激しい横殴りの雨が降っていた、そ
して私は会社から家に帰ってくる途中、道ばたで
女の子を拾った。犬猫じゃない、女の子、人間の。
その子は首輪、そう、首輪。鎖がついてて、その
先にがっしりした手枷のついた首輪をしていた、
それをあの娘の前を通りすぎようとした私の腕
にかけてきた。・・・手枷をかけられたのだか
ら、正確には拾ったではなく、ひっつかれた、
というべきだろうか?それ以上濡れるのが嫌だか
ら私は特に文句も言わずに家に連れて帰った。
別に、家に帰ってこれ以上濡れない状況でゆっく
りと手枷を外してもらえば良いだけの話だ、私は
特に焦っていなかった、ただ、その娘がこの土砂
降りの雨の中ずっと一人で立っていたのかな?
と言う事だけが気になった。家に着いてからその
娘に「これ、外して。」というと一言「嫌です。」
といわれた、私は濡れた服を早く脱ぎたかったの
で、その旨を伝えてもう一度外してくれるように
頼んだ、それでも答えは「嫌です。」少し腹が立っ
たけれど、それよりも服をどうするかのほうが気
になってしまう、雨に濡れるのは好きだが、今日
のように乱暴な雨に濡れるのは嫌だ、風邪をひく
ような気がするから。しばらく考えこんでいると
「外さなくても服は脱げますよ」とその娘が言っ
たので「まさか」と言いながら服を脱ぎ始めたら、
アッサリと脱げた、それはもう見事に、手枷が幻
覚なんじゃないのかと思えるくらいに、試しに、
鎖を思いっきり引っ張ってみた。そしたら女の子
の身体が私の方に寄って来た、乱暴に引っ張ると
その娘は一言「痛いです」といった。「お風呂に
入りたいの」というと、「ご一緒します」といっ
た。思わず新手の嫌がらせかとおもったが、こ
こまで体当たりで嫌がらせされるような覚えは無
かったので取り敢えずお風呂に入る。・・・・・
何とも言えない奇妙な気持ちだった、左手に手枷
の重さと感触は確かに感じるのだが、お湯の感触
と熱さも感じる、非常に奇妙だった。そこで私は
ようやく「貴方,名前は?」と聞いたその娘は素直
に「秋空美奈です」と答えたので、私も名乗った
「私は、御鷹美鈴」でも、その娘は、美奈は「表
札で見たので、存じています」とだけ言った。少
し可愛げが無いなと思いながら身体を洗い、充分
に温まったところでお風呂を上がる。出てから気
づいたのだが、タオルは有る、充分過ぎるくらい
に。だが、美奈に着せる服が無い、勿論下着なん
て一人暮しだから私が着る分しかないのだから、
美奈に合うようなサイズのものは,無い。なので、
取り敢えず下はサイズが合わないのを我慢しても
らって上はシャツを貸した。そこでようやく私は
質問を切り出す「秋空さん、あなた、これはなん
なの?」と。美奈は「美奈と呼んでくださって結
構です。あと、なにといわれると、貴方が優しそ
うだから拾っていただこうかと・・・。」それを
聞いた時ちょっとからかうきになったのでこう言っ
た「自分から手枷を噛ませておいて、拾ってもら
おうと言う態度ではないんじゃないの?」そうす
ると美奈は「・・・これくらいしても、怒らなそ
うなくらい優しそうだったから・・・」といって
きたすこし拍子抜けだ,まぁ、確かに怒る気はし
ないがもっと慌ててもらわないと面白くない、もっ
と外見年齢に合った慌て振りを示してもらいたい
ものだ。そんな子とを考えている私に向かって更
に美奈は解説を続ける「私、抱っこしてほしいん
です、優しく。それだけなんですけど、ずっと抱っ
こしてもらえるように、一緒に居られるようにこ
んな不思議な首輪も用意したんです。でも駄目で
すね、今まで男の人にお願いしてきたんですけど、
最初は優しく抱きしめてくれるだけでも1週間し
ないうちに身体まで求めてきて、私は抱っこして
もらいたいだけなのに・・・。で、それで今日も
また男の人を捨てて来たんですけど、貴方ならな
んというか、急に手枷をはめても怒らないし、抱っ
こもしてくれそうな気がして・・・。」そういっ
てすっかり抱っこされるための態勢と思しき態勢
に移行する美奈。ふむ、抱っこをするのは好きだ、
