主計官補佐・T氏(経産省担当)との話合い記録

        05.11.01  太陽光発電普及協会・東京支部 高橋元広
 05.10.31(月)午前10時過ぎ、財務省を訪問し、主計官補佐T氏と話し合う機会を得た。この背景は、井口文書第389号(財務大臣宛)が起源となっている。
話合いの内容を出来るだけ再現して記録する。(普及協会は高橋一人である)



高橋:お忙しい中ありがとうございます。

T氏:別の会議室でやりましょう。

T氏:どうもご苦労様、そちらにおかけ下さい。

高橋:お手数掛けすみません。

T氏:時間もないので、手短に5分ほどで話を聞きたい。エネ庁とどう話をしたのか、経緯を聞きたい。

高橋:我々は、自分側の判断で議事録をだしており、HPに出させて頂いている。これが1回目のもの(8/3)、この中で財政審報告(40万円/kw達成した)があるため、個人補助政策を打ち切らざるを得ないという話がエネ庁から出て、我々は40万円に達していないと反発した。
その後、井口は経産エネ庁と財務省の両方に文書を出し、第389号では財務大臣宛(これは他に公表してない)に「我々は財政審決定に不満で納得してない・財務省の見解を問う」となった。我々は福島事務所にお世話になっており、石川秘書が貴方の第2係に回答を求めたが、財政審の結論は総てエネ庁データに基づくものというようなことで、結局何となく、つっかえされた。これはおかしいと再度又エネ庁と打合せとなった。
これが第2回目の議事録で、HPに公開を予定している。(これら議事録はエネ庁に見せている。)このとき40万円に達したデータの提出を求め、出てきたのがこれです。この中身を見ると40万円に達した件数は、H12で31件、H13で51件、H14で81件、H15で89件、H16で412件あった。総数は上段にあり、その比率は既築で1000件に1件の割合である。(データはあることはあった、ウソではない。)
エネ庁はトップランナー的価格で(財務省は最低価格でという言葉だが)、目標達成としているが、これは正しくない(誤った)判断である。両方とも間違ったことなさっている。市場価格は当初73万であり、いまでも71万である。我々は財政審に間違って出されてしまい、これが呪縛に・制約になって、エネ庁の反応がダメで困っている。公共体補助は54万で2倍して108万、事業者は36万で3倍して108万、どちらも110万円/kwであり、これから見て住宅用が40万円に行ってるワケがない。光発電は太陽電池とインバータを線でつないで完成する簡単なもの、こんな大きな差額がでるのはおかしい。井口は「主役たる個人住宅を除外して、こんな政策をとるとは、国を滅ぼすような政策だ、こんな行政は困る」と厳しく発言している。今は、財務省の正式な見解(回答)を伺いたい。

T氏:02年予算執行調査をして、それを財政審に報告をしたと思う。
財審で云ってるのは、やめろと云ってるのではない。補助金というものはそもそも終期があるもの、20年・30年とは続かない。事業内容を確認して終期を見据えて検討すべきと提案したもの。すぐやめろと云ったわけではない。
我々はデータで40万きるもの何台など、ストレートにはわからない。NEFなどのデータで知るところ。私は、エネ庁は終期をH17年度と立てて計画したものと思います。

高橋:エネ庁の判断と云うことか。

T氏:ハイ(そのとうり)、検討の結果そうなったと認識しています。もし、(個人住宅向け補助が)必要性あれば出てくる筈。 概算要求は、全省庁は8/31日で出てくる。H18年分に、入ってれば検討しなくてはならない。土俵にのってから初めて、それが必要性あるかどうか、初めて議論になる。出てきてないものを、要求して出して下さいとは(私たちの立場で、絶対に)言えない。要求にないものは何とも云えない。上がってきたものについて議論(検討)する。あなたの話はわかってるつもり。それで日々活動されてると思うが、主計局予算の立場からいうと、それはまずエネ庁に対しアピールして、エネ庁の理解を得て要求してもらわないと、どうにもならない。

高橋:2年前、日経に「40万になったからやめる(やめろ)」という記事が出た。世の中は財政審報告をそうとる。私はその時、「財務省は他省庁の政策に手をだすべきでない」(越権だ、国民の要求を無視するもの)と2度にわたり、文書を出した。エネ庁との1回目の会議(8/3日)で、財政審報告でダメと云われ、そんな変な話といきりたった。そしてこれが、井口の「財務大臣殿(第389号)」という文書になった。

T氏:この補助金が必要かどうか、それはまずエネ庁さんの判断です。
高橋:多くの他の省庁は(立場的に財務省に対し)敬意を払って、申し立てできないので   はないか。
T氏:我々は検討して下さいと云っている。終わることを前提として検討が必要とは言っ   てます。
高橋:それは間違いないか。

