古本屋探訪日記 2005年7月〜8月 |
空の鳥文庫さん発見 噂のセドリ? 『写楽・考』 今ごろ文庫化 CDは買い取らない? 買値の相場 安城で新装開店 値札はがし 古書店の需要 名古屋古書会館即売会報告 『筒井康隆大辞典』が500円 『風船魔人・黄金魔人』が8000円 丸栄スカイル古書即売会報告 『死神の精度』 何度も出ている金田一耕助さんの間違いだらけ 蘭郁二郎が売れた店 |
空の鳥文庫さん発見 2005/8/28(日) 昭和区で空の鳥文庫さんの店舗を発見。 「こちらに移転してたんですか」 「もう2年になるよ」 ええっ、そんなに前から。全然気がつきませんでした。 店の規模に比べ本の数が相当に多いが、以前の店舗と同様に移動式書架を並べているので、店内は案外すっきりしている。 「なかなか書架を移動して見てはもらえないよ」 でも、これだけ本を整理されておられるのならネット販売も楽でしょうね。 「ネット販売はやってない。店に来た人に売りたいし、送本も大変だし」 じゃあ、このモデムやルーターは? 「うちは光ファイバーだからね」 コピー機もすごい。オフィス用の本格的なものだ。 「以前の店ではコピーも需要があったんですよ。でも、最近はコピー機を借りに来る人もいなくなりましたね」 でもリース料もかかるんでしょ? 「月2万円ちょっと。でもパソコンのプリンター代わりにも使ってるし」 店舗の入り口に丸椅子が5つ、円状に並んでいるのは、地域の方が主催で子供たち相手に絵本を読む会を行っているからだそうです。それもあってアダルト系の商品は置いてないんですね。地域に密着したお店ですが、それが直接売り上げにつながっているのかどうか。 購入した本は、 『写真集をよむ ベスト358完全ガイド』リテレール編集部編(1997年メタローグ)800円 『人権賞ものがたり』名古屋弁護士会(1998年名古屋弁護士協同組合)300円 『文学入門』吉田精一(1966年初版、1979年第21刷 旺文社文庫)200円 『シナリオキャバレー』(昭61角川文庫)100円 『マラコット深海』ドイル(1967年8版創元推理文庫)100円 『動く人形のなぞ』カー/江戸川乱歩訳(昭32講談社少年少女世界探偵小説全集1、カバ欠)100円 『ゆうれい屋敷の秘密』クイーン/白木茂訳(昭32講談社少年少女世界探偵小説全集2)200円 『金色のわしの秘密』クイーン/亀山龍樹訳(昭32講談社少年少女世界探偵小説全集5)200円 |
噂のセドリ? 2005/8/27(土) 鶴舞の古本屋へ。あいかわらず買う本はないな。 『日本児童文学 1976年6月号』特集ジュール・ベルヌ(偕成社)300円のみ購入。 ブックオフでは、夏休み最後の特売として単行本2冊1000円セールを実施していた。ほしいけど高くて買えなかったような本があれば嬉しいところだが、ブックオフにそんな本はもともと置いてないので、なんにもならない。 携帯を打ちながら本を買っている方を発見。これが噂のセドリ?でも違うか、買ってる本が経営書みたいなものばかりだし、そんな本が高値で売れるとはとても思えないしな。 購入したのは、 『YAKATA』綾辻行人監修(1998年メディアファクトリー)100円 『恐竜3D図鑑』泊明(2002年雷鳥社)100円 3Dメガネが本に据付の装丁というのは古本買いには助かる。メガネなしじゃどうにもならんからね。もっとも補充注文カードやアンケートハガキが挟まったままということから、出版社から直接流れてきた本であることがうかがえるが。 3Dを試してみると、なるほど恐竜の写真が浮かび上がって見えはする。まあそれだけのこと。 新刊購入は、 『おまけのこ』畠中恵(2005年8月新潮社) 「しゃばけ」シリーズ第4弾、5編収録。 『オリエント急行とパンドラの匣』はやみねかおる(2005年7月講談社青い鳥文庫)読了 再び、夢水清志郎とクイーンの共演。夢水側のレギュラー陣がまったく活躍しないのが残念だが、登場人物の人数を考慮すればしかたがない。タイトルに使われたオリエント急行とパンドラの匣のどちらもが、それほど必然性がないことは気になったが、十分楽しめたので不満はない。 |
