以前のページ 以後のページ あれこれ考える HOME
掲示板

あ れ こ れ 考 え る 16
 『名探偵再登場』 『名探偵登場』 『嫁洗い池』 『夏の夜会』 『怪奇大作戦』 『贋作『坊ちゃん』殺人事件』

 『名探偵再登場』 2001/9/30(日)

 花咲じいさんに出てくる犬の名前は、「ポチ」ではなく「しろ」というのだそうだ。
 えっ、でも、「裏の畑でポチがなく〜」ではなかったのか?
 もっともお伽ばなしで「ポチ」っていう名前も不自然だし、たぶん後世になってから作られたのでしょうね>「ポチ」の唄


 『名探偵再登場』ニール・サイモン(1978年)読了
 ルーはサム・スペード風の私立探偵。相棒マークルが殺され、容疑者となる。
 それに引き続いて、偽名を使う謎の女から「姪」を探して欲しいとの依頼を受け、また異臭を放つ怪人ダマスカスからもその「姪」の探索を依頼される。さらに、昔別れた女性の夫からは盗まれた書類を取り返すよう依頼を受け、でぶのブラバーからはダイヤモンドの卵でできたネックレスの持ち主の探索を依頼される。この錯綜した状況の中で、6人の美女たちに次々と言い寄られながら、ルーの追跡が続く。

 ほとんど推理の要素はなく、ミステリーとは呼べないでしょう m(__)m  パロディ小説だから、べつにそれでもいいんだけどね。
「妻を知っているのかね」
「いや、思い違いだった。私が知ってた女はもう死んでいた」
「よくあることだ、ムッシュー 妻はいろいろな方に、死んだ女と間違えられる」
 やっぱりこれも、会話を楽しむような小説ですね (^_^)


 『名探偵登場』 2001/9/29(土)

 今日購入した本は、
 『サスケが翔ぶ』ザ・グレート・サスケ(1995年市井社)100円
  みちのくプロレスで有名なザ・グレート・サスケの本。こんな本が出てるとは知らなかったな。
 『闘いのゴングが聞こえているか』馳浩(平10 日本文芸社)100円
  ついでに購入
 『わが懐旧のイタ・セクスアリス』山村正夫(1998年 KSS出版)1000円
  山村正夫の小説作法や、特別座談会「山村小説教室の実態」なども掲載。
  こんな本も出てたんですね。現役本だとは思うけど、あわてて購入
 『角田喜久雄氏華甲記念文集』(昭41 角田喜久雄氏華甲記念文集編集委員会)20000円
  限定500部の中、第238号。角田喜久雄評をかき集めたような本です。
  編集委員は、大河内常平、千代有三、中島河太郎、日影丈吉、山田風太郎、山村正夫。
  執筆者は編集委員に加えて、江戸川乱歩、水谷準、横溝正史、九鬼紫郎、大下宇陀児、城昌幸、高木彬光、楠田匡介、木々高太郎、、香山滋、渡辺啓助、加納一朗、松本清張、島田一男など
  また巻末には、著者目録と映画化作品目録などがついています。
  20000円という値段を見て、目がさめましたか? 私は十分さめたけど(^^;)


 新刊では、『ミステリマガジン 11月号』を購入。
 今月号の特集は、「二十世紀ミステリ映画の遺産」本文の特集記事が250ページ、巻末の「私のミステリ映画ベスト3」と「作家別ミステリ映画リスト」100ページとあわせると、特集記事だけで350ページにもなるのだ。(全体では522ページ) 値段も2500円もするけどね(;_;)


 『名探偵登場』ニール・サイモン(1976年 三笠書房)読了
 ミステリーマニアの大富豪が名探偵5人を「ディナーと殺人のパーティ」に招待する。そこで行われる殺人劇は?
 全編ギャグにおおわれた作品です。昔、映画でみたはずですが、こんな内容だったかな?いずれにせよ会話を楽しむ作品で、ミステリーとしてはほとんど評価できません m(__)m