T氏:間違いない。終われとは云わない。要求に出てきた段階で、こんなもの止めろと云うことはある。これはあくまで、要求が出てきたから云える事だ。出してくれば査定で云える。 (個人補助金は)ヤメロと云ったのではなく、もう10年経つでしょう、そろそろ確立されたのでないか、終期を検討したらと云った。補助金は5年で一度終期を迎えるのが普通、更に引き続き必要であれば要求すればよい。(まだまだ必要といって、もってくる省庁多い。)

高橋:2010年まで必要だ。

高橋:今の話、井口に忠実に伝えるつもり。井口は「こちらに出てきて、直接会話したいので、アポとってくれ」と云っている。389号を主にした話、多くの省庁にまたがる光発電の話など、30分位でよいが、多くのこと、どなたか窓口の人に「もの申したい」と云っている。希望日程も云ってきているがどうでしょうか。
389号に関する今日の回答(話)は、検討せよが真意(主意)であると、おっしゃいましたが、我々は趨勢は「やめろ」に近い取り方になっている。財政審報告が致命的だった。大枠は財務省判断で制約された。これがあるから出来ないとブロックされた。1000に一つのトップランナーでも認めるとなった。

T氏:政策判断は財務省ではない。政策元である経産省だ。新エネは財審で決められた事なので廃止したと云っているのですか?(そのとうりと高橋反応)

高橋:個人住宅補助はMaxでも220億程度だった。公共体・事業者向けは500億を超えている。厳しく議論したが、我々の意見は通らない。世の中に(この不条理を)知ってもらうために、行政訴訟という考えあったが、時間掛かってダメとなった。
今回グラフで見ると、(一見)H16は52億の予算で20万kwが完成したように見える。個人(民需)は(10万円/kwでも)補助金の5〜6倍のお金だしてやる。個人向けインセンティブはものすごく必要。これを無視して行う、こんな行政あるのか。我々は光発電は21世紀の本命の政策であり、これほど優等生の政策を消滅させるのは、如何なる行政かと思う。これほど国益にかなう政策はない、こんな形で消え去るのは困る。補助基準を統一して、効率よく予算を使うことも主張しているが・・(通らない)

T氏:井口さんの件は、どなたが来ても私は同じ事を話すと思うので、変わりはない。
東京支部で代表と思って、高橋さんに話した。H18予算編成中で時間的に厳しく約束はできない。私は(あなたの話を)理解してるつもりだが、今の時点エネ庁の判断(本当に必要かどうか、重要かどうか)を仰ぐしかないだろう。(エネ庁さんにアピールしてほしい)土俵にないものはどうにもならない。財務省の意図(やめろといってない・検討せよといってる)とエネ庁の解釈(=理解、終期を検討して止めねばならない)が相違していることはわかったが、政策判断はエネ庁にあると 認識している。

高橋:今日の話、おっしゃったこと、エネ庁に立ち寄り、伝えたい。 予算枠の範囲内で費用が分解して、出てきたとき認められるのか。

T氏:土俵の上に上がれば議論する。新規でも継続でも、同じ。(12月末まで)予算には枠があり(国の費用ないので)、100の要求を90,80に査定するのが我々の仕事。100の中に入っていれば議論対象になる。

高橋:財政審のしばりはないということですね。

T氏:ないです。最終的な判断はエネ庁さんですから。

高橋:財政審の中身とメンバーはどんなものか。

T氏:インターネットで見れば出てくる。財政審の人は財務省の人ではない。

高橋:エーッ?、それはどういうこと?

T氏:会長は外部の方、いわゆる有識者ですし、メンバーの方々もそうです。(そういうことか・・・と納得)

T氏:この補助金の財政審報告は、終期に向かって検討してくださいとなっており、終わりなさいと云う言葉にはなっていない。他の補助金についても同様の書きぶりになっているはずです。すべて補助金は、情勢厳しい中、続けられないが、終期がポイントで、それでも必要性についてエネ庁から出てくれば、私の係の間で、議論の場が生じる。要求出てこないことには、何ともならない。エネ庁さんがどう判断するか我々はわからないが、エネ庁さんはH17を終期と判断されたのでしょう。 我々査定側と経産省は立場がちがう。土俵にないもの話に出来ないと云うことです。 今回の話は、この説明で理解・了解して頂きたい。

高橋:石川さんも、同じ事云われたのかと思います。井口には忠実に伝えたい。
我々はこれほど重要な太陽光発電の育成という政策を、一体誰が阻止し妨害しているのか、全くわからない。財政審報告が諸悪の根源のように思っていたが、本当の話、一体誰が反対(?)しているのか、わからない。

T氏:我々は、あなた方を応援することは出来ない。要求せよなど、云える立場にない。あなた方がエネ庁さんに対して、補助金の必要性などをアピールし、それをエネ庁さんが判断し、要求すべきかどうかを決めるわけです。エネ庁の判断を、我々は尊重しているので何とも云えない。 これ以上答えられない。

高橋:ありがとうございました。井口と相談したい。ありがとうございました。

                  これで終わりです。
                  約30〜35分は話したと思います。

                                   以上

9−2.主計官補佐・T氏との話合い記録(05.11.1)