『写楽・考』 2005/8/21(日) 新端橋のブックマートに行ってみる。 この店の欠点はとにかく天井が低いことだ。頭をぶつけそうなほど低いんだぜ。その結果、本棚の高さも制限されるため、店舗の大きさに比べて並んでいる本の冊数が少ない。しかも、本が並んでいない本棚まであるので、よけいに本の不足が感じられる。 購入したのは、 『読書の考古学』坂誥秀一(平8甎全舎)100円 著者は立正大学文学部考古学研究室教授。内容は考古学関連書の書評集だ。北森鴻を読んでいると、こういう本にまで興味が湧いてきてしまう。 ブックマートでは税込100円なので割安感がある。しかも50円のキックバック券までくれたので、実質50円で買ったようなものだ。あまりにも安すぎ。 ブックオフでは、 『ひょっこりひょうたん島 1〜13』井上ひさし・山元譲久(1990〜1992年ちくま文庫)各105円 この全13巻はそのうち古本で揃えようと思っていたので、ちょうどよい機会。 『アライグマ博士の冒険<三部作>』B・L・バーマン(昭52講談社文庫)105円 『密室の木霊』筑波耕一郎(昭61栄光ノベルズ)105円 『写楽・考 蓮杖那智フィールドファイルV』北森鴻(2005年8月新潮エンターテインメント倶楽部)読了。 蓮杖那智シリーズの連作集、4編収録。やはり最終話で冬狐堂登場。民俗学者と骨董商が協力して事件は収束する。やはりこの二つのシリーズは親和性が高いのでこれからもお互いに登場し続けるのだろう。蓮杖那智シリーズの方は三國の視点で語られるため、ユーモラスなオブラートがかかっているが、どちらも凛とした雰囲気で心地よい。また教務部主任高杉の今後の活躍も楽しみだ。 |
今ごろ文庫化 2005/8/20(土) さて、本当にブックオフではCDの買取はしないのか?「計算が終わりました」のアナウンスを追いかけて確認だ。 「38冊で1480円です」 遠くから中身を確認すると、単行本と文庫本だけでCDはもともと含まれていなかったので、残念ながら今日は検証ができなかった。 さて、1480円を38冊で割った単価は40円弱。昨日のコミックスも単価40円だったし、どれもほぼ同単価ということなのだろうか。それとも文庫と単行本が相殺されてたまたまこんな単価になったのか。一度自分で売ってみれば判るのだろうな。 購入した本は、 『HELLO GOOD-BYE 筒井康隆』渡部直己(1984年彌生書房)105円 『十二国記アニメ脚本集2』原作・小野不由美/脚色・會川昇(講談社X文庫ホワイトハート)105円 『新ほたる館物語』あさのあつこ(2002年新日本出版社風の文学館)315円 『最新!まんがでわかる道交法』弁護士・高山俊吉/まんが・望月あきら(1994年集英社)105円 このシリーズはいろいろな漫画家が描いてるみたいだなあ。いっそ集めてみるか。 『モシモシNHKですか』NHK視聴者センター編(1994年NHK出版)105円 NHK視聴者センターに寄せられた苦情・クレームを延々と紹介している怪本。やらせ問題に「担当者をクビにすべきよ」、連想ゲームに「女性軍がおそまつで見ていられません」、女性キャスターに「額にかかる前髪が気になる。切るように言ってよ」、女性アナウンサーには「ニュースを読む女性アナウンサーの鼻息が荒く、気になってしかたがない」、なかにはお年寄りから「番組には関係ないんだが、セッケンのケンという字はどう書くんだ」というような問い合わせまであるらしい。 新刊購入は、 『写楽・考 蓮杖那智フィールドファイルV』北森鴻(2005年8月新潮エンターテインメント倶楽部) 待望の蓮杖那智シリーズの新作。本書でも狐との絡みはあるのか?4編収録。帯の記載によると、このシリーズが木村多江主演でドラマ化されるらしい。そっちも楽しみ。 で、1編目を読んでみたがやっぱりおもしろいや。ただ、新しく増えた助手の佐江由美子のことは全く記憶がない。そのうち前作も読み返してみよう。本が出てくればだが。 『推理小説作法』江戸川乱歩・松本清張共編(2005年8月光文社文庫) 昭和34年に光文社から刊行された単行本の文庫化。 って、今ごろ文庫化かよ。この本、たぶん2冊は持ってるぜ。ほんとに最近は油断できんなあ。でも読むために購入。もちろん初読だ。 |