 それでもけっこう楽しめたので、続けて『名探偵再登場』も読み始めています。


 『嫁洗い池』 2001/9/25(火)

 『彷書月刊 10月号』が発刊されました。今回の特集は「夢の久作」
 内容は、
  単行本未収録作品「発明家」 夢野久作
  「とりあげられなかった領域」 鶴見俊輔
  「大震災と記者・久作」 朝倉喬司
  「玄洋社と久作、そして地域社会」 山本巌
  「あの甘酸っぱい夏の日」 喜国雅彦
  「この世の謎と相似形の小説」 中野翠
  「わたしの報恩行」 上杉清文
  「著作集全6巻の発行意義」 藤田知浩
  「夢野久作の普通な生活」 村上裕徳
  「『夢野久作著作集』の誕生と終焉」 西原和海
 わーい、本号も永久保存版だ。
 私は不案内なことに、今まで、ちくま文庫の全集が夢野久作作品のほとんどを網羅しているものとばかり思っていましたが、本書を読んで初めて、今年の7月で刊行が終了した葦書房の『夢野久作著作集』全6巻がちくま文庫版未収録のかなりの部分を補うものであることを知りました。
 ああ、それなら買わなくっちゃ>葦書房の『夢野久作著作集』
 しかし、それでもまだ未知の作品があるのだといいます。本書に収録された「発明家」もそのひとつだそうです。もっとも本書に収録されているのは、『黒白』1919年1,2月号に連載された冒頭の2回分だけだというんだけどね。同誌の3〜12月号は未見だというのだ。うーん、『黒白』という雑誌もさがしてみたい気もするけど、これはとても無理だろね。


 『嫁洗い池』芦原すなお(1998年 文藝春秋)読了
 料理上手な奥さんが探偵役を演ずる連作短編集。6編収録。『ミミズクとオリーブ』の続編にあたる作品です。
 安楽椅子探偵物では、会話によって事件が説明されていくことが多いわけですが、本作の場合、毎回というくらい、探偵役の奥さんが話の先をせかしているのが気になります。探偵役はもうちょっと鷹揚にかまえてほしいな。
 それから、捜査でいくらなんでも自白剤を使うのはまずいだろ。探偵役がそんなことをアドバイスするのも、警察がそんなアドバイスに簡単にのってしまうのも、小説として問題だよ。


 『夏の夜会』 2001/9/24(月)

 今日は「Aくま」のモーニングバイキングを食べに行ったのですが、スープ用のスプーン入れの中に、1匹小さなゴキブリが這いまわっている!
 女性従業員にその旨を伝えましたが、驚く様子もなく大声で「ああ、すみません」などと言いながら、そこに入っていたスプーンとゴキブリをまとめて取り出して持っていってしまいました。
 おーい、その態度、かなり慣れとりゃせんか?(-_-)


 今日は『科学者たちのまじめな宇宙人探し』(1990年立風書房)400円を購入。
 石原藤夫など8人の科学者が、宇宙と宇宙人について語っています。

 家に帰ると、『秋田を動かす25人』鷲尾三郎(昭63秋田文化出版社)900円が届いていました。
 あちゃー、やっぱり同姓同名のようです>鷲尾三郎 だはは... (;_;)


 『夏の夜会』西澤保彦(2001年9月 光文社カッパノベルズ)読了
 結婚式で再会した小学校時代の同級生5人が、30年前に起きた殺人事件の思い出話をする。しかし、話をしている間にも皆の記憶は錯綜し、フィクションが形成されては、それがまた訂正あるいは修正されていく。そして、一晩かけての記憶の追跡によって事実が姿をあらわしたときに...
 話としては、まあまあかなあ。こういう設定の場合、交わされていた会話の意味が後から一変するところに妙味があるわけですが、本作の場合、それがあまりにもきれいに収束しすぎてしまっているため、かえってちょっと物足りないのかも。


 『怪奇大作戦』 2001/9/23(日)

 今日は、『テレビドラマ 判決』NET演出部八橋卓編(昭39秋田書店)100円を購入。5編収録。さすがにこんな番組は知りませんでしたが、有名な番組なのかな?