特にふわふわしてるものやなんかは。未だに私の
ベッドにはふくよかなペンギンの人形やなんやら
が置いてある。みたところ、美奈も抱きかかえた
時の心地はよさそうだ。しかし、私には抱きかか
えてみる前に美奈に一つ聴いておかなければなら
ないことがあった、「・・・それで、抱きかかえ
て気に入ったら私は君の面倒を見なければいけな
いのかな?」そう、そこだ、もしそうならこの娘
にはそれに見合うだけの抱き心地が無ければなら
ないことになる、そこのところはどうなのだろう
か?「はい、ご飯と・・・服は、風邪をひかない
程度で良いです。それと、SEXはかまいません
が、あくまで私がして欲しいのは抱っこです。そ
れを忘れてそちらにばかり気を向けるなら、私は
お暇させていただきます。」暫く考える、私は一
人暮しで、職も運良くかなり良い物についており、
金銭的なものは問題無い、となるとあとは抱き心
地か・・・・。試してみよう。「一回,抱っこし
てみても良いかな?」「はい、どうぞ試してみて
ください。」許可が下りたので私はおもむろに美
奈を抱きかかえてみる・・・・。素晴らしい,文
句のつけようが無い、その肌の滑らかさはそこら
の粗悪な人形の毛皮の数段上を行くし、クッショ
ンとなる肉も適度に弾力があって触り心地が有る。
私は、美奈の抱き心地が気に入った。まぁ、面倒
を見るといっても不確定要素だが、食費は一人と
二人ではそう大して変わらないだろうし、服は気
が向いた時にでも買ってあげれば良いだろう。だ
から私は、美奈を拾う事を決めた。「うん・・・、
気に入った。今日から君は家の子だよ、美奈。」
そう告げると美奈は嬉しそうに、可愛い顔を輝か
せるかのように笑って「ありがとうございます」
といった。うん、見た目にも良い、益々気に入っ
た。どうやら私の抱き枕のお気に入りはヴォリー
(全長1,2m、海豹のぬいぐるみ)から、美奈
に変わりそうだ。ふと、私は例の行為を行ってい
ない事に気づく、そうだ、気に入ったのだからや
らなければ「美奈、服を脱いで」美奈は取り敢え
ずは何も言わずに服を脱ぎ始める、今気がついた
が、美奈も首輪をしていてしかも鎖がつながって
いるのである、よくそれで上手く服が着れるなと
思っていたら、さっきの私の服のように何事も無
く首輪と鎖をすり抜けた。上手く出来ているのも
だ。「じゃ、いまからマーキングするから、動か
ないで」美奈が少し驚いたような顔になる、多分
私が犬科の生物に見えないからだろう、それはそ
うだ、私は普通の人間なんだから。確かに世の中
には犬型のライカンスロープとか色々いるが、一
応私は普通の人間だ。そうだ、後で美奈に種族を
聞かなくて、なにか、いけないものは無いか聞か
ないと(ちなみに、蛇系のライカンスロープの人
々は総じて煙草に弱い、煙をすっただけで大分具
合が悪くなるそうだ)「・・・ん・・・」そんな
ことを考えながらまず手始めに首の辺りから始め
る、すると美奈がくすぐったいのか恥かしがって
いるのか、少し困ったような顔をして顔を朱に染
める、その顔があんまり可愛いもんだから、つい
つい顔をべろべろ舐めまわしてしまった、じゃれ
る犬が舐めるような感じで。美奈はいきなりの顔
への舐めまわしに少し驚いたのか、「ひゃう」と
か言っていたが後は大人しく舐められるのに協力
してくれた。取り敢えず、全身舐め終えて満足し
た。やっぱり舐めるのは良い、犬が舐めてくるの
はこの舐める時に感じる親しみ、肌と肌のふれあ
いに勝る相手と触れているという感覚のためでは
ないかと私は思っている。その後、まだ私の唾液
が乾ききっていなくてまだ濡れている美奈をぎゅっ
と抱きしめてあげた。すると美奈はよっぽど抱っ
こされるのが好きなのか「えへへ・・・」といた
く満足そうだ、私も満足。その後、夕食を作って
改めて風呂に入って寝た。美奈を抱きかかえて寝
るのは、とても安心できた。








続くかは不明

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