CDは買い取らない? 2005/8/19(金) 時間が遅いので、寄れたのはブックオフのみ。 私が入店したときに、ちょうど他のお客の買取の計算が終わったところらしく、 「綺麗な本をありがとうございます。28冊で1120円になります」 内容はすべてコミックス。1冊40円の買取はなかなか良心的ではないでしょうか。 「それから、こちらのものは買取できません」と言われていたのがCD。 ふーん。 続いて、 「○○さん、買取の計算が終わりました」のアナウンス。 ところがこの方の場合もCDの買取を断られていた。これって偶然? ヒットしたCDは、ベストセラーになった本と同様、かなりだぶついていてもおかしくはないが、ブックオフはそんなことにはお構いなしなのかと思っていた。でも、ひょっとしたらブックオフの方針としてヒットCDの買取はやめているのかもしれないなあ。 購入したのは、 『カドカワフィルムストーリー 愛情物語』(昭59角川文庫)105円 さらに、DVDの 『デヴィッド・リンチ ナイト・ピープル』(ファインアーツエンターテインメント)1250円 を購入。ところが店員から、「あと1枚、1000円以上のDVDをお買い上げになると、500円引かせていただきますが」と言われて戸惑う。今日は「1000円以上のDVD2枚購入で500円引き」のサービス日だったのである。すると今だったら1000円のDVDなら500円で買えるということか? 「すみません、ちょっと見に行っていいですか」と、未練がましいオレ。 でもそうそう都合よく買いたいDVDがあるわけもなく、 「やっぱりそれだけでいいです」 こんなことなら最初から潔くそのまま買っておけばよかったのだが、私程度の人間には、それもなかなかできないことではあります。 |
買値の相場 2005/8/15(月) CD・DVD販売店に入ってみると、ここは新品の他に中古の販売も行っているようで、40代前後の男性がDVDを売りに来ていた。 ちらっと見ると、少女アニメのDVDが10枚ほど。よくは知らないが定価は普通のDVDとそう違いはないだろうから、1枚3000円から4000円。すると中古の売値は1枚2000円前後ではないだろうか。よし、じゃあ10枚でズバリ3000円でどうだ? 「12枚で540円です。よろしいですか」 「はい......」 うーん、きびしい。計算してみると1枚45円。売りに来たお客さんもそこまで叩かれるとは思ってなかったんじゃないだろうか。買値の相場ってこんなもん? ブックオフで次のものを購入。 『アニメ・シナリオ入門』鳥海尽三(昭62映人社)650円 『ドバラダ乱入帖』山下洋輔(1997年集英社文庫)105円 『タックとタカチの事件簿 16秒間の密室』原作・西澤保彦/作画・大橋薫(平17年2月秋田書店サスペリアミステリーコミックス)105円 『子子家庭は危機一髪』原作・赤川次郎/作画・いがらしゆみこ(1997年白泉社)105円 いやあ、赤川次郎の本を買うのは何十年ぶりだろうか。「本日は105円の少女コミックが2冊で105円」というアナウンスが流れたので、もしやと思い西澤保彦と抱き合わせで買ってみたのだが、案の定、対象商品ではありませんでした。とほほ。 |
安城で新装開店 2005/8/14(日) 久しぶりに安城に行こうと電車に乗ったが、寝過ごしてしまい気がついたところは東岡崎。以前だったらこの駅の近くにも古本屋があったはずだが、今では1軒も残っていないはずだ。そのまま折り返す。やれやれ最初から無駄骨だぜ。 新安城駅からドンキホーテという看板が見える。「○○書店」との記載もあるので念のため行ってみたが、ユーズド商品はビデオとDVDだけで、置いてある書籍は新刊のコミックスのみという体たらく。書店の名が泣くぞ、と憤りながら店を後にする。 続いて行ったのは、がらんどう書店。 まず『大映テレビの研究3』が目にうつるが値段を確認すると1500円。持っていなければ購入するところだが、この本は持っていたはずなのでパス。ただどこにあるのかわからないから読み返せないだけなんだよな。 この店で購入したのは、 『コキサンのタクシーの運転手と客の会話』TBSラジオ「スーパーギャング」編(昭63日音)190円 『ドレ画 ドン・キホーテ物語』(1990年教養文庫)500円 もう1軒の名前を忘れた店へ。おや開いてる。この店はこの2、3年店を開けているのを見たことがなかったのだ。 「8月7日から開店してるんです」 それって新装開店ということ。 「まだ整理の途中なので宣伝はしてないんですけどね」 棚を見ると、特に落語と絵画に力を入れているようだ。 ここでは開店祝いの意も込めて次のものを購入。 『父ちゃんは二代目紙切り正楽』桂小南治(2000年うなぎ書房)800円 『世界映画エロティシズム物語』児玉数夫(1984年旺文社文庫)350円 『文豪ナンセンス小説選』(昭62河出文庫)250円 『イラスト映画館へどうぞ』橋本勝(1986年旺文社文庫)300円 『カドカワフィルムストーリー メイン・テーマ』(昭59角川文庫)250円 名古屋に戻って、1軒ブックオフに寄る。 