散歩唱歌
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一、来れや友よ 打つれて
愉快に今日は 散歩せん
日は暖かく 雲はれて
けしき勝れて よき野辺に
二、空気の清き 野にいでて
唱歌うたわん もろともに
急げ 花ある処(ところ)まで
急げ 草つむ処まで
三、見返るあとに 霞みつつ
立てるは 村の松の影
吾行く先に 心地よく
躍るは 川の水の声
四、蹈めば(ふめば) 音ある板橋を
渡る袂(たもと)に 吹き来るは
もつれし土手(どて)の 糸柳(いとやなぎ)
ときしあまりの 春の風
五、黄なる(きなる)菜のはな 青き麦
錦(にしき)と見ゆる 野のおもの
ここやかしこに おりのぼる
雲雀(ひばり)のうたの おもしろさ
六、長き日ぐらし 舞い狂う
ちょうちょうは 羽も疲るらん
暫しは(しばしは)休め ここに来て
吾等(われら)も休む 芝原(しばはら)に
七、やさしき花の 菫(すみれ)ぐさ
うしろに五つ 前に三つ
先なる友は のこしたり
あとなる友よ 踏み折るな
八、うす紅に 立つ雲と
見えたる岡(おか)の さくら花
莟(つぼみ)もあらず 散りもせぬ
盛(さかり)にあえる うれしさよ