 新刊では、
 『怪奇大作戦大全』萩野友大/白石雅彦/なかの★陽 編(2001年9月双葉社)購入
 「ダレだ、ダレーだ、ダレーだ」これにメロディをつけて唄えたらえらい (^_^)
 放映は、「ウルトラQ」→「ウルトラマン」→「キャプテンウルトラ」→「ウルトラセブン」→「怪奇大作戦」という順番でしたが、そのなかでは「キャプテンウルトラ」や「怪奇大作戦」のマイナーな感じがいいですね。
 だって、マイナーな方が好きなんだもん(^^;)
 だから今回の「怪奇大作戦」解説書の刊行は大歓迎。次はぜひ「キャプテンウルトラ」解説書もお願いしたいものです。って、あまり売れそうにないけど>「キャプテンウルトラ」解説書 (^^;)
 怪奇大作戦のシナリオでまとまったものはないと思いますが、宇宙船文庫の『ノンマルトの使者』と『24年目の復讐』にいくつか掲載されています。

  『24年目の復讐』

 他には、次のものを購入。
 『陰陽夜話』夢枕獏編(2001年10月 朝日新聞社)
  安倍晴明をテーマとした対談集
 『夏の夜会』西澤保彦(2001年9月 光文社カッパノベルズ)
  さっそく読み始めました。出だしは好調のようですが...


 『贋作『坊ちゃん』殺人事件』 2001/9/22(土)

 本日購入した本は、
 『赤塚不二夫劇場』アドベンチャーノベルズ(1988年JICC)340円
  JICCのアドベンチャーノベルズの1冊ですが、これは意外に見かけない本です。ラッキー\(^o^)/
  って、ほんとにうれしいのか?>オレ (^^;)
  一応、「かくれた名作」候補にしておきますね。

 『東京ローズの悲劇』五島勉(昭53光潮社)450円
  これはわりと見かける本です。ちぇっ、どうせダブりのはず (^^;)
 『特ダネ選手 ニュースマンシリーズ4』戸川幸夫(昭27鱒書房)500円
 『夕刊小僧 ニュースマンシリーズ5』辻本芳雄(昭27鱒書房)500円
 『聞助捕物帖 ニュースマンシリーズ6』桜田門夫(昭28鱒書房)400円
  ニュースマンシリーズは何を持ってるのかよくわからないなあ。少なくとも『聞助捕物帖』はダブりだと思うのだけど...
 『アンドロイド・ピニ』桑田次郎(昭55サン出版)1000円
 『死を呼ぶ灯』仁木悦子(1976年立風書房)100円
 『白戸三平研究』尾崎秀樹編(昭45小学館)950円


 『贋作『坊っちゃん』殺人事件』柳広司(2001年10月 朝日新聞社)読了
 赤シャツが無人島で首を吊って死んでいた。しかもそれは、坊ちゃんが、山嵐とともに赤シャツと野ダイコを殴って学校を辞職した日のことだというのだから、事は重大である。原作の『坊ちゃん』の物語と並行して、殺人事件が進行していたのだ。
 捜査の手がかりは、基本的には原作『坊ちゃん』の中から見いだされていきます。この趣向もおもしろいのですが、探偵役の坊ちゃんの性格に合わせたように、ミステリーの常道的な展開から徐々にはずれていくところがまた秀逸。

 (追) 2001/9/23
 ニュースマンシリーズの『特ダネ選手』もダブリであることが判明しました。ちぇっ (-_-)

 (追)2001/9/24
  『赤塚不二夫劇場』


以前のページ 以後のページ あれこれ考える HOME
掲示板