「単行本はどれでも1冊500円、文庫は2冊500円です」とのアナウンスが入ったので、それならと棚に目を光らせるが、そうそう買いたい本が見つかるわけでもない。 単行本では、 『洋書ハンターズ』(1997年バベル・プレス) 文庫本では、 『山田風太郎ミステリー傑作選3 夜よりほかに聴くものもなし』(2001年光文社文庫) 『少年探偵王 本格推理マガジン』芦辺拓編(2002年光文社文庫) を購入。 山田風太郎は一時期各出版社から文庫が出版され続けたので、その氾濫にはとても追いつけず購入を見合わせていたが、今は光文社文庫版くらいは揃えたほうがいいかなと思っている。『洋書ハンターズ』はなんとなくダブりのような気がする。きっと『少年探偵王』もダブりだな。 他に購入したのは、 『アガサ・クリスティの真実』中村妙子(1986年新教出版社)105円 『古畑任三郎 なるほど解体新書』テレビ探偵団(1999年飛天出版)105円 『アガサ・クリスティの真実』もおそらくダブりだ。 |
値札はがし 2005/8/13(土) ブックオフ系の書店では値札を本に直貼りしているので、これまでその処置に困っていた。 ある古本屋さんでは、「うちではカッターの刃を差し込んで剥がしちゃいます。ほら、このとおり」と実演までしてもらったのだが、自分でやってみるとこれがなかなか大変。 最近のブックオフの値札は、斜め十字に切れ目が入っているし、特に105円の本だと、前の値札の上に重ねて105円の値札が貼ってあるので、そんなにスムーズにはいかないのだ。 そこで文房具屋で「値札はがし」という商品を450円で買ってみた。試してみると、うーん、こりゃ簡単だ。さすが専門用具だけのことはあるな。 他にも「切手・印紙はがし」、「シールはがし」などという商品も売っていた。きっとこれらも必要な方には便利な道具なのだろう。 王様の日記を読んで、『ジョン・ディクスン・カーの世界』S・T・ジョシー/平野義久訳(2005年7月創英社/三省堂書店)を買いに、古本まゆさんへ。 久しぶりに来てみたら、店内が本の山になってしまっているではないですか。 「大きな買いが続きまして」 やはり古本屋さんは仕入れが命なのだなあ。がんばっているところは、じゃんじゃん買ってるんですね。 「法律書のいいところを買わせていただいたので、今朝、棚に並べたところなんです」と言われるので拝見させていただくと、民事訴訟法などの専門書がぎっしり。 そうか、こういう本がいい本なのか。 「この中で私が読んだことがあるのは川島武宣の『所有権法の理論』だけですね」 「ああ、それはいくらでもある本なのでそんなにいい本じゃないです」 ふーん。内容はよかったという記憶があるんだけど。 ここで他に購入した本は、 『銀星倶楽部12 フィリップ・K・ディック』(1989年ペヨトル工房)1000円 『懐かしの名画ポスター』野口久光(1983年河出絵はがき文庫)300円 『"高"資料 ポルノドキュメント』高資料整理委員会編(昭46年三崎書房ハニーブックス)240円 せっかくなので、最寄のダンシングベアにも寄る。 『ドバラダ門』山下洋輔(平5新潮文庫)330円 『遥かなる夢ものがたり』近藤史恵(2001年コーエー)105円 『東芝日曜劇場 まかせてダーリン』脚本・林誠人/ノベライザー・浅野美和子(平10近代映画社)105円 会計時にブックオフの会員証と100円キックバック券を出したら、 「うちはブックオフではありません」と注意されてしまった。 以前はここは確かにブックオフだったはずだが、つぶれてしまったということか。だいたい私は今まで、ダンシングベアはブックオフと同じ系列の店だと思い込んでもいたのだ。 そういえば鳴海にあったブックオフも、いつの間にかスーパーに代わってしまったし、ブックオフも順風満帆というわけではないんだなあ。 新刊購入は、 『メフィストの漫画』喜国雅彦/国樹由香(2005年8月講談社) 「犯人当て懸賞漫画『疑惑の影』」、「ミステリに至る病」、「10幕の悲劇」、「AはA氏のA」、「Mystery gallery"A Splash of Black"」、「国樹由香のあにまる探偵団」、「アニマル写真館『夜歩く』」、「山口雅也vs.喜国雅彦vs.国樹由香スペシャル鼎談『長毛連盟』という充実した内容。 『空高く』マイクル・ギルバート(2005年8月ハヤカワミステリ文庫) ポケミスで持っていたのかどうか。どうもポケミスは買っても印象が残りにくい。珍しめの本を買っても読むことはまずないし、復刊することも多いしね。 |
