VOL.35

 

富士市のデイサービスセンター加島の納涼祭

あんまり楽しくて、可笑しかったので、久々にクラブレポートを書く気になりました。平成16年8月28日土曜日、富士市のデイサービスセンター加島の納涼祭に慰問で行ったときの出来事です。

この慰問は、メンバーの田辺君がラジオデイズクラブを富士市のボランティアセンターに登録してくれたことがきっかけで、センターからお話があり、決定したものです。

丁寧な挨拶文と手書きの地図を頂き。14時半から40分間ハワイアンをやってほしいという希望で、スチールギターの木下君、フラダンスの川口君、ウクレレの藤原君を主体とした曲を選定し、村田君(ギターとボーカル)大橋君(トランペット)田辺君(キーボード)福原君(ドラム)高梨君(ベース)菊池君(ボーカル)藤井君(フルートとボーカル)の10人編成で訪問するつもりでした。

直前のリハーサルは8月22日日曜日。な、なんと、中心となる木下君、川口君、それに加えて村田君、高梨君、菊池君がお休み、選曲決定不可能!ムッ♂!※!〆アア!刧!ゲッ仝!・・・。しょうがないから、ぶっつけで選曲することにしたんです(ぶっつけでやれるバンドじゃないだろ!)。まあ、このあたりから不安はあったんですけどネ。

当日は2チームに分かれ、それぞれ富士に向かいました。13時45分には到着し、先着していた組の川口君は入所者の方々に、持参した、髪に飾る花とレイを配り終えて着替え中。菊池君も早速、着替えに行き、ほかのメンバーは舞台のセッティング。

会場は納涼祭の最中で、入所者の方々は髪に花を挿し、レイを首から下げて、すっかり南国ムード。
カラオケ大会前の10分間を頂き、大急ぎでステージを整え、控え室で打ち合わせ。「南国の夜」「幸せはここに」「赤いレイ」「切手のない贈り物」「バリバリの浜辺」「カイマナヒラ」「アロハオエ」「小さな竹の橋」の8曲を選定しました。。

開演5分前になっても、川口君と菊池君は着替えから戻らず、時間ギリギリに帰ってきました。川口君は上まぶたに大量のまつげが生え、菊池君はブランド浴衣です。川口君の変身ぶりには常々、驚愕させられます。
演奏の途中で衣装換えをするということで(聞いてないヨ!)、曲順の入れ替えをし、譜面合わせもなく(ぶっつけでやれるバンドじゃないだろ!)舞台へ。

セッティングが中途だったので、藤井君がMCで時間をつなぎ、セッティング、音合わせ。村田君がMCを変わってくれて、藤井君のセットを助けます。
それでも5分ぐらいで1曲目「小さな竹の橋」が演奏できたと思います。「南国の夜」「幸せはここに」と続いて、衣装換え、その間「赤いレイ」を演奏して「切手のない贈り物」となりました。

藤井君が1番の歌詞を読み上げて、気分を盛り上げて演奏開始、衣装換えをした菊池君がボーカルです。イントロを大橋君が吹き、いい調子で1番コーラス終了。

ここまではよかったんです。ところが菊池君、2番コーラスに入りません。本来なら2番コーラスを続けて歌った後イントロに帰り、3番4番と続けて、転調を経て5番コーラスで終了なんですが・・・。
客席に向かってニコニコして歌う気配がないんです。メンバーがあせり始めました。しばらくは木下君が頑張ってくれたのですが、気配に気づいたのか、音がなくなって、村田君のギターと高梨君のベース、福原君のドラムが鳴っているだけです。
しかたなく藤井君は楽譜がどこまで進んでいるかも判らず、とりあえずピロピロ音を出していました。ニコニコしている菊池君の後姿を恨めしく眺めながら、なんとか1コーラスをごまかしたら、やっと菊池君が2番コーラスを歌い始めました。

ここで、楽譜上は3コーラス目、歌詞上は2コーラス目という状態が起りました。菊池君は歌詞だけしか持っていません。従って2コーラスが終わるとイントロに帰ると思っていますから、歌を止めます。しかし、3コーラス目が終わったと考えた村田君が、すかさず4コーラス目を続けて歌い、菊池君を引っ張って歌わせました。

さて、とうとう、バンドのメンバーはもう楽譜がどこまで進んでいるのかチンプンカンプンのまま、問題の転調になりました。村田君と高梨君が転調し、村田君はボーカルでも菊池君を転調に引っ張ります。しかし木下君は転調に気づきません。
他のメンバーの音は聞こえてこなかったので、多分、ボウ然としていたのでしょう。

ここからは七転八倒。ヘ長調とト長調の引っ張り合い、ボーカルは何調で歌っているのかサッパリ解りません。みごとな不協和音(2つの調とその間を行き来するボーカルの調)で最後までそのままやり通したのです。
自分の技量では直す事ができない藤井君は、終わった後、どうやったら言葉でごまかせるのかを、この不協和音のなかで一生懸命考えていました。

「なんか、変だったの判りました?」終わった直後、藤井君のMCです。
ここでセンターのスタッフの方1人が思いっきり笑ってくれたのです。イヤ〜、これで打ち解けましたネ。冗談を交えたMCでごまかして、和やかな雰囲気で「バリバリの浜辺」「カイマナヒラ」とフラダンスタイム。

川口君、ノリノリ。スタッフの方も打ち解けたのか全員一緒に踊ってくれて、楽しさ絶好調。「カイマナヒラ」が終わったらアンコールがきたんです。藤井君はもう一度「カイマナヒラ」を、と思ったのですが川口君が拒否。
まあ、おっしゃる通りコーラス間のテンポが、あやふや又はでたらめで、踊り難いんでしょうけど、そんなカタい事言わなくたって・・・。

それで急遽「ハナレムーン」に変更。ちゃんと演奏し、歌ったつもりだったんですけど、最初がよく解らなくて上手く踊れなかったそうです。歌手もダンサーもムツカシイね。最後の曲は「アロハオエ」でおしまい。

終わってみれば、失敗が全て成功に結びついたような気がする、楽しい慰問でした。汗と、冷や汗を、誰が一番、一杯かいたかわかりませんが、出演した皆様お疲れ様でした。きっと、多分、おそらく、デイケアセンターの入所者、スタッフの方々も喜んでくれた事でしょう。