| 製品品質について @アメリカの品質 アメリカは、多様な人種が混在し、文化や考え方が全く異なるため、詳細なドキュメントが必要です。マクドナルドなどは接客マニュアルがしっかりしているそうですが、マニュアル通のことをするだけで、問題点を見つけても改善もしないようで、決められた以上のことはしないようです。 メーカーに於いては、営業や設計を担当するホワイトカラーと工場で働くブルーカラーに分けて階層化し、工場では決められたとおりに生産しますので問題提起や改善に対する意識が低く、品質が悪いのは設計からの指示が悪いと考えられており、品質向上のためには検査をして不良品を排除するという考え方のようです。 A中華人民共和国の品質 中華人民共和国では、トイレのお掃除をお願いすると水をまいただけで掃除しましたと言われるそうです。また、工場では決めたことを最低限行うのみで、問題を見つけても対応せず、報告すらしないようです。さらに自分のやったことを必要以上にアピールするため、ほとんど仕事をしていなくても、仕事をしているような振りをすることがあり要注意です。したがって不良品や不具合があっても、言われたとおりにやっているのに何が問題なのかと開き直られて終わりです。 B日本の品質 日本では、比較的同じ考え方で行動パターンも近いため、阿吽の呼吸で詳細なドキュメントがなく常識が通用します。定食屋さんでは、おばちゃんが仕切っており、お客の要求や好みを把握しており、問題点を見つけるとすぐに改善し対応してくれます。 メーカーに於いては、営業、研究開発、設計を担当する職種や生産現場まで同じ作業服を着ており、工場の生産ラインでは、おばちゃんの改善意欲は強く、生産しづらいと設計担当者は、おばちゃんに呼びつけられ「ちゃんと設計しないとだめだよ」と具体的な問題点を示して怒られます。完全なものを作り込むという発想で、品質向上に取り組んでおり、最終検査で不良品が見つからないように取り組んでいるといえます。。 |