古書店の需要 2005/8/7(日) 百萬文庫に入ると、おや、猫又さんじゃありませんか。何してるんです。 「今日は頼まれてバイトに来てます」 バイトって。そうめん食べてるだけのように見えるけど。 ここで購入したのは、 『平賀源内』水谷不倒(昭52中公文庫)50円 『室町お伽草子』山田風太郎(平6新潮文庫)50円 『エピソード魔法の歴史 黒魔術と白魔術』ゲリー・ジェニングズ(1979年初版1984年第10刷教養文庫)280円 『映画を楽しむ小事典』児玉数夫(1981年教養文庫)380円 『シナリオ敦煌』(1988年徳間文庫)280円 『ユーモア美術館』読売国際漫画大賞選(昭58新潮文庫)480円 最寄のブックオフにも寄る。 『空海般若心経秘鍵』金岡秀友(1986年初版1999年第9刷)525円 『シンデレラストーリーにだまされないで』里中満智子(1994年NTT出版)105円 『コンビニ・ララバイ』池永陽(2002年集英社)105円 『すべてが本音。 秋山準』(2001年アミューズブックス)105年 鶴舞にあった2軒の空き店舗は、どちらも古本屋以外の業種が入ってしまった。ちょっと期待していたのに残念。 よくある本はブックオフで購入、探している本はネットで購入ということで古書店の需要も減っているのかなとも思うが、古書店の店頭買取がなくなってしまうと、結果的に古めの本の循環がとだえてしまうのではないかな。実際、以前よく見かけていた本の多くがばったり見かけなくなってきているしね。 |
名古屋古書会館即売会報告 2005/8/6(土) 今日は名古屋古書会館の2日目。でも案の定買うものはなし。千種区の古本屋に行ってみても2軒は何もなし、もう1軒は夏休み。優雅だねえ。 しかたなく、ブックオフへ。 『天城一の密室犯罪教程』(2004年日本評論社)525円 『THE筒井康隆』(1981年実業之日本社)525円 『怪』水木しげる/荒俣宏/京極夏彦/他(角川書店)第壱号、第弐号、第四号、第六号、第七号、第八号 各105円 『怪』は、これまで2冊位しか買ってなかった。100円で揃えてみるかな。 『迷探偵史郎シリーズ9』芹沢直樹(平14年秋田書店)105円 迷探偵史郎シリーズ完結編。今日購入した本の中で実はこれが一番うれしかったりする。ブックオフのコミックスコーナーを廻っていた時に、ついでに密かに集めていたシリーズなのだ。この1冊だけがなかなか見つからなかったのよ。もっとも100円コーナーしか見てないのだが。 新刊購入は、 『小説すばる 8月号』 目当ては井上夢人の霊導師あや子シリーズ最終話だが、我孫子武丸、田中啓文、『となり町戦争』の三崎亜記、夢枕獏×SWA(創作話芸アソシエーション)5人衆激突座談会&新作落語5作、などお楽しみいっぱいの内容 『オリエント急行とパンドラの匣』はやみねかおる(2005年7月講談社青い鳥文庫) 『旅人の首』ニコラス・ブレイク(1960年初版2003年再版HPB) うーん、これは持ってるかも。ひょっとしたら初版で持ってる可能性もありそう。 曙、ムタにフォール敗け。曙の反則敗けぐらいだと思っていたので、ピンフォール決着は意外。でも、これじゃあ後が続かないよなあ。どういうつもりで出場したんだ、曙? 「トゥルー・コーリング」を13巻まで見終えたが、全然、話が終わってないじゃないの。全13巻というのはファーストシーズンってことだったのね。 |
『筒井康隆大辞典』が500円 2005/7/31(日) 久しぶりに猫又文庫さんのところに行ってみる。 お客さんがダンボール1箱を持って入ってきて、「これ買ってください」 中身はハードカバーのSFが10冊ほど。さていくらで買うのか。4000円位かなあと思っていると、「6000円ですが、よろしいですか」 うーん、苦しい、苦しい、と言いながら、結構景気いいんじゃないの? 後で、「この2冊が高い本なんですよ」と教えてもらいましたが、その本が何だったのかはもう忘れてしまった。 猫又さんに教えてもらい、新瑞橋に出来たブックマートに行ってみる。 『恐怖と怪奇名作集4 猿の手』W・W・ジェイコブズ(1998年岩崎書店)200円 『恐怖と怪奇名作集5 監視者』レイ・ブラッドベリ(1999年岩崎書店)200円 『恐怖と怪奇名作集8 吸血鬼』レイ・ブラッドベリ(1999年岩崎書店)200円 おっ、このシリーズは出版時に買うつもりはあったものの、結局買いそびれてしまったものだ。『猿の手』はダブりだが、『監視者』、『吸血鬼』は持ってなかったのでラッキー。 その他の店で購入した古本は、 『筒井康隆大辞典 ふたたび・PART1』平石滋編(1991年アホウドリ出版)500円 帯が破れてはいるものの500円は安いよな。すると買取は200円か300円ってとこ? 『モントーク・プロジェクト 謎のタイム・ワープ』プレストン・ニコルズ/ピーター・ムーン(1993年初版、1995年第5刷 学研)300円 『モントーク・プロジェクト2 タイム・アドベンチャー』プレストン・ニコルズ/ピーター・ムーン(1993年初版、1995年 学研)300円 タイム・ワープは実用化されていた。アメリカの超極秘プロジェクトに参加していた著者が暴露する衝撃の事実。タイム・ワープでキリストと接触、さらに殺害まで計画されたのだという。ああ、なんとおそるべし!いかにも学研らしい内容のシリーズだ。 ブックオフがすいていたので少女コミック105円棚を急いでチェックしてみると、『覆面作家は二人いる』の1〜4、『時をかける少女』の1〜2、『冬のオペラ』、『歯なしの探偵』を発見。これらのミステリーコミックはほとんどの店では大人コミックの棚に並んでいるのだが、案の上、店によっては少女コミックにも混ざってたんだなあ。大人コミックに比べて少女コミックのエリアは立ち読みの少女が多くて近寄りにくい。私が『ぶたぶた』や『人形はこたつで推理する』にあまり遭遇しないのは、単にこれらが少女コミックに分類されているだけだったのかもしれない。あと、100円棚しか見てないってことも原因かな。 今週号の『週刊ゴング』580円と通常号より100円多いだけでDVD付きというお買得。特に、猪木が「シュートも辞さず」と宣告している、対ストロング小林戦の調印式の録音が興味深い。この試合自体は収録されていないが、実際には通常のプロレスとして行われている。 『読むのが怖い!』北上次郎・大森望(2005年3月ロッキング・オン)読了 二人の評価が真っ二つに分かれている作品が多くて、その論争が楽しい。ところが『チーズはどこに消えた』や『生き方上手』、『天国の本屋』などのベストセラーの評価では、CとかEとかで一致するのがまた面白い。 |
『風船魔人・黄金魔人』が8000円 2005/7/23(土) 最近ミステリーコミックを集めるために、今まで近寄りもしなかったブックオフのコミックコーナーを廻ったのだが、いかにせん立ち読みの学生の多さに辟易。通常本の棚どころか100円コーナーの棚にまでへばりついている若者たち、100円でも買う気にはならんか? 廻ってみてわかったのは、どこにでもあるコミックは有栖川有栖、清涼院流水、内田康夫、建築探偵。あまりみかけないコミックは倉知淳、北村薫や我孫子武丸というところか。「ぶたぶた」もあまり見ないな。このあたりはあるうちに買っておいた方がいいかもしれない。 届いた目録の、『風船魔人・黄金魔人』(角川文庫 初カ)8000円にはびっくり。いくらなんでも高すぎないか。岩崎書店の福島正実『こんや円盤がやってくる』7000円、『さようならアイスマン』8000円もすごい。このあたりの本はみかけた気もするんだが、そのとき買ったかどうかは不明だ。 新刊購入は、 『読むのが怖い!』北上次郎・大森望(2005年3月ロッキング・オン) これ、結構おもしろそう。 古本購入は、 『世界の秘密警察』ブルース・クウォリー(1991年教養文庫)100円 『名探偵登場』ニール・サイモン(1976年三笠書房)300円 『腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿』西澤保彦(2005年7月実業之日本社)読了 1話と2話が秀逸。探偵役ではなく、語り手の方が推理するところは『完全無欠の名探偵』を彷彿させる。できれば全話このスタイルで通してもらいたいところだったが、それはなかなか難しいのでしょうね。 |
丸栄スカイル古書即売会報告 2005/7/16(土) 今日は丸栄スカイル古書即売会の2日目。文学的な本が多く、なにかありそうな雰囲気はあるものの、実際には1冊も買うものはなかった。うーん、これは初日に来るべきだったか。 栄に出てきたついでに新刊書店に寄る。 『腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿』西澤保彦(2005年7月実業之日本社) 『橋本五郎探偵小説選U』(2005年7月論創社) 『グラスホッパー』伊坂幸太郎(平16角川書店)読了 帯に「コメディ?シリアス?」などと書かれていたが、ギャグ的要素は薄く期待はずれ。 『ぶたぶたの食卓』矢崎在美(2005年7月光文社文庫)読了 待望のぶたぶたの新作、久しぶりに堪能。最終話でぶたぶた父娘の関係の謎が明かされるが、謎のままでもよかったかも。もっともこの作品は時空間を超えたシリーズなので、今後の作品にさほど影響はないのだろう。 昨年のパルコの「橋本トークショー」が、私が橋本を見た最後になった。療養中で、復活後のテーマを模索していた時期だった。 橋本は、試合作りという点では武藤や蝶野には一歩及ばない。格下のレスラーに対して相手の技を光らせることが苦手なうえ、シュートまがいのしかけをすることもあった。「箒とでも名勝負ができる」猪木や武藤とはそこが違う。 シュート色の強いレスラーだったが、しかし、その素朴さ、わかりやすさが、前田日明とも共通して、人気の源泉にもなっていたのだろう。小川との抗争はシュートではなかっただろうが、両者の共通したスタイルがスイングし、そのせっぱつまった緊迫感がファンの胸を打った。 |
『死神の精度』 2005/7/9(土) 今日の古本購入は、 『午前三時のルースター』垣根涼介(2003年文春文庫)105円 『シネマでヒーロー』武藤起一編(1995年ちくま文庫)105円 『死神の精度』伊坂幸太郎(2005年6月文藝春秋社)読了 死神を主人公にした、SFミステリー風味のユーモア連作集、6編収録。 いやあ、笑った、笑った。このギャグセンスはすばらしい。「旅路を死神」で、死神が人参を頬張るシーンは「やばすぎる」。声を出して笑ってしまったぜ。 あわてて新刊書店に行き、 『グラスホッパー』伊坂幸太郎(平16角川書店)を買ってきた。ついでに、『ぶたぶたの食卓』も探してみたが、まだ売っていないようで残念。 店の入り口付近に、「ローラーで店内を走らないでください」という異様な貼紙が! いるのか?新刊書店をローラースケートで走り廻る奴。 『若おかみは小学生 1〜5』令状ヒロ子(2003年〜2005年青い鳥文庫)読了 これもけっこうおもしろかった。 ネット書店で注文していた、 『名探偵猫丸先輩の事件簿』原作・倉知淳/作画・みさき速ほか(平17年7月秋田書店サスペリアミステリーコミックス)が届く。 ミステリー原作のコミックスも集めるつもりだったが、こんなにきりがないほど出版されてるとは思わなかったな。 |
何度も出ている金田一耕助さんの間違いだらけ 2005/7/8(金) 本日の古本購入は、 『アニメ&コミックのためのシナリオ初歩作法』大矢敏行(平8代々木アニメーション学院、カバー破れ)900円 『新版金田一耕助さんあなたの推理は間違いだらけ!』佐藤友之(昭63青年書館)100円 『空蝉処女』横溝正史(昭58年初版、昭60年六版角川文庫)100円 『羽子板娘』横溝正史(昭52角川文庫)100円 おやっ、金田一耕助の間違いだらけに新版があったという覚えはないぞ。でも中身はよくある1集、2集の総集編。 それで家にある本を調べてみると、この総集編には今回購入した昭和63年版の前に少なくとも昭和60年版、昭和62年版があることがわかった。3冊ともカバーが異なっているのだ。 昭和60年版のカバーは「粒よりの事件総集版」、昭和61年版のカバーには『1巻と2巻から粒よりの事件を選んだ合冊版』とあるが、いずれも「新版」の記載はない。昭和63年版ではカバーに「新版」という文字が付け加えられ、「1集2集の傑作を再編集」とある。 3冊ともカバーをはずすと、本の表紙は昭和60年版のカバーと同じ「粒よりの事件総集版」となっているので、単にカバーを変えただけのようだが、発行日はカバーにしか記載がなく、62年・63年版ともにその際の発行日しか記載されていないため、初版と間違えやすいものとなっている。 さらに、この『金田一耕助さんあなたの推理は間違いだらけ!』にはPART1、PART2があり、いずれも昭和53年8月20日に発行されているのだが、それに先立って、PART1と同じ内容でPART1の記載のない版(昭和53年4月10日発行)が存在していることも判明した。 私の手元にある本だけでもこれだけのバージョンがあるのだから、実際にはどれだけのバージョンがあるのか、そして本当の初版が何時なのか、さっぱりわからないシリーズなのだった。 新刊購入は、 『死神の精度』伊坂幸太郎(2005年6月文藝春秋) 死神が主人公の連作集、6編収録。伊坂幸太郎の本を購入したのはこれが初めてだが、最初の1編を読んでみたらこれがけっこうおもしろかった。食わず嫌いだったか。 『徹底抗戦!文士の森 実録純文学闘争十四年史』笙野頼子(2005年6月河出書房新社) 著者のハイパワーで辛辣な文書に惹かれて購入。大塚英志を「最劣化コピー」「酢豆腐に黴が生えてゴキブリが湧きだしたみたいなもう原型のないやつ」「評論の大衆化愚劣化に貢献した男」と、こき下ろす。 目録注文していた、 『ブラック・エンジェル』松尾由美(1994年光風社出版)600円が届く。最近文庫化されたものの元版。初めて見たよ。 「トゥルー・コーリング」10巻まで見終えたが、ジャックという登場人物がよくわからん。1日を繰り返しているのに、トゥルーの邪魔をする肝腎なところではそれを利用せずに、適当な嘘だけで済ませているのがもったいない。時間に関しては、もうちょっと高度な駆け引きをしてもらいたいものだ。 |
蘭郁二郎が売れた店 2005/7/2(土) 最近レンタル店で「トゥルー・コーリング」を借りて、Vol6まで視聴したところだが、普段は夜勤勤務ばかりのトゥルーが、やり直しの1日のほとんどが、朝、ベッドで目覚めるのが不思議だ。 今日は名古屋古書会館即売会の2日目。いつものように買う本がない。購入したのはただ1冊。 『駅 STATION』倉本聰(1981年理論社)400円 いくらシナリオだからといって、こんなものまで集め始めてたら、きりがなくなるよ。 さらに丸善古書即売会の3日目。こちらは別リーグで、全く私の無関係の本ばかり。1冊も買わずに退却。 せっかく栄まで来たので新刊書店にも寄って、 『よしきた、ジーヴス』P・G・ウッドハウス(2005年6月国書刊行会) 『放送禁止映像大全』天野ミチヒロ(2005年7月三才ブックス) を購入。 国書刊行会のジーヴスは3冊とも買うつもりなのだが、やはりそうすると文藝春秋版の『ジーヴスの事件簿』も買っておく必要があるかな。 『放送禁止映像大全』は、昨年刊行された安藤健二『封印作品の謎』の二番煎じ的な本。紹介されている放送禁止映像は、ザ・ガードマン39話「わたしは人殺しなの」、江戸川乱歩シリーズ第13話「一寸法師」、お荷物小荷物カムイ編第16話「シゴイてイジメてイビリます」など。 瑞穂区の蘭郁二郎を売っていた店に行ってみると、あっ、ガラスケースの中身が入れ替わっている! この店に、東京から大物の客が訪れたという噂があったが、ひょっとして、軒並みお買いになられたのだろうか。ちなみに新たにガラスケースに入ったのは創元推理文庫の『ひらけ!胡麻』(7000円)、『ある大使の死』(4000円)など。 先客がマンガ1冊を8000円近くで購入していた。すげえなあと思い、タイトルだけは覚えておこうと思ったが、案の定、もう忘れてしまった。 よし俺も、と勢い込んで次のものを購入。 『小説包丁人味平・星雲編』牛次郎/絵・ビッグ錠(昭55年秋元文庫)210円 『SF大辞典』横田順彌(昭61年角川文庫)525円 『奇跡のお茶事件』チャータリス(1959年新潮文庫)1500円 『奇跡のお茶事件』は持ってるはずだが帯付というだけで購入。 かなりきばった方だが、やはり先客に比べたらせこい買い物ではあった。 ブックオフでは、 『新宿少年探偵団』原作・太田忠司/作画・こやま基天(平14年秋田書店チャンピオンコミックス)105円 『ケイゾク/短編集(アンソロジー)』柴田純保存委員会編(カドカワコミックスAエキストラ)105円 『YHKATA』綾辻行人監修(1998年メディアファクトリー)105円 『天切り松闇がたり第二巻残侠』浅田次郎(1999年集英社)105円 『まんがでわかる道交法』高山俊吉弁護士/武内つなよし・まんが(1983年集英社)105円 こんな昔の道交法を覚えてもしかたないが、武内つなよしというだけで購入してみた。 『名古屋・異次元バトル(DVD)』(ヴァリス)1250円 2001年名古屋レインボーホールで行われた新日本プロレスの興行を収録。これは見に行っていない試合なのだが、第1試合がすばらしい。吉江豊 鈴木健三 棚橋弘至VSジャイアント・シルバ ヒロ斎藤 のハンディキャップマッチなのである。普通なら3人組の方にいて、負け役を担わされそうなヒロ斎藤が、2人組の方にいて、現在トップグループの棚橋や吉江にハンディキャップで闘っている貴重な試合なのだ。結果はシルバが3人を蹴散らかしてフォール勝。当時のジャイアント・シルバなら1対3でもやれそうなところなのに、なんでこんなマッチメークになったのかね